どうでもいいけど、夏休みに読んだ本、もう1冊思い出した。
『樹上のゆりかご/荻原規子』という本だけど、知ってる人は少ないかも。
私もたまたま、小学校の図書室にあったものを夏休み前に借りてきた。
ジャンルは、司書さん曰く「ヤングアダルト向きの学校もの」。作者はファンタジーをよく書く人らしいけど。
これはミステリー色がちょっと加わっていて、なかなか面白く一気読み。
* * * * * * * * 以下、感想 * * * * * * * *
進学校を舞台にした「青春」という言葉のよく似合う話。
高校生って文化祭や体育祭や合唱コンクールに、やたら燃えるもの。そのために学校行ってます、みたいな子もいたなぁ~…などと思い出しつつ読み進んだ。
ある事件が起きてからは、謎解きの要素も出てきて面白い。
ただ、いくらなんでも高校生ってこんなに難しいこと考えないし、それをこんなにうまく言葉で表現できないし、あまりに哲学的すぎないか?とちょっと苦笑してしまう部分はあった。(きっと、中にはそういう子もいるだろうけど、この話ではみんなのレベルが高いのなんのって!)
結局のところ屈折した愛情がネックになっている話だけど、友情・素敵な同性への憧憬・浮いた存在の変な子…など、高校生活にたしかにある様々なものが丁寧に描かれている。
作中「サロメ」の演劇の場面があり、そのあらすじやセリフなどが所々に出てくるのだけど、それがこの話の独特の雰囲気を作るのにとても役立っている。
事件が明らかになっていくにつれて、主人公も少しずつ成長していく。
すると、友だちに対する感じ方も変わり、物事の見え方も変わっていく。
大きな出来事や事件でなくても、多分私たちもそうやって色々な経験を積んで人としての幅を広げてきたんだろう。
それにしてもこの歳になって高校生ものはちょっと気恥ずかしい。
懐かしいけどくすぐったい。
遠い昔のこととして、或いは我が子の近い未来のこととして読んでいる自分がいて、どうしても激しい感情移入は無理でした(笑)。
P.S.
心理描写にしろ、一つ一つのセリフにしろ、小学校の図書館に置いているのが不思議。6年生の相当な読書好きにも、かなり難しいだろうと思う。
『樹上のゆりかご/荻原規子』という本だけど、知ってる人は少ないかも。
私もたまたま、小学校の図書室にあったものを夏休み前に借りてきた。
ジャンルは、司書さん曰く「ヤングアダルト向きの学校もの」。作者はファンタジーをよく書く人らしいけど。
これはミステリー色がちょっと加わっていて、なかなか面白く一気読み。
* * * * * * * * 以下、感想 * * * * * * * *
進学校を舞台にした「青春」という言葉のよく似合う話。
高校生って文化祭や体育祭や合唱コンクールに、やたら燃えるもの。そのために学校行ってます、みたいな子もいたなぁ~…などと思い出しつつ読み進んだ。
ある事件が起きてからは、謎解きの要素も出てきて面白い。
ただ、いくらなんでも高校生ってこんなに難しいこと考えないし、それをこんなにうまく言葉で表現できないし、あまりに哲学的すぎないか?とちょっと苦笑してしまう部分はあった。(きっと、中にはそういう子もいるだろうけど、この話ではみんなのレベルが高いのなんのって!)
結局のところ屈折した愛情がネックになっている話だけど、友情・素敵な同性への憧憬・浮いた存在の変な子…など、高校生活にたしかにある様々なものが丁寧に描かれている。
作中「サロメ」の演劇の場面があり、そのあらすじやセリフなどが所々に出てくるのだけど、それがこの話の独特の雰囲気を作るのにとても役立っている。
事件が明らかになっていくにつれて、主人公も少しずつ成長していく。
すると、友だちに対する感じ方も変わり、物事の見え方も変わっていく。
大きな出来事や事件でなくても、多分私たちもそうやって色々な経験を積んで人としての幅を広げてきたんだろう。
それにしてもこの歳になって高校生ものはちょっと気恥ずかしい。
懐かしいけどくすぐったい。
遠い昔のこととして、或いは我が子の近い未来のこととして読んでいる自分がいて、どうしても激しい感情移入は無理でした(笑)。
P.S.
心理描写にしろ、一つ一つのセリフにしろ、小学校の図書館に置いているのが不思議。6年生の相当な読書好きにも、かなり難しいだろうと思う。