いい塩梅でがんす
先日当家の菩提所を見回ってみると本堂の一部に樋が無いから雨垂れが落ちている
勿論軒が深いので雨が当たる事は無いのだが、先祖様の位牌堂に向かう一部が屋根がつながっておりそこの雨が若干降り
かかるようだ、柱の根元が少し腐蝕を始めた、気に掛けてはいたのだが何か対策をせねばと思って居て今回犬矢来を施した
商売にはならない工事なので隠居爺が手造りをした
先ず青竹を割り五で割り素性のよさそうな竹だけをえらんで曲げ加工をした
曲げ加工は元と先端に動かない歯止めをして曲げ込み十日ほど曲げたままにして措く
下地の受け骨を作って予め寸法どりをしたところに取り付ける、偶偶角地であったのでじゃかん苦労をした
出隅部分の施工が中中難しいのが良い経験に成った
竹は確かに柔軟性が有るが何本も寄るとかなり強い反発力が出るいっぽん一本を丁寧にほそびすで止めた
出隅は基本通り孕み加工をしたが吸収しきれないで、先端を一部隅霧をして止めた直線の物は経験が有るが、出隅は面倒だ
まあ只の仕事なのでこの程度で勘弁して貰うしかない
完成状況だが西日を受けた犬矢来は薄緑の竹色が出て綺麗だ、一本も余らない予定通りの状況で安堵した
何通りかの張り方が有るが、今回は太鼓張りでしてみた、何年もした事がない作業であったが、昔覚えたことは体が
忘れずにいるものだ、改めて今は亡き師匠に感謝している
そんじゃあまたはなすべえ
遊童子
京都などの町家の軒先にあるのが犬矢来と言うのですね
茸を曲げるんは、昔父が作ってくれたスキー用位でした
物忘れなど増えてくるのが多くなりましたが、若い時に覚えた事は腕が覚えています
こめんとありがとうございます
そうなんです
昔はそんなに仕事らしい仕事がなかった時代に修行をしました、なんでもしなければ仕事が続かなかった時代でした、だから植木屋の仕事でも何でもしましたがそれが今になって生きています
犬矢来も京都旅行に言った折現地で裏側を見たり表を見たりして具に勉強をしてきて覚えた物でした
旅行も勉強の一環でしたから
今思えば楽しい期待と意欲に満ち満ちていた時代でしたね
ではまた