趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

『Sydney!』 村上春樹

2012年09月21日 | 
2001年1月に発売されたこの本は、
シドニー・オリンピックの23日間を取材見聞してまとめたものです。



私はこの本のことを全く知らなかったのです。
友人の、オカダさんのブログで知りました。

早速図書館で探してみると、ありました!!

雑誌『ナンバー』の仕事で、シドニーオリンピックを取材する事になったそうです。
400ページと、厚い本ですが、とてもとても興味深く、面白い本でした。

ロンドンオリンピックが終わったばかりなので、何だかあれこれ重ね合わせてしまい、
オリンピックの年に読むのがいい本だと思いました。

この本の中で、著者の村上春樹さんは、幾つかの違う顔を見せています。
その違いが、村上ファンにはたまらない面白さなのではと思いました。

特に、23日間のシドニー日誌は、
「日々、あらゆる場所で、キーボードに向かって機関銃のように文章を書いていた」
                             (あとがきより)

と、書かれている通り、村上さんが感じられたそのものが、言葉になって文章になって、
気持ちがずしんと響いてくるのです。
いつものクールで穏やかな文章とは違う、熱き血の通うほとばしる言葉が、
とてもとても面白くて、とても興味深かったです。

読んでいてこんなに笑った村上作品は初めてです。

そんなシドニー日誌を挟むように、前と後ろにマラソンランナーの事が書かれています。
インタビューだったり、走りの記録であったり。
読みながら、改めて村上さんの文章の奥深さと、アスリートへの敬意と、
ランナー村上春樹という存在の大きさを強く感じました。

村上ファンには、おすすめです!!
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2 コメント

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Unknown (okada)
2012-09-24 18:45:17
Pokeさん、こんばんは。
早速読まれたんですね。

>「日々、あらゆる場所で、キーボードに向かって機関銃のように文章を書いていた」

確かに村上さんは毎日毎日大量の文章を書いていて、ジャーナリストとしても十分やっていけそうですね。まさしく「現場」で書いている文章で、それ故「熱き血の通うほとばしる言葉」となっている点がこの本の特色であるとの御指摘は、そのとおりだと思います。

そして、結構ユーモアたっぷりに書かれているのも、『村上朝日堂』シリーズに通じるものがあって、面白く読めた大きな要素ですよね。

また、「ランナー」としての視点で書かれているのも、この本の特徴ですよね。だからこそ『ナンバー』から取材依頼が来たのでしょうけど。

ロンドンオリンピックをきっかけとしてこの本を読むことができ、こうして感想をやりとりすることができて楽しかったです(^_^.)。
『村上朝日堂』 (Poke)
2012-09-26 19:13:51
オカダさん、こんばんは。

本当に面白く読みました。
意外と春樹さんは、毒舌ですよね~
オーストラリアに、何だか妙な親近感を持ちました。
行った事無いのですが。

>そして、結構ユーモアたっぷりに書かれているのも、『村上朝日堂』シリーズに通じるものがあって

ホントにそうですね~
何だかまた読み返したくなってきました。
オカダさん、教えてくださってありがとうでした!!

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