浪速おやじのつぶやき日記

川柳・都々逸・詩などでボケ防止

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ87号

2014-04-19 08:42:06 | あかがわ川柳クラブ

浪速夢見頃>あかがわ川柳クラブ87号(2014年4月)
コープ大阪病院:あかがわ生協診療所:川柳月例会
会員作品は高齢者(主に60歳代~80歳代)です
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賛彩天(特選)
兼題〔半分〕(天)
白井文子)ままごとの押す印鑑は車の幹
兼題〔人情〕(天)
平嶋美智子)人情の輪の
        中にいてあまえてる
自由吟  (天)
近藤正)十三万帰郷できない原発禍
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兼題 「人情」
正道)人情にほだされサギにあう世かな
茂 )落語家の人情話笑い呼ぶ
元紀)人情がパラパラ吹雪き雪のよう
弘子)浄瑠璃の人情話知る文化
妻子)人情を支え続けた国訛り
千恵子)人情があるから人は繋がれる
正 )モンゴルで孫と面会横田さん
勝弘)私は薄情ものと自党する
倫子)人情があり過ぎ世話をやき過ぎる
鈍甲)ささくれて人情うすくなるばかり
勇 )建設の現場で習う人情味
佐津乃)おばちやんと
      呼ばれる声に安堵する
正 )情に負け貸したお金は戻らない
千恵子)人情味豊かな人のそばに寄る
美智子)あの人が示してくれる人情味
勝弘)計さんのひとり芝居は人情もん
みえ)人情という字が今もあったのか
邦夫)いま一度人の情けを飲んでみる
佐津乃)古い傷守って呉れる介護の手
倫子)なにわ寄席人情話で泣かされる
一歩)周平の人情もので泣いている
邦夫)慰安婦の人も情けも逆なでる

兼題 「人情」佳句
勇 )河内人人情厚く親切よ
一歩)ごちそうさん好きで
       朝から泣き笑い
みえ)どん底で受けた情けは忘れない
千恵子)小津作品人の心に灯をともす
倫子)大阪のおばちゃんみんな人情家
人の句
一歩)人情の厚い友だちたんと持ち
地の句
正 )オレオレ詐欺老いの情けを弄ぶ
天の句
美智子)人情の輪の中に
      いてあまえてる
軸吟
典子)お隣が人情話持ってくる
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兼題 「印」
妻子)印捺してお金を貰う頃がいい
弘子)大漁の旗印待つ港町一
鈍甲)男気でついてしまった印の鬱
邦夫)よくできた桜印に母笑顔
美智子)いい人生生きた印は残せぬが
佐津乃)インターネット中に
       我が家の印有る
典子)いつまでも私を守る保証印
文子)みとめ印子供の息が役に立つ
勇 )Yシヤツに印を付けた孫の顔
みえ)たのまれて印を
    押したが身の破滅
一歩)八十の友が結婚保証印
倫子)実印を失くし拇印で用を足す
千恵子)三文印いつでも
     出せる場所にある
勝弘)四十年印半纏着た職場
茂 )拇印なら指紋も残り真似出来ぬ
勇 )カレンダーに印を付けた川柳日
典子)心臓が止まらぬうちに印を押す

兼題 「印」佳句
佐津乃)古い地図印ついてる過去の旅
倫子)頑張ると決めた心に印を押す
元紀)失言を訂正印でごまかして
千恵子)割印を押して貴男と誓約書
勝弘)日本の鳩は平和の印です
正道)印なき密約だらけ裏政治
みえ)印相が良ければ万事うまくゆく
鈍甲)春の陽で元気印のつくしんぼ
弘子)矢印に沿って辿れば行き止まり
一歩)印象吟読んだら日から鱗出る
人の句
邦夫)幸せの印ホッペに押した日も
地の句
妻子)年金のほかには印は用がない
天の句
文子)ままごとの押す印鑑は草の幹
軸吟
正 )付けた筈その目印が見当たらん
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