時々
今年もあと数時間となった。
ひとりの大晦日。
今年のごみは今年のうちに、ということで、午前中は家の中の生ごみとプラスチックごみを町のクリーンセンターに運んだ。
実はちょっとした手違いで、最後のごみ収集日に我が家のごみを出せなかったのだ。
それに忘年会で、また袋がいっぱいになったから。
早めに家を出ようと思ったのだが、ちょっと仕事をしているうちに時間が経ってしまい、家を出たのは10時。
我が家からはそう遠くない場所にあるのだが、到着したらすでに長い行列ができていた。
どうも同じことを考えている人は大勢いたらしい。
いつ何時こういうことがあってもいいように、私は日ごろから本を持ち歩いているので、待ち時間は苦にならなかったが、とはいえ車が受付に到着するまで30分待ち。
ディズニーランドか…(汗)
でもこれで勝手口にあったごみの袋が3つも片付いてほっとした。
その足で仕事関係の買い物に出かけた。
午後は父の施設に顔を出した。
年末年始休みに入っているので、職員さんの数は少なかったが、今年お世話になったお礼と来年もよろしくお願いしますとご挨拶。
肝心の父はといえば、昼にそばを食べたとは言っていたが、今日が大晦日だということはわからなかったようだ。
「今夜は紅白があるよ」
と教えてあげたが、考えてみれば夕食がすんだら7時過ぎには寝てしまうので、紅白歌合戦もゆく年くる年もわからないのだった。
ただただ、明日はお餅が食べられるかとそれだけ心配していたので
「喉につっかえて死ぬと悪いからでないかもしれない」
と娘は返事をした。
なにしろ餅好きの人なので、お餅が食べられるなどと期待をさせてはいけないと思ったので。
父の施設からまっすぐ、町の鎮守の神様の八幡様へ行った。
我が家では昔から八幡様には元旦には行かず、31日に行く。
今年のお正月に使ったしめ飾りや古いお札、それに年末に神社からいただいた人形(ひとがた…人の形に切ってある紙)などを持参する。
神社では1日から焚きあげてくれるからだ。
いつもは夕方行くのだけれど、今年は早めにすませてしまおう…と思ったらすでに人がいっぱいいた。
ここも同じ考えの人が大勢いたようだ。
お焚きあげをしてもらう物を入れた袋を係の人に渡したあと、本殿にお参りをした。
それから大好きなお稲荷さんにもお参りし、早々と除夜の鐘(?)をゴンゴン鳴らして帰ってきた。
「はあ~これでもうすることない」
友人にメールしながらみかんなど頬張っていると、メールの返事が来た。
「大晦日なのに働き者だなあ」
ん?
「働き者…この私がですか…」
さすが友人!
おだてると木に登る私を動かす術を知っている。
ちょっと照れつつ、キッチンに立って、おせち料理の準備をした。
かまぼこ、伊達巻、昆布巻きはお歳暮でいただき、黒豆は買っちゃったし、栗の渋皮煮は秋から用意しておいたし、ということで今年はあるものでごまかしちゃおうと思っていたのだ。
「やっぱり何か作らないとね」
ということで、冷蔵庫の中を漁って筑前煮と紅白なますを作った。
「ふっ…私って働き者だしね」
早々とわんこと年越し蕎麦も食べ終え、コーヒーなど飲みつつ1年を振り返ってみる。
まあいろいろあったけれど、無事過ごすことができて良かった。
『感謝の気持ちは、やはり、もっとも愛に近しいものではないだろうか。』
今日読んだ本の中にあった言葉をしみじみと思う大晦日の夜。
今年も私を思いっきり木に登らせて下さった皆様、本当にありがとうございました。
良い年をお迎えください。
今年もあと数時間となった。
ひとりの大晦日。
今年のごみは今年のうちに、ということで、午前中は家の中の生ごみとプラスチックごみを町のクリーンセンターに運んだ。
実はちょっとした手違いで、最後のごみ収集日に我が家のごみを出せなかったのだ。
それに忘年会で、また袋がいっぱいになったから。
早めに家を出ようと思ったのだが、ちょっと仕事をしているうちに時間が経ってしまい、家を出たのは10時。
我が家からはそう遠くない場所にあるのだが、到着したらすでに長い行列ができていた。
どうも同じことを考えている人は大勢いたらしい。
いつ何時こういうことがあってもいいように、私は日ごろから本を持ち歩いているので、待ち時間は苦にならなかったが、とはいえ車が受付に到着するまで30分待ち。
ディズニーランドか…(汗)
でもこれで勝手口にあったごみの袋が3つも片付いてほっとした。
その足で仕事関係の買い物に出かけた。
午後は父の施設に顔を出した。
年末年始休みに入っているので、職員さんの数は少なかったが、今年お世話になったお礼と来年もよろしくお願いしますとご挨拶。
肝心の父はといえば、昼にそばを食べたとは言っていたが、今日が大晦日だということはわからなかったようだ。
「今夜は紅白があるよ」
と教えてあげたが、考えてみれば夕食がすんだら7時過ぎには寝てしまうので、紅白歌合戦もゆく年くる年もわからないのだった。
ただただ、明日はお餅が食べられるかとそれだけ心配していたので
「喉につっかえて死ぬと悪いからでないかもしれない」
と娘は返事をした。
なにしろ餅好きの人なので、お餅が食べられるなどと期待をさせてはいけないと思ったので。
父の施設からまっすぐ、町の鎮守の神様の八幡様へ行った。
我が家では昔から八幡様には元旦には行かず、31日に行く。
今年のお正月に使ったしめ飾りや古いお札、それに年末に神社からいただいた人形(ひとがた…人の形に切ってある紙)などを持参する。
神社では1日から焚きあげてくれるからだ。
いつもは夕方行くのだけれど、今年は早めにすませてしまおう…と思ったらすでに人がいっぱいいた。
ここも同じ考えの人が大勢いたようだ。
お焚きあげをしてもらう物を入れた袋を係の人に渡したあと、本殿にお参りをした。
それから大好きなお稲荷さんにもお参りし、早々と除夜の鐘(?)をゴンゴン鳴らして帰ってきた。
「はあ~これでもうすることない」
友人にメールしながらみかんなど頬張っていると、メールの返事が来た。
「大晦日なのに働き者だなあ」
ん?
「働き者…この私がですか…」
さすが友人!
おだてると木に登る私を動かす術を知っている。
ちょっと照れつつ、キッチンに立って、おせち料理の準備をした。
かまぼこ、伊達巻、昆布巻きはお歳暮でいただき、黒豆は買っちゃったし、栗の渋皮煮は秋から用意しておいたし、ということで今年はあるものでごまかしちゃおうと思っていたのだ。
「やっぱり何か作らないとね」
ということで、冷蔵庫の中を漁って筑前煮と紅白なますを作った。
「ふっ…私って働き者だしね」
早々とわんこと年越し蕎麦も食べ終え、コーヒーなど飲みつつ1年を振り返ってみる。
まあいろいろあったけれど、無事過ごすことができて良かった。
『感謝の気持ちは、やはり、もっとも愛に近しいものではないだろうか。』
今日読んだ本の中にあった言葉をしみじみと思う大晦日の夜。
今年も私を思いっきり木に登らせて下さった皆様、本当にありがとうございました。
良い年をお迎えください。