時々
震災以来初めて、車太郎にガソリンを入れて来た。
こんな時に不謹慎だが、小さくガッツポーズ!
もちろん容易にガソリンが手に入ったわけではない。
昨日の夕方、いつものようにテクテク歩いて父の家に行くと、お隣りのおっちゃんに会った。
ガソリンが無くなったので歩いていると話すと
「××スタンドへ行ってみろ、あそこなら必ず営業する」
と教えてくれた。
町中にもそれなりにガソリンスタンドはあるのだが、どこも“しばらく休業します”の札が立っていて、どこのスタンドが営業しているのかわからない。
皆、どこかで聞きつけては、夜のうちから並んでいる。
「何時に行けばいい?」
と尋ねると
「4時で十分」
との返事だ。
「え~っ、4時ぃぃ」
「何言ってる、4時に行って7時には帰れるんだぞ」
たしかに10時間待つことを思ったら、3時間待つだけですむならいい。
しかも日中の3時間は無駄に思えるけれど、いつもなら寝ている時間の3時間は魅力的だ。
とはいえ夏の4時じゃない。
しかも天気予報で、すでに明け方雪の天気だということはわかっている。
このままガソリンを節約して、テクテク歩いて、町の外には1歩も出ないで、ガソリンが普及するのを待つべきか…
しかし、ここでガソリンを入れておくと便利なことは間違いない。
悩んだ末、起きられたら行くことにして寝た。
おっちゃんは4時と言ったが、週末ということを考えると、結構人が集まるかもしれないと思い、3時に目覚ましをかけた。
そして…なんとみごとに3時に起きた。
顔を洗っている間にお湯を沸かし、ウーロン茶をポットに詰め、本とニンテンドーDSをバッグに入れた。
毛布と息子を抱えると玄関を出て、真っ暗い雪降る中をスタンド目指して車太郎を走らせた。
スタンドは歩いても行ける距離なので、すぐ着いた。
3時半。
すでに車が並んでおり、ハザードランプが点いた車の後ろに停めた。
私がハザードランプをつける間もなく、後ろにも続々と車が並ぶ。
「あ~3時半に来て正解だった」
しばし暗闇でゲームをして、毛布を被って寝てしまった。
5時半も過ぎると、空が明るくなってきたので、今度は本を読んだ。
寒いが、どこでも眠れる私は、あまり退屈することもなく過ごせた。
6時半過ぎ、スタンドの人が整理券を配り始めた。
ドアを開けて挨拶をすると、膝の上の毛布に包まる息子を見て
「あらら、たいへんだったねぇ」
と言ってくれた。
受け取った整理券の番号、私は100番だった。
暗くてわからなかったが、私の前に99台も並んでいたのかと驚いた。
結局8時に私はようやくスタンドにたどりつき、ガソリンを入れることができた。
さすがに以前より高い。
それでも180円の噂も耳にしていたので、リッター156円はまあまあのような気がした。
現在の状態では、たとえ200円でも買わないわけにはいかないギリギリのところだ。
今日は一人3000円までということだったので、もちろん限度まで買った。
おかげで車太郎は、久々に満タンに近くなったのだった。
(軽自動車なので、普通車より燃料タンクがちっちゃいから)
帰宅して朝食を食べたところで、すでに起きて活動してから5時間半経っていた。
普通なら昼ごはんだ。
あ~疲れた。
しかし窓の外の吹雪や、明日の天気予報を見ていると、やっぱり今日買ってきて良かったと思う。
車をいつでも動かせるというのは、とても安心できるから。
でも今日3000円分買えたということは、たぶん来週中には、どこのスタンドでも普通にガソリンを買えるようになるのではないかと思う。
早くそうなって欲しい。
まずはやれやれ。
で、私はガソリンを入れたことで良しとせず、お天気が良い時にはテクテク運動を続けることにしようと決意したのだった。
※今日のローカルニュース
県内で一番大きい避難所に、民主党の幹事長がやってきたそうな。
その数時間後に、自民党の総裁がやってきたそうな。
さて、避難している方たちはどちらを支持しただろう?
なぜ今日になって、しかも合わせたように同じ日にやって来たのか。
県内某市で避難所になっている体育館のライトが原因でボヤになったそう。
避難していた福島の消防隊員の方たちが消火作業をしてくれたおかげで、大事にはならずにすんだ。
ありがたいことだ。
それにしても避難している方たちも、なかなか落ち着かないことだなあと思った。
震災以来初めて、車太郎にガソリンを入れて来た。
こんな時に不謹慎だが、小さくガッツポーズ!
もちろん容易にガソリンが手に入ったわけではない。
昨日の夕方、いつものようにテクテク歩いて父の家に行くと、お隣りのおっちゃんに会った。
ガソリンが無くなったので歩いていると話すと
「××スタンドへ行ってみろ、あそこなら必ず営業する」
と教えてくれた。
町中にもそれなりにガソリンスタンドはあるのだが、どこも“しばらく休業します”の札が立っていて、どこのスタンドが営業しているのかわからない。
皆、どこかで聞きつけては、夜のうちから並んでいる。
「何時に行けばいい?」
と尋ねると
「4時で十分」
との返事だ。
「え~っ、4時ぃぃ」
「何言ってる、4時に行って7時には帰れるんだぞ」
たしかに10時間待つことを思ったら、3時間待つだけですむならいい。
しかも日中の3時間は無駄に思えるけれど、いつもなら寝ている時間の3時間は魅力的だ。
とはいえ夏の4時じゃない。
しかも天気予報で、すでに明け方雪の天気だということはわかっている。
このままガソリンを節約して、テクテク歩いて、町の外には1歩も出ないで、ガソリンが普及するのを待つべきか…
しかし、ここでガソリンを入れておくと便利なことは間違いない。
悩んだ末、起きられたら行くことにして寝た。
おっちゃんは4時と言ったが、週末ということを考えると、結構人が集まるかもしれないと思い、3時に目覚ましをかけた。
そして…なんとみごとに3時に起きた。
顔を洗っている間にお湯を沸かし、ウーロン茶をポットに詰め、本とニンテンドーDSをバッグに入れた。
毛布と息子を抱えると玄関を出て、真っ暗い雪降る中をスタンド目指して車太郎を走らせた。
スタンドは歩いても行ける距離なので、すぐ着いた。
3時半。
すでに車が並んでおり、ハザードランプが点いた車の後ろに停めた。
私がハザードランプをつける間もなく、後ろにも続々と車が並ぶ。
「あ~3時半に来て正解だった」
しばし暗闇でゲームをして、毛布を被って寝てしまった。
5時半も過ぎると、空が明るくなってきたので、今度は本を読んだ。
寒いが、どこでも眠れる私は、あまり退屈することもなく過ごせた。
6時半過ぎ、スタンドの人が整理券を配り始めた。
ドアを開けて挨拶をすると、膝の上の毛布に包まる息子を見て
「あらら、たいへんだったねぇ」
と言ってくれた。
受け取った整理券の番号、私は100番だった。
暗くてわからなかったが、私の前に99台も並んでいたのかと驚いた。
結局8時に私はようやくスタンドにたどりつき、ガソリンを入れることができた。
さすがに以前より高い。
それでも180円の噂も耳にしていたので、リッター156円はまあまあのような気がした。
現在の状態では、たとえ200円でも買わないわけにはいかないギリギリのところだ。
今日は一人3000円までということだったので、もちろん限度まで買った。
おかげで車太郎は、久々に満タンに近くなったのだった。
(軽自動車なので、普通車より燃料タンクがちっちゃいから)
帰宅して朝食を食べたところで、すでに起きて活動してから5時間半経っていた。
普通なら昼ごはんだ。
あ~疲れた。
しかし窓の外の吹雪や、明日の天気予報を見ていると、やっぱり今日買ってきて良かったと思う。
車をいつでも動かせるというのは、とても安心できるから。
でも今日3000円分買えたということは、たぶん来週中には、どこのスタンドでも普通にガソリンを買えるようになるのではないかと思う。
早くそうなって欲しい。
まずはやれやれ。
で、私はガソリンを入れたことで良しとせず、お天気が良い時にはテクテク運動を続けることにしようと決意したのだった。
※今日のローカルニュース
県内で一番大きい避難所に、民主党の幹事長がやってきたそうな。
その数時間後に、自民党の総裁がやってきたそうな。
さて、避難している方たちはどちらを支持しただろう?
なぜ今日になって、しかも合わせたように同じ日にやって来たのか。
県内某市で避難所になっている体育館のライトが原因でボヤになったそう。
避難していた福島の消防隊員の方たちが消火作業をしてくれたおかげで、大事にはならずにすんだ。
ありがたいことだ。
それにしても避難している方たちも、なかなか落ち着かないことだなあと思った。