鳩々日記

"After all, tomorrow is another day.(明日があるわ)" ― 『風と共に去りぬ』より

electricity = 電気?

2010年03月20日 | 英語・翻訳

スゴ録で「英語」をキーに自動録画してみると、2、3日のうちに大量の英語番組が録られていました。

特に、子供向けの英語教育番組が多いのにはビックリ。私が子供の頃は「セサミストリート」くらいしかなかったのに(歳がバレるか・・・)。

←Cookie Monster

全部見るわけにはいかないので適当に流し見ていると、ある番組の中に、アメリカ人(だと思う)のインストラクターがキャンプに参加する子供たちに対して、そこでの生活について英語で説明する場面がありました。

「まず、ここにはsupermarketはありません」
理解し、うなずく子供たち。既にある程度英語のできる子たちなんですね。

「gasもありません」
子供たちは「えー、ガスもないんだ~!」など口々につぶやく。

「electricityもありません」
これは少々難しい単語だったらしく、子供たちは何?何?と互いに顔を見合わせます。
インストラクターは紐を引っ張る仕草をして、「例えばlightを点けることはできなくて・・・」と別の言葉で説明を試みます。
ここで子供たちはすぐに納得し、「電気だ!」「電気もないんだ~!」と口々に。

たったこれだけの説明でelectricityが電気であることを理解するとは、なかなか頭の良い子供たちではないか?と思いましたが、何かが引っ掛かるような・・・

そうです。

インストラクターが伝えたかったのは、electricityつまりエネルギーとしての電気・電力が使えないということ。一方、子供たちが理解した「電気」は、electricityではなく、「電気を点ける」と言う時の電気、lightとしての電気なのではないでしょうか。

日本語の「電気」は「電灯」の意味でも用いられますが、英語のelectricityにはそのような使い方はありません。考えてみると、girlは「少女」とイコールではないし、yellowは「黄色」とイコールではない。単語と単語が1対1で対応しないところに、外国語を理解する難しさがあるんだろうなぁ・・・と感じたひとときでした。



にほんブログ村 英語ブログ 英語 通訳・翻訳へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スラムドッグ$ミリオネア

2010年03月14日 | 映画・TV

2009年のアカデミー賞受賞作品「スラムドッグ$ミリオネア」を観ました。



あらすじは大体こんな感じ

----------------------------------------------
舞台はインド。人気クイズ番組 ”Who Wants To Be A Millionaire?” (≒「クイズ$ミリオネア」)に出場したスラム街出身で無学の貧乏青年ジャマールが、驚くべきことに難問を次々とクリアしていく。しかし、最後の1問というところで不正行為を疑われ逮捕されてしまう。なぜ正解を知っていたのか?警察の尋問に、彼はそれまでの壮絶な半生を語り始める。孤児となって貧困や暴力と闘いながら1人の女性を探し続けた歳月の中に答えはあった。そして迎える最後の1問。彼は大金を手にすることができるのか?愛する女性との再会は叶うのか?
--------------------------------------------------

この映画、予告編のイメージと(良い意味で)少し違っていました。予告編のミステリーっぽい雰囲気はなく、実際には、インドのスラム街での過酷な現実に翻弄されながらも強い意志で1人の女性を探し続けた青年の、汗と涙と愛の物語という感じです。苦労にめげず一途に頑張る話は私のツボで、この映画も見事にそこにハマってくれました。映画に「ひねり」や伏線を求めるマニア層には物足りないかも知れませんが、私はこういうシンプルで爽快感のある映画が大好きです。

残酷なシーンも一部ありますが、映像や音楽のテンポが良く、全体的に楽しく観ることができます。クイズに解答する場面と、その答えを知ることとなった経緯が交互に描かれる構成も面白いと思いました。

最後の1問に正解できるかはギリギリまで分かりません。「ファイナルアンサー?」「・・・ファイナルアンサー。」の後の、あの重苦しい沈黙では心臓バクバク。

そしてラスト。走り抜ける列車の向こうに見えるものと、過去に2人が無理やり引き離されたシーンが重なるドラマチックな演出に、もう涙、涙でした。本当、制作者の思惑通りですね。



人公ジャマールに「世界で一番美しい女性だ」と言わしめたヒロインを演じたフリーダ・ピントが本当にあまりにも美しくて見とれてしまいました。インド人の褐色?の肌には鮮やかな黄色が似合うんですね!

<この映画で覚えた英語>
It is written :運命である

ジャマールはdestinyと言っていましたが、真顔で運命だと言えるアツい感じ、好きです。熱くて純粋な人におススメしたい映画です。


ちなみに、感動のラストシーン直後、私は呆気にとられました。キャストがおもむろにカーテンコールのごとく勢揃いし「踊るマハラジャ」ばりに踊り出したのです!これはなかなか衝撃的でした。まあ・・・面白かったのでOKかな。遊び心ということで。


にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サイマル・アカデミー訪問

2010年03月10日 | 英語・翻訳

先日、サイマル・アカデミーの翻訳講座の無料体験レッスンを受講してきました。

当日は少々体調が悪く、余程キャンセルさせてもらおうかとも思いつつ、やはり4月開講の講座について知りたかったので何とかフラフラと出掛けたのですが・・・

受講してみて、無理して行って良かったと思いました。

期待以上に充実した内容でした。

翻訳者としての基本的な心構えについての話は含蓄があり、講師の方の翻訳に対する誇りや熱意が伝わってきました。

実際に各自で英文を翻訳し、講師から個別にアドバイスをいただく時間もありました。

本当にこれ無料でいいの?と申し訳ない気持ちになったくらいです。

このような講座なら、入会金含めて半年で約20万円の授業料も高くないかも知れません。まだ仕事を始めていなかったら、間違いなくその場で申し込んでいたと思います。今月一杯、前向きに考えて決めたいと思います。

なお、サイマル・アカデミー以外にも翻訳を学べる学校は多数ありますが、資料請求したり学校説明会に出席したりして検討したところ、授業内容その他の点で私の求めるものとは少し違いました。

人によって学校に求めるものは違いますので、もちろん他の学校の方が自分に合うという人も大勢いると思います。念のため。



にほんブログ村 英語ブログ 英語 通訳・翻訳へ
にほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする