ウィトラのつぶやき

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原子力安全保安院のやらせは九州電力とは違う

2011-08-03 08:46:48 | 社会

 

九州電力の公聴会での原発賛成動員問題が「やらせ」として叩かれていた時に、私は「何が悪いのか」と書いた。その気持ちは今でも変わっていないが、その問題は経産省の原子力安全保安院や佐賀県知事にまで発展し立場の違う人たちの行動には異なった見解を持っている。

公聴会は国が主催する会である。国が各方面の意見を聞いて国民の求める方向の政策を実行するために行う会で、国自身が、「賛成」の意見を言うように働きかけるのは本当のやらせである。国の公聴会なのだから、国が現在目指している方向性を示したうえで国民の意見を聞く。そして最終判断をする権限も国が持っているのだから公聴会では公平に意見を聞くべきである。保安院の行動は叩かれてしかるべき動きだと思う。

一方、九州電力は公聴会で意見を言うべき立場である。推進派として意見を言う、そのための仲間集めをしたことに関しては問題だとは思っていない。佐賀県知事は保安院と九電の中間くらいだろう。佐賀県知事が原発賛成の意見を持っていてそれを公聴会で発言するのは何もおかしくない。ただ公的な立場で両方の言い分を聞くべきであるというのも分かる。

しかし、マスコミはこの3者の立場の違いをわきまえずに同列に扱っている感じがする。むしろ最初に出た九州電力を一番強く叩いたという印象を持っている。マスコミのレベルの低さをここでも露呈していると思う。菅総理は九電の時には何も言わなかったが保安院に対しては非難している。評判の悪い菅総理だがこの件に関しては妥当な発言だと思う。

 


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