ウィトラのつぶやき

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グーグルの自動運転に注目

2016-12-22 12:33:24 | 経済

グーグルは最近、自動運転の部門をR&D部門からWaymo(ウェイモ)という会社として切り出し、実用化に乗り出した。クライスラーがウェイモと提携して自動運転車を開発・評価していたが、最近ホンダがウェイモとの提携を発表した。何となく自動運転技術の構図が見えてきた感じがしている。

大手のトヨタ、フォルクスワーゲン、GMなどは自力開発するが中堅企業は開発資金が苦しいのでグーグルとの提携で道を切り開こうとする。クライスラーやホンダはその典型例だと思う。他に日本企業で言うとマツダ、スバル、スズキのような企業はグーグルと組む可能性が高いだろうと思っている。韓国のヒュンダイやインドのタタなども可能性はあるだろう。中国企業も政治的圧力が無ければ組みたいところだろうと想像している。

誰が勝ち組になるかというとグーグル陣営が勝つ可能性が高いような気が私はしている。開発効率が高い点と、様々な車種で試すのでノウハウの溜まり方が早いような気がするからである。日本企業で言うと日産がどういう判断をするかが難しいところだろう。

自動車メーカの他に部品メーカがどういう動きをしてどうノウハウを貯めこみ、それを顧客と共有するかといったあたりも影響が大きそうである。ボッシュ、コンチネンタル、デンソーといった大手やそれに続く様々な企業が取り組んでいると思われ、自動車メーカとの情報交換が重要である。どう全体のエコシステムをうまく作り上げるかが大きな影響を持つと思う。この点でもあまり自社の利益にこだわらず、「まず拡大を目指す」というグーグルのやり方が有利なような気がする。


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