ゆるっと読書

気ままな読書感想文

【いい人生には『生き方のコツ」がある】夢がかなった日よりも、夢にむかって歩んだ日々

2015-12-11 21:57:31 | Weblog


夢がかなった日よりも、
夢に向かって歩んだ日々に価値がある。

斉藤茂太(モタさん)の著書「いい人生には『生き方のコツ』がある」の中に、
こんな内容がありました。

夢をもっている人は、何歳になってもいきいきしている。
だが、残念なことに、なかなかかなわないことで、夢におしつぶされてしまう人もいる。
うまくいかないことが不満になったり、他人に嫉妬したりしてしまう。
そうなると、「夢なんて、最初から持たなければよかった」ということになりかねない。

モタさんは、不満の原因は、夢の実現に向けたプロセスが肝心と書いています。

夢を実現するために、今から行動に移せる小さな目標を立ててみる。
こまめに目標を設定して、こつこつと行動していくとよいとアドバイスしています。

『人生は思いがけないことが起こる。
もし、夢が実現せずに終わるようなことがあっても、
こうした夢への一歩一歩が実感できた人は、
夢に向かって生きてきた日々を大切な思い出とすることができる』

夢に向けて歩んだ日々を実感できていたら、
一つの夢が終わっても、また別の夢を描くことができるのかもしれません。

【オープンダイアローグとは何か】対話で癒される

2015-12-11 00:19:47 | Weblog


なんとなく分かるけれど、
うまく説明できない。
なんとなく、そんな感じもあります。

「オープンダイアローグ」
フィンランド発、精神科の領域で使われている手法だそうです。

「対話(ダイアローグ)」を、オープンでおこなう。
まさに、文字どおり、そのままの手法です。

医療の専門職だけが集まってミーティングをすることはなく、

専門職同士が話し合う場にも、患者さんが同席するのが基本。

患者さんが、自らの経験(妄想、幻聴、トラウマなど)を、
言葉で発することも大切にする。

患者さんは、医療の専門職同士が患者さんについて話す場に立ち会って、
話を聞く。

こうした対話(ダイアローグ)を積み重ねていくなかで、
患者さんが安心感を得たり、症状が安定したりするそうです。

精神疾患の治療としてではなく、

個人レベルで「対話(ダイアローグ)」を考えてみても

「対話」があることで、気持ちが安定した経験がある気がします。

自分の感じたこと、経験したこと、
特に、つらいことや、苦しいことは、
誰かに話すことで、すっきりすることがあります。

自分の話を、相手に受けとめてもらえると、さらに安心感がありますね。

逆に、話したことに対して、
お説教をされたり、
欠点を指摘されたりすると、
「話しても分かってもらえない」
「話さなければよかった」と思ったりして、

悪循環があると、
「自分が悪いのだろうか・・・」と、
自分を責めてしまうこともありそうです、

「対話(ダイアローグ)」は、
人間関係の信頼をつくるうえで、基本。

その基本を軸にした治療の手法が、
オープンダイアローグなのかなと考えています。



ご関心のある方は
オープンダイアローグとは何か

【吉野弘 くらしとことば】言葉は、言の端っきれ

2015-12-08 08:37:54 | Weblog





言葉は、言の端っぱにすぎない。

つまりは、端っきれ。

端っきれだから、そこから分かることも、断ぺんにすぎない。

だから、言葉と言葉の間にあることを想像したり、

推しはかったりして、言葉を発した相手を理解することに意味がある。

言葉を使って、発信することは、とても大切で、

意味のあることですが、

言葉を発することが苦手だったり、

言葉を発することが上手くできない人が、“劣っている”

と決めつけてしまうのは、どうか。

あまり多くを語らない人が、ようやく発した言葉に、

とても深い意味があることがあるかもしれない。

個人も自ら発信することが文化となった今、

言葉は、あふれているし

分かりやすい言葉で、人を惹きつけることが上手な人も多い。

だからこそ、言葉と言葉の間にあるものを

改めて考える時かもしれないと思う。

吉野弘さんの著書「くらしのことば」を読んで、そんなことを考えました。