Harumichi Yuasa's Blog

明治大学専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)教授・湯淺墾道のウェブサイトです

9月16日(土)社会情報学会一般公開セッション「デジタルトラストとは何か」

2023年09月05日 | 情報法
9月16日(土)・9月17日(日)に立教大学で開催される社会情報学会で、JST-RISTEX2023年度新規公募プログラム「情報社会における社会的側面からのトラスト形成」のプログラム総括、プログラムアドバイザーの先生方によるセッションを開催することになりました。
このセッションはZoomで一般公開されます。
シンポジウムにご関心をお持ちの方は、下記のフォームにアクセスいただき、参加申込をお願いいたします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScjSc-H5LU2tOXT3cnSw3D8ZQ5mVMV23tW2JERNijwl4zzmIQ/viewform

シンポジウムの詳細は下記です。

シンポジウム 「デジタルトラストとは何か」

JST-RISTEX23年度新規公募プログラム「情報社会における社会的側面からのトラスト形成」とのコラボレーション

日時
9月16日(土)15時00分~17時45分


シンポジウム概要

科学技術振興機構(JST)社会技術研究開発センター(RISTEX)が実施する、SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム「情報社会における社会的側面からのトラスト形成(デジタル ソーシャル トラスト)」からプログラムのマネジメントチームが登壇し、それぞれの研究発表を行うとともに、プログラムの持つ課題意識から情報社会における「トラスト」の問題について多角的に議論します。

発表者・タイトル・要旨
湯淺墾道(明治大学)「デジタル社会のトラスト:世論・選挙を中心に」
 SNSやサイバー攻撃を通じた世論誘導や選挙干渉は、2016年アメリカ大統領選挙やイギリスのEU離脱国民投票(Brexit)を契機として注目されるようになり、民主政へのトラストを毀損するものとして、各国で対策や法規制が行われるようになっている。しかし、自由な世論の形成と民意の表出は民主主義の基礎であるため、法規制の強化は民主主義に逆行しかねない。各国の法規制の動向を比較しながら、世論や選挙を中心としたトラストの維持・確立の方策について検討する。

平和博(桜美林大学)「チャットGPTをめぐるディストラスト」
 爆発的な生成AIブームの発火点となったチャットGPTは、その発展に大きな期待がかかる一方で、様々なディストラストの焦点にもなっている。高度なテクノロジーとその広がりの規模・スピードは、「空前」としか表現しようのない社会変化の可能性と脅威を同時にもたらす。公開から1年もたたずにG7や国連安全保障理事会の議題として取り上げられたことが、そのインパクトを物語る。チャットGPTをめぐるディストラストとは何か。登場から10カ月のニュースの動きをもとに、整理する。

小笠原盛浩(東洋大学)「ニュースメディアのトラストと偽・誤情報」
 偽・誤情報の問題は年々深刻さを増しており、OECDでは民主主義の危機と指摘している。一方、ニュースメディアに対するトラストは各国で低下傾向にある。メディアのトラスト構築が 偽・誤情報対策と位置付けられることもあるが、トラストと偽・誤情報はどのように関連しているのだろうか。2022年参院選調査データの分析結果をもとに報告する。

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