柳美里の今日のできごと

福島県南相馬市小高区で、
「フルハウス」「Rain Theatre」を営む
小説家・柳美里の動揺する確信の日々

そして、今日。

2011年01月24日 20時18分08秒 | 日記
さっき、海上保安庁から自宅に電話があった。
息子の携帯電話から、

「A中学校2年のムラカミトモハルという者ですけれど、アマチュア無線2級の資格を持っています。さっき、相模湾沖で、海難救助の無線を傍受しました。遭難したようなので救助してください」

と通報があり、住所と電話番号を訊ねたところ、ここの住所と電話番号を言った、ということなのです。

海上保安庁は、救助艇とヘリコプターを出動させたけれど、遭難船が見つからないので、息子の携帯電話に連絡すると、

「いま、高校受験のために大船のB塾で授業を受けているので、後でかけなおします」

と、携帯電話の電源を切ってしまった……

海上保安庁のかたには、
実際は小学5年生であること、虚言癖があること、ADHDであることを説明し、
丁重にお詫びをしましたが、
ヘリコプター捜索などで費用がかさんでいるので、後で連絡をする、とのこと……
費用請求をされたらされたで、対処を考えるとして、
後日改めて息子と謝罪に行かなければなりません、海上保安庁に……

息子は現在、ある塾の体験授業に出席しています。

わなわなして何から先に手をつけたらいいかわからないのですが、
ドコモに電話をし「息子がケータイを落とした」と嘘を吐いて、携帯電話の利用を停止してもらいました。
明日、ドコモショップに行って、息子の携帯電話を解約します。

そして、無線……
クリスマスにプレゼントした無線機は棄てます。
無線関係の本も全部、棄てます。
息子に無線を教えてくださったかたにも連絡し、今後一切息子に無線の話をしないでください、とお願いします。

昨日は消防署で、
今日は海上保安庁……

大変なことになった……

さぁ、どうする?

どうしようか?

泣いて訴えても、怒鳴ってぶっ叩いても、根本的な解決にならないということは解る。

頭では、解る。

じゃあ、どうする?

どうするどうするどうする……

わたしの育て方に問題があったのだろう。

この1年間、わたしが息子から離れていたのが悪かったのだろう。

全身が、震える。

明日は学校を休ませて、
消防署と海上保安庁に謝罪文を書かせる。
そして、小学校には、そのことを説明する。

人命救助に関わる一大事。
うやむやにしてはいけない。
見逃してしてはいけない。
許してはいけない。
自分の嘘でどのような結果を招いたのか、ということを徹底的に思い知らせる。

このまま行くと、息子は犯罪者になる。

「こどものイタズラ」の域を越えている。

絶対に、許さない。

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これは、昨日の出来事

2011年01月24日 19時23分13秒 | 日記
消防署のかたが来訪。

16時と18時に、息子が119番通報し、源氏山で煙と炎を見た、とのことだが、確認したところ焚火や不審火の跡はどこにもない、と……
あの消防車と救急車の音は、息子の通報によるものだったのか……

息子は消防車が好きなんです。
消防士が好きなんです。
消防士の無線に憧れてるんです。
しかし、嘘の通報はしてはいけない、絶対に!!

携帯電話も没収だな。

なんで、こんなに、嘘つきなんだろう。

嘘、嘘、嘘ばかり吐いて……

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