こ と の 端

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経 済 認 識

2017-02-12 08:43:50 | Weblog
市場規模の拡大

を善である

と堅く信じ込んでていた

既存の経済システムの参加者は

スケールメリットの獲得競争

へと突入し

資本効率の最大化

を目指して活発に活動し

市場規模の速やかな極大化

つまり

グローバル経済

を志向するようになったのだった


資本循環の手段として

世界中で重宝されていた

機軸通貨としてのドルの需要を

市場原理で引き上げさせては

ドルの供給機関となった

国際金融資本が

持ち高庁調整や

需要動向の変化

などで機敏に

通貨価値の調整と制御を

直接行うことにより

そこに生じた通貨価値の差

を効率的に取り込むことで

利益の確定を推し進め

然る後にドルでの再回収を

改めて図る

というビジネスを

世界中の市場で

展開させてきた


ドルで外貨を買うと

ドル安外貨高となり

海外市場で獲得した利益を

ドルで回収することで

ドル高外貨安となるサイクル

を繰り返す


国際金融資本の利益獲得法は

このような仕組みに上に

成り立っている


ドルの需要が急激に高まると

その供給量を増やして

過剰なドル高が実現しないよう

通貨価値を人為的に引き下げ

それが低下したと思われる

絶妙のタイミング

を見計らって

急激な変化を生まないよう

小刻みに

入手済みの

相対的に価値を高められた

特定の外貨

を売って

暫時安くなった状態にあるドルを

効率よく買い戻す


通貨交換で利益を捻出する市場が

為替相場として

信用経済の構成概念の一つへと

こうして位置づけられた


そこで生じた差益は

ドルを売買する度毎に

増加して積み上がる

という構造を成り立たせている


ドルが高くなったときには

そこに生じている価値

の優位性を利用して

伸び代を多く持つ市場

を有する国の通貨を

好条件で手に入れるチャンス

その後

市場への資本投下が量的に高まると

相対的に値を下げたドルを

有利な条件で

効率よく再び買い戻すことで

利益を複合させて

過分の富を永く得ることで

存在意義をドルの発行国へと

利益の還元という手法で

長期間伝えてきた

この仕組みが1%対99%へと

所得格差を押し広げることとなり

なりふり構わぬ国家エゴ

の横行する社会構造を導いた


どちらに転んでも

国際金融資本には

通貨交換の度毎に

利益だけが積み上がる

という仕組みを

ドルショック以降

営々と築きあげてきたことで

より洗練された方法が定着し

ドルの供給権をもつアメリカに

国際金融資本勢力と

投資ファンドとが

北米大陸に利益を積みあげさせることを

許してきた


経済の現代史

にはその事実

が歴然として存在する


その仕組みのありようが

株式相場と同じモデル

であったことから

利益獲得を目指す組織は

独自にファンドを創設したり

既存のファンドを利用したりすることで

投資機会を自ら率先して増やすことにより

通貨交換の往復で生じる差益だけでなく

海外投資が生み出した投資利益をも

同時に手に入れる体制を

急速に整えてきた


その利益至上主義が

ドルの過剰流動性を増殖させ

北米大陸へと還流してきた

莫大な規模のドルを

国内市場へと展開させたことにより

信用度の低い階層を対象にした

不動産を担保とする融資

を競って拡大させる競争を実現させた


信用度の低い

つまり返済能力に問題のある

階層を対象とした

融資リスクを減らす目的で

債権を証券化することで

業界内部で

再販売する方式を取り入れて

リスクの分散化を図っていた


その方法は

保険業界を発展させてきた

リスクを分担して引き受けるその割合で

利益率も変化する

という仕組みと

なんら変わらない制度となった


その比率割合を

債券購入時に証券に書き込み

裏づけの保証として名を記す

アンダーライトした者たちが

利益を分配して手にする権利を得る

というとてもプリミティブな制度

の証券化に過ぎない



サブプライムローンはこうして

アメリカ全土に拡大していったのだったが

五年後の利率偏向期を一斉に迎えたとき

返済不能に陥った債務者が

大量に発生してしまうこととなり

証券化された債権の総てが

一斉に焦げ付いた


その規模が

誰にも特定できない程

裾野を広げていた

ということが

その直後に

リーマンショックとなって

世界中の金融市場を震撼させた


資本を制御する者供が

欲望を抑制することができずに

信用経済を犠牲にした

という拙い顛末が

金融市場へと

このような経過をとって

しかと残された


一介のローカル通貨に過ぎなかった

アメリカのドルが

機軸通貨となったことで

資本移動のあらゆる場面で

利益を効率よく積み上げることを

可能ならしめ

そこに付け込んだ

最も欲の深い

資本供給者となっていた

国際金融資本の一郭が

ほぼ一瞬で

崩れ去った

という結顛末が

リーマンショックと呼ばれる

極めて重篤な危機

を金融市場全体へと押し付けた


夙に成り立っていた信用経済を

国際社会が温存しようと試み

G20を急遽創設し

資本市場が二次被害へと発展する

惧れの高い危機的状況への突入を

かろうじて回避した


通貨統合を果たしたEUでは

信用不安がそれ以降高まることとなり

デフォルトの連鎖が

重大な懸念材料となっていった


通貨統合に参画していなかった

英国では

自決権の確保を最優先課題と認識し

統合された共通市場からの離脱

を国民投票で選択する道

が選ばれた


市場規模の無批判な一方的拡大

がEUからのイギリスの脱退

所謂ブレグジットを生み出した


グローバル化を目指した

市場主義経済は

アメリカでリーマンショック産み落とし

EUでギリシャ危機を経て

ブレグジットを導いた


国際経済は規模の拡大を目指して

市場統合へと一斉にシフトしたのだが

ベクトルを反転させる

デフレ経済のグローバル化

という現象に捉えられてしまい

国際経済から

成長し続ける力を

奪い取られる事態となった


ドルが基軸通貨となっている限り

アメリカの優越は

信用経済の拡大によって担保され

その他のすべての外貨は

ドルの供給を急がせる役割

を与えられ

過剰流動性の増加を許容して

ドルの流通に関する寛容度

を高める役割の実施を

避け難いものとして受け容れた


国際金融資本に膨大な利益を賦与し

ドル余り現象を加速して

過剰流動性の増加を解消する目的で

中国を世界の生産基地にする

という方向付けが俄かに生じ

ドルが余り続ける状況は希釈され

中国大陸以外で

通貨インフレが発生する

惧れはそれにより暫時遠のいた


世界中に分散していた大量のドルが

中国大陸へと押し寄せるようになっていき

人民元が一斉に買われて

その価値を急速に高めたが

共産党政府は自国通貨を

躊躇することなく

積極的に追加発行し

人民元通貨価の上昇を抑え

ドルを大量に買い進めて

元安ドル高状態を持続させる方法を編み出し

獲得した大量のドルで

人民元のシニョレッジを担保させる

という仕組みを定着させた


こうした経過が

中国を世界最大の債権保有国へと

短期間で押し上げただけでなく

過剰流動性を吸収した人民元を

軍事力の拡充へと振り向けることを許し

海洋権益の拡大を核心的利益

として位置づけさせたことにより

航空母艦を手に入れたことを契機として

南シナ海の一部を領土化して確保する

という暴挙を正当化し

国際法に解釈を持ち込んで

緊張状態を徒に高める経過を

置き去りにした


だが中国を起源とする一連の変化が

人民元を基軸とする経済圏

の建設を進めさせはしたものの

AIIBは所期の成果を相変わらず遠ざけており

外貨準備を大量に失い続けるサイクル

へと陥ってしまい

人民元に固有の通貨価値

を担保する基本的能力の脆弱性に

世界中を気づかせた

ということが

資本流出を却って急がせる

という皮肉な結果を引き寄せた


今後の世界経済は

リスク回避を優先する投資姿勢と

信用収縮へと向かう反転した波とが

相互作用する時勢を導き

短期間で金満国家となった中国を

ドルが回避する傾向を

より強めていくことで

大量に発行した人民元の厚み

がその理由となることによって

中国経済へと逆襲する方向

へと作用する可能性を高める


世界は将来の変化を

ただ傍観していることしかできない


アメリカが推し進めてきた

ドル経済圏を拡大させる行為が

政治経済の枠組みの限界

を急速に露呈する時代が

ある日唐突に訪れる

かも知れない


急成長した経済は

急減速で平衡状態を

取り戻そうとする


市場主義経済は

経済成長が鈍化するようになったとき

収縮していくそのどこかの過程で

ハイパーインフレを

中国大陸で引き起こす

経過から逃れる術を持たない


経済力学の方向性は

未実現の破局

を五年ほど前から

逸早く暗示していた

経過の遅速はあるにせよ

どこかで調整局面が

確実に訪れる


回避する方法がない

という訳では

決してない

思考力の有無が

そのたった一つの

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