市場規模の拡大
を善である
と堅く信じ込んでていた
既存の経済システムの参加者は
スケールメリットの獲得競争
へと突入し
資本効率の最大化
を目指して活発に活動し
市場規模の速やかな極大化
つまり
グローバル経済
を志向するようになったのだった
資本循環の手段として
世界中で重宝されていた
機軸通貨としてのドルの需要を
市場原理で引き上げさせては
ドルの供給機関となった
国際金融資本が
持ち高庁調整や
需要動向の変化
などで機敏に
通貨価値の調整と制御を
直接行うことにより
そこに生じた通貨価値の差
を効率的に取り込むことで
利益の確定を推し進め
然る後にドルでの再回収を
改めて図る
というビジネスを
世界中の市場で
展開させてきた
ドルで外貨を買うと
ドル安外貨高となり
海外市場で獲得した利益を
ドルで回収することで
ドル高外貨安となるサイクル
を繰り返す
国際金融資本の利益獲得法は
このような仕組みに上に
成り立っている
ドルの需要が急激に高まると
その供給量を増やして
過剰なドル高が実現しないよう
通貨価値を人為的に引き下げ
それが低下したと思われる
絶妙のタイミング
を見計らって
急激な変化を生まないよう
小刻みに
入手済みの
相対的に価値を高められた
特定の外貨
を売って
暫時安くなった状態にあるドルを
効率よく買い戻す
通貨交換で利益を捻出する市場が
為替相場として
信用経済の構成概念の一つへと
こうして位置づけられた
そこで生じた差益は
ドルを売買する度毎に
増加して積み上がる
という構造を成り立たせている
ドルが高くなったときには
そこに生じている価値
の優位性を利用して
伸び代を多く持つ市場
を有する国の通貨を
好条件で手に入れるチャンス
その後
市場への資本投下が量的に高まると
相対的に値を下げたドルを
有利な条件で
効率よく再び買い戻すことで
利益を複合させて
過分の富を永く得ることで
存在意義をドルの発行国へと
利益の還元という手法で
長期間伝えてきた
この仕組みが1%対99%へと
所得格差を押し広げることとなり
なりふり構わぬ国家エゴ
の横行する社会構造を導いた
どちらに転んでも
国際金融資本には
通貨交換の度毎に
利益だけが積み上がる
という仕組みを
ドルショック以降
営々と築きあげてきたことで
より洗練された方法が定着し
ドルの供給権をもつアメリカに
国際金融資本勢力と
投資ファンドとが
北米大陸に利益を積みあげさせることを
許してきた
経済の現代史
にはその事実
が歴然として存在する
その仕組みのありようが
株式相場と同じモデル
であったことから
利益獲得を目指す組織は
独自にファンドを創設したり
既存のファンドを利用したりすることで
投資機会を自ら率先して増やすことにより
通貨交換の往復で生じる差益だけでなく
海外投資が生み出した投資利益をも
同時に手に入れる体制を
急速に整えてきた
その利益至上主義が
ドルの過剰流動性を増殖させ
北米大陸へと還流してきた
莫大な規模のドルを
国内市場へと展開させたことにより
信用度の低い階層を対象にした
不動産を担保とする融資
を競って拡大させる競争を実現させた
信用度の低い
つまり返済能力に問題のある
階層を対象とした
融資リスクを減らす目的で
債権を証券化することで
業界内部で
再販売する方式を取り入れて
リスクの分散化を図っていた
その方法は
保険業界を発展させてきた
リスクを分担して引き受けるその割合で
利益率も変化する
という仕組みと
なんら変わらない制度となった
その比率割合を
債券購入時に証券に書き込み
裏づけの保証として名を記す
アンダーライトした者たちが
利益を分配して手にする権利を得る
というとてもプリミティブな制度
の証券化に過ぎない
サブプライムローンはこうして
アメリカ全土に拡大していったのだったが
五年後の利率偏向期を一斉に迎えたとき
返済不能に陥った債務者が
大量に発生してしまうこととなり
証券化された債権の総てが
一斉に焦げ付いた
その規模が
誰にも特定できない程
裾野を広げていた
ということが
その直後に
リーマンショックとなって
世界中の金融市場を震撼させた
資本を制御する者供が
欲望を抑制することができずに
信用経済を犠牲にした
という拙い顛末が
金融市場へと
このような経過をとって
しかと残された
一介のローカル通貨に過ぎなかった
アメリカのドルが
機軸通貨となったことで
資本移動のあらゆる場面で
利益を効率よく積み上げることを
可能ならしめ
そこに付け込んだ
最も欲の深い
資本供給者となっていた
国際金融資本の一郭が
ほぼ一瞬で
崩れ去った
という結顛末が
リーマンショックと呼ばれる
極めて重篤な危機
を金融市場全体へと押し付けた
夙に成り立っていた信用経済を
国際社会が温存しようと試み
G20を急遽創設し
資本市場が二次被害へと発展する
惧れの高い危機的状況への突入を
かろうじて回避した
通貨統合を果たしたEUでは
信用不安がそれ以降高まることとなり
デフォルトの連鎖が
重大な懸念材料となっていった
通貨統合に参画していなかった
英国では
自決権の確保を最優先課題と認識し
統合された共通市場からの離脱
を国民投票で選択する道
が選ばれた
市場規模の無批判な一方的拡大
がEUからのイギリスの脱退
所謂ブレグジットを生み出した
グローバル化を目指した
市場主義経済は
アメリカでリーマンショック産み落とし
EUでギリシャ危機を経て
ブレグジットを導いた
国際経済は規模の拡大を目指して
市場統合へと一斉にシフトしたのだが
ベクトルを反転させる
デフレ経済のグローバル化
という現象に捉えられてしまい
国際経済から
成長し続ける力を
奪い取られる事態となった
ドルが基軸通貨となっている限り
アメリカの優越は
信用経済の拡大によって担保され
その他のすべての外貨は
ドルの供給を急がせる役割
を与えられ
過剰流動性の増加を許容して
ドルの流通に関する寛容度
を高める役割の実施を
避け難いものとして受け容れた
国際金融資本に膨大な利益を賦与し
ドル余り現象を加速して
過剰流動性の増加を解消する目的で
中国を世界の生産基地にする
という方向付けが俄かに生じ
ドルが余り続ける状況は希釈され
中国大陸以外で
通貨インフレが発生する
惧れはそれにより暫時遠のいた
世界中に分散していた大量のドルが
中国大陸へと押し寄せるようになっていき
人民元が一斉に買われて
その価値を急速に高めたが
共産党政府は自国通貨を
躊躇することなく
積極的に追加発行し
人民元通貨価の上昇を抑え
ドルを大量に買い進めて
元安ドル高状態を持続させる方法を編み出し
獲得した大量のドルで
人民元のシニョレッジを担保させる
という仕組みを定着させた
こうした経過が
中国を世界最大の債権保有国へと
短期間で押し上げただけでなく
過剰流動性を吸収した人民元を
軍事力の拡充へと振り向けることを許し
海洋権益の拡大を核心的利益
として位置づけさせたことにより
航空母艦を手に入れたことを契機として
南シナ海の一部を領土化して確保する
という暴挙を正当化し
国際法に解釈を持ち込んで
緊張状態を徒に高める経過を
置き去りにした
だが中国を起源とする一連の変化が
人民元を基軸とする経済圏
の建設を進めさせはしたものの
AIIBは所期の成果を相変わらず遠ざけており
外貨準備を大量に失い続けるサイクル
へと陥ってしまい
人民元に固有の通貨価値
を担保する基本的能力の脆弱性に
世界中を気づかせた
ということが
資本流出を却って急がせる
という皮肉な結果を引き寄せた
今後の世界経済は
リスク回避を優先する投資姿勢と
信用収縮へと向かう反転した波とが
相互作用する時勢を導き
短期間で金満国家となった中国を
ドルが回避する傾向を
より強めていくことで
大量に発行した人民元の厚み
がその理由となることによって
中国経済へと逆襲する方向
へと作用する可能性を高める
世界は将来の変化を
ただ傍観していることしかできない
アメリカが推し進めてきた
ドル経済圏を拡大させる行為が
政治経済の枠組みの限界
を急速に露呈する時代が
ある日唐突に訪れる
かも知れない
急成長した経済は
急減速で平衡状態を
取り戻そうとする
市場主義経済は
経済成長が鈍化するようになったとき
収縮していくそのどこかの過程で
ハイパーインフレを
中国大陸で引き起こす
経過から逃れる術を持たない
経済力学の方向性は
未実現の破局
を五年ほど前から
逸早く暗示していた
経過の遅速はあるにせよ
どこかで調整局面が
確実に訪れる
回避する方法がない
という訳では
決してない
思考力の有無が
そのたった一つの
鍵
を善である
と堅く信じ込んでていた
既存の経済システムの参加者は
スケールメリットの獲得競争
へと突入し
資本効率の最大化
を目指して活発に活動し
市場規模の速やかな極大化
つまり
グローバル経済
を志向するようになったのだった
資本循環の手段として
世界中で重宝されていた
機軸通貨としてのドルの需要を
市場原理で引き上げさせては
ドルの供給機関となった
国際金融資本が
持ち高庁調整や
需要動向の変化
などで機敏に
通貨価値の調整と制御を
直接行うことにより
そこに生じた通貨価値の差
を効率的に取り込むことで
利益の確定を推し進め
然る後にドルでの再回収を
改めて図る
というビジネスを
世界中の市場で
展開させてきた
ドルで外貨を買うと
ドル安外貨高となり
海外市場で獲得した利益を
ドルで回収することで
ドル高外貨安となるサイクル
を繰り返す
国際金融資本の利益獲得法は
このような仕組みに上に
成り立っている
ドルの需要が急激に高まると
その供給量を増やして
過剰なドル高が実現しないよう
通貨価値を人為的に引き下げ
それが低下したと思われる
絶妙のタイミング
を見計らって
急激な変化を生まないよう
小刻みに
入手済みの
相対的に価値を高められた
特定の外貨
を売って
暫時安くなった状態にあるドルを
効率よく買い戻す
通貨交換で利益を捻出する市場が
為替相場として
信用経済の構成概念の一つへと
こうして位置づけられた
そこで生じた差益は
ドルを売買する度毎に
増加して積み上がる
という構造を成り立たせている
ドルが高くなったときには
そこに生じている価値
の優位性を利用して
伸び代を多く持つ市場
を有する国の通貨を
好条件で手に入れるチャンス
その後
市場への資本投下が量的に高まると
相対的に値を下げたドルを
有利な条件で
効率よく再び買い戻すことで
利益を複合させて
過分の富を永く得ることで
存在意義をドルの発行国へと
利益の還元という手法で
長期間伝えてきた
この仕組みが1%対99%へと
所得格差を押し広げることとなり
なりふり構わぬ国家エゴ
の横行する社会構造を導いた
どちらに転んでも
国際金融資本には
通貨交換の度毎に
利益だけが積み上がる
という仕組みを
ドルショック以降
営々と築きあげてきたことで
より洗練された方法が定着し
ドルの供給権をもつアメリカに
国際金融資本勢力と
投資ファンドとが
北米大陸に利益を積みあげさせることを
許してきた
経済の現代史
にはその事実
が歴然として存在する
その仕組みのありようが
株式相場と同じモデル
であったことから
利益獲得を目指す組織は
独自にファンドを創設したり
既存のファンドを利用したりすることで
投資機会を自ら率先して増やすことにより
通貨交換の往復で生じる差益だけでなく
海外投資が生み出した投資利益をも
同時に手に入れる体制を
急速に整えてきた
その利益至上主義が
ドルの過剰流動性を増殖させ
北米大陸へと還流してきた
莫大な規模のドルを
国内市場へと展開させたことにより
信用度の低い階層を対象にした
不動産を担保とする融資
を競って拡大させる競争を実現させた
信用度の低い
つまり返済能力に問題のある
階層を対象とした
融資リスクを減らす目的で
債権を証券化することで
業界内部で
再販売する方式を取り入れて
リスクの分散化を図っていた
その方法は
保険業界を発展させてきた
リスクを分担して引き受けるその割合で
利益率も変化する
という仕組みと
なんら変わらない制度となった
その比率割合を
債券購入時に証券に書き込み
裏づけの保証として名を記す
アンダーライトした者たちが
利益を分配して手にする権利を得る
というとてもプリミティブな制度
の証券化に過ぎない
サブプライムローンはこうして
アメリカ全土に拡大していったのだったが
五年後の利率偏向期を一斉に迎えたとき
返済不能に陥った債務者が
大量に発生してしまうこととなり
証券化された債権の総てが
一斉に焦げ付いた
その規模が
誰にも特定できない程
裾野を広げていた
ということが
その直後に
リーマンショックとなって
世界中の金融市場を震撼させた
資本を制御する者供が
欲望を抑制することができずに
信用経済を犠牲にした
という拙い顛末が
金融市場へと
このような経過をとって
しかと残された
一介のローカル通貨に過ぎなかった
アメリカのドルが
機軸通貨となったことで
資本移動のあらゆる場面で
利益を効率よく積み上げることを
可能ならしめ
そこに付け込んだ
最も欲の深い
資本供給者となっていた
国際金融資本の一郭が
ほぼ一瞬で
崩れ去った
という結顛末が
リーマンショックと呼ばれる
極めて重篤な危機
を金融市場全体へと押し付けた
夙に成り立っていた信用経済を
国際社会が温存しようと試み
G20を急遽創設し
資本市場が二次被害へと発展する
惧れの高い危機的状況への突入を
かろうじて回避した
通貨統合を果たしたEUでは
信用不安がそれ以降高まることとなり
デフォルトの連鎖が
重大な懸念材料となっていった
通貨統合に参画していなかった
英国では
自決権の確保を最優先課題と認識し
統合された共通市場からの離脱
を国民投票で選択する道
が選ばれた
市場規模の無批判な一方的拡大
がEUからのイギリスの脱退
所謂ブレグジットを生み出した
グローバル化を目指した
市場主義経済は
アメリカでリーマンショック産み落とし
EUでギリシャ危機を経て
ブレグジットを導いた
国際経済は規模の拡大を目指して
市場統合へと一斉にシフトしたのだが
ベクトルを反転させる
デフレ経済のグローバル化
という現象に捉えられてしまい
国際経済から
成長し続ける力を
奪い取られる事態となった
ドルが基軸通貨となっている限り
アメリカの優越は
信用経済の拡大によって担保され
その他のすべての外貨は
ドルの供給を急がせる役割
を与えられ
過剰流動性の増加を許容して
ドルの流通に関する寛容度
を高める役割の実施を
避け難いものとして受け容れた
国際金融資本に膨大な利益を賦与し
ドル余り現象を加速して
過剰流動性の増加を解消する目的で
中国を世界の生産基地にする
という方向付けが俄かに生じ
ドルが余り続ける状況は希釈され
中国大陸以外で
通貨インフレが発生する
惧れはそれにより暫時遠のいた
世界中に分散していた大量のドルが
中国大陸へと押し寄せるようになっていき
人民元が一斉に買われて
その価値を急速に高めたが
共産党政府は自国通貨を
躊躇することなく
積極的に追加発行し
人民元通貨価の上昇を抑え
ドルを大量に買い進めて
元安ドル高状態を持続させる方法を編み出し
獲得した大量のドルで
人民元のシニョレッジを担保させる
という仕組みを定着させた
こうした経過が
中国を世界最大の債権保有国へと
短期間で押し上げただけでなく
過剰流動性を吸収した人民元を
軍事力の拡充へと振り向けることを許し
海洋権益の拡大を核心的利益
として位置づけさせたことにより
航空母艦を手に入れたことを契機として
南シナ海の一部を領土化して確保する
という暴挙を正当化し
国際法に解釈を持ち込んで
緊張状態を徒に高める経過を
置き去りにした
だが中国を起源とする一連の変化が
人民元を基軸とする経済圏
の建設を進めさせはしたものの
AIIBは所期の成果を相変わらず遠ざけており
外貨準備を大量に失い続けるサイクル
へと陥ってしまい
人民元に固有の通貨価値
を担保する基本的能力の脆弱性に
世界中を気づかせた
ということが
資本流出を却って急がせる
という皮肉な結果を引き寄せた
今後の世界経済は
リスク回避を優先する投資姿勢と
信用収縮へと向かう反転した波とが
相互作用する時勢を導き
短期間で金満国家となった中国を
ドルが回避する傾向を
より強めていくことで
大量に発行した人民元の厚み
がその理由となることによって
中国経済へと逆襲する方向
へと作用する可能性を高める
世界は将来の変化を
ただ傍観していることしかできない
アメリカが推し進めてきた
ドル経済圏を拡大させる行為が
政治経済の枠組みの限界
を急速に露呈する時代が
ある日唐突に訪れる
かも知れない
急成長した経済は
急減速で平衡状態を
取り戻そうとする
市場主義経済は
経済成長が鈍化するようになったとき
収縮していくそのどこかの過程で
ハイパーインフレを
中国大陸で引き起こす
経過から逃れる術を持たない
経済力学の方向性は
未実現の破局
を五年ほど前から
逸早く暗示していた
経過の遅速はあるにせよ
どこかで調整局面が
確実に訪れる
回避する方法がない
という訳では
決してない
思考力の有無が
そのたった一つの
鍵
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