こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

天 の と き

2014-03-30 07:16:47 | Weblog
火力発電所の増設がすすみ

天然ガスを燃やす量が

同じ比率で増えてゆく

水素を資源とする

燃料電池の導入事例が更に進むと

地表には

一体

どのような変化が

起きるようになるのだろうか


天然ガスの需要が

今後

更に

高まれば高まるほど

資源としての魅力に加えて

希少価値というものが

そこに加わる

エネルギーコストは

これにより

次第に高くなっていかざるを得ない


経済の合理性はコストダウンに宿り

価格の上昇では

あらたな資源の開発を

急遽速めさせる動因

をうみだす


価値の相対化



このようにして発現する


電気とガスの価格が共に上昇し

消費税がこれに上乗せされる今年

代替エネルギーの開発に

拍車がかかることだろう


既存の資源コストが上昇すればするほど

資源の関与を

取り立てて必要としない

あたらしいエネルギーモデルが求められ

その実現可能性に

世の注目が集まる


地下資源に価値を与えているのは

炭素と水素であり

燃焼を成立させる酸化作用に応じて

成分元素の酸化物が

大量生産されてゆく


炭素の酸素化合物は

二酸化炭素に他ならず

その事実を

よく承知している文明が

水素の酸化物である水の増加

とそれが引き起こす変化とを

まったくみていない

という現実が既にある


地下資源を燃やすと

気体の二酸化炭素が大気中へと放出され

温室効果ガスの濃度を高からしめる

それと同じことが

水素の酸化反応で

水の増産を急がせる

環境温度の違いで気体であることもあれば

液体として

地表に拡散していくこともある 


一連の酸化反応の結果として

水の純増という変化を生み

温暖化が進むにつれて

氷山氷河の融解より早く

海面の水位を

急速に上昇させる

加速因子となって作用する


水没しようとする島嶼国家から

国民が緊急避難せざるを得なくなり

国家の間借り

という事態を現実のものにした

この経過は今後普遍化していき

地球自体を

最終的に沈没させるものとなる


気体の水が雲となり

やがて雨を降らせて

海となる

その途上で

集中豪雨を降らせるようになっただけでなく

山を崩して

土砂災害を多発させ

冬には降り積んだ雪が道を覆い隠し

集落へと至る道と

路上で止まった移動体のすべてを

閉じ込める


この変化による人命の喪失は

毎年増加する一方となった

地下資源を燃やせば

人類は洪水で棲む土地を追われ

低気圧は発達して荒れ狂い

船は漁に出ることもできず

交通は途絶し

耕作地は水に沈み

果樹や農作物などは

実らぬままに捨て置かれ

米の収穫も見込めない

という不毛な結末だけが

残される


経済を賦活させる因子の多くが

自然災害の多発によって消え失せ

景気は低迷または後退し

環境は温暖化を募らせる


二酸化炭素の存在を

目で知ることはできず

PM2.5なら目で見える

オキシダントは目に見えない

雨は見えるが

水蒸気を見るには条件がある


これらは

自然界にもともとあったもの

その増加について

人類は

特段の懸念

を抱くことすらもしてこなかった

こうして止まらない温暖化が生命を圧迫し

経済の劣化を推し進めて

貧困の蔓延を世界化していくようになった


エネルギーを得るために

人工的に増やされた酸化物などは

人の命を左右するほどの

危害を既に及ぼしている

集中豪雨は1990年代になってから

顕在化するようになったもの

その頃に

酸化物の二次生産量が

臨界領域を通過した

と思われる


温暖化を

ゆめゆめ

侮ってはならない

文明の愚かさに対する

それは

自然からの

容赦のない

報復


地下資源をエネルギー転換すると

大気中の酸素と窒素を減らしながら

炭化水素の酸化物

つまり

CO2



H2Oとを

必然的に

大量生産することになる


資源を消費しない未知のエネルギーが

いつかどこかで

世に出た時

エネルギーコストは下がりはじめ

経済は活性化することが

簡単にできるようになる


あたらしいエネルギーモデルの普及に伴って

やがて自然災害は減ってゆき

核兵器も姿を消す

何故なら

核保有国は

この環境性能に優れた

低廉なエネルギーモデルの供給を

そのままでは

受けることができない

という大前提があるからだ


情報セキュリティの保護と確保に

時間を割いているというのは

そこに最大の眼目があるからなのだ

優れたエネルギーモデルは

劣ったエネルギーモデルを

たちどころに

相対化し

駆逐しててしまう


これにより核保有国の経済成長は阻害され

有害な兵器に執着する行為が

国民の意に背いたものとなる


平和状態の実現と維持こそが

究極の価値基準

実現するための手段として

平和本位制という価値交換の枠組みが作られる

あたらしいエネルギーの供給を受けるには

兵器としての核を保持していてはならず

平和への貢献度が高くなければ

システム一式の供与を受けるときに

より重い負担を強いられる

という仕組み


究極の価値は銀や金などでは決してなく

石油でもない

地下資源を輸入するためにドルを買う行為が

金融資本に莫大な利益を与え

産油国以外外のすべての国が

財政赤字を募らせていき

消費税率を引き上げ続けなければならなくなった

赤字財政を補填するために

不足する分を

国債の増発で埋め合わせてきたその経緯は

日本の事例とは逆のパターンを指し示す


経過はどうあれ

この顛末が富の偏在を短期間で加速させ

温暖化を急がせただけでなく

貧困もまた蔓延させて

領土領海を巡る紛争を

境界領域の付近一帯に

生み出す原因を増やしている


問題の本質が

那辺にあるかを見極めなければ

新文明を産み落とすことは

永久にできない


温暖化を急がせて

環境を一入劣化させ

自らの手で

自らの命に淘汰圧をかけている

これほど愚かな振る舞いは

有史以来かつてなく

知識の量的拡大に特化したニンゲンは

学習能力を開花させずに

思考能力をさえ失った

富の偏在とそれによる貧困の蔓延

および

エネルギー資源の大量消費を

金融資本に操られたまま疑いもせず

人類は

その愚劣さを

これからもっと

もっと

拡大再生産していこうとして

身構えている


再生不要エネルギーの登場は

人類が己の馬鹿さ加減に気付いた時

はれて

世に出ることが

許される
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近 々 未 来

2014-03-23 09:19:18 | Weblog
太陽光発電と呼ばれている

環境負荷のない

あたらしい電源システムは

直流電流を直接出力するモデル

風力発電と呼ばれている別の電源システムは

発電機が発生させた交流電流を

直流へと変換したものを出力する

というモデル

どちらの装置

設備とも

電力を一時的に備蓄しておくために必要な

電池と呼ばれる二次電源の関与を

必要とする

不思議なことに太陽光発電では

蓄電池を有するシステムからの

電力の買い取りが

当初より業界から一律に拒絶されていた


自然エネルギーを家庭用の電源として使うためには

出力された直流電流を

電機製品を動かすための交流電流へと

変換してやらなければならない


その装置はインバーターと呼ばれている

やっている内容は

電流の向きを

頻繁に変えること

電流の流れる行き先を

周波数の頻度で

絶えず切り替える

それだけで

家庭で使える交流電流がすぐに得られる


毎秒50回という高速で

スイッチングを行うと

50ヘルツの交流が二次電池から取り出せ

60ヘルツならその二割増し

右に流れる電流の電圧は

上向きの山を作り

左に流れる電流の電圧は

下向きの谷をつくる

波形は電圧の所在を示すためのものなのだが

電流の存在を

波の形から知ることは

できない

それぞれの電流値を計測してみれば

交流が直流より安全

だとされてきたその理由の訳がよくわかる


水力発電を除く自然エネルギーのすべては

周波数を安定化させるための調整を

必須の条件とする

ところが

インバーターの関与を示す記録は

メガソーラーとウィンドファームのそれぞれに

ない

存在しているとする事実自体が

存在しない


一致しない周波数は

無効電力の起源

周波数を一致させる技術は

確立されたものが未だにない

電力の融通に壁となって立ちはだかっているのは

周波数を調整する方法が

いまだに確立されていないからなのだ


交流電流を一旦直流に変えたものを

インバーターで所定の周波数を与える

というのが唯一の方法になっている

三か所しかない電力会社の周波数変換所では

このような操作を行うことで

電力の融通を細々と図っている

周波数の返還が交流のままでもし可能なら

わざわざ手の込んだ方法を

使い続けている不合理に

目をつむっている理由はなかろう


異なった周波数を混在させている交流は

エネルギーとして到底使えないものとなる

周波数を一致させておくことができなければ

使えないエネルギーをただ増やす

だが

周波数を一致させることができたとき

電圧を倍増させる効果が

直ちに得られる


メガソーラーとウインドファームのいずれにも

周波数を調整するための設備の関与は見られない

このことを

訝しむことすらできていないのが現実なのだ

検証プロセスがナオザリにされていなければ

温暖化対策の予算から

無駄な成分を取り除く程度のことは

夙にできていた

失った時間と資本の巨大さは

もはや推し量ることしかできないものとなった

まことに惜しまれることだった


電力業界が自然エネルギーからの

買い取りに積極的でなかったというのは

それが経営資源として

無効なものであったから

有効な資源であれば

率先して買い取りを進めていた筈であり

有望市場を新たに誕生させ

活発な電力融通ビジネスが

日本市場で成り立っていた


自然エネルギーが有効需要を生み出していたのが事実なら

血税の投与で市場の活性化は

勢いよく進められていただろう

そこで得た利益を

電力料金の値下げというかたちで

消費者に還元するくらいのことは

容易な技


現状はというと

電力料金は増加の一途を今なお辿っており

有効需要を生む筈の行為が

損失をひたすら嵩上げし続けている

無効な需要をこれからも追いかけているようだと

損失だけを膨張させ

景気を浮揚させずに低迷させる

失われた20年を30年へと伸ばすのみ


国の借金を膨大な規模へと

短期間で押し上げたのは

歳入欠陥だけでなく

歳出方法にも

解決すべき重大な課題が

今以て

残されたままになっていたからなのだ

原因を知って速やかに取り除くことができれば

よい結果が抵抗なく訪れる

問題の本質を見いだすことができていなければ

いつまでたっても有効解は得られない


燃料電池(フューエルセル)は

水素を電離し

遊離した電子の電荷を集めて

直流で出力するという装置

固体高分子型の燃料電池は

電離するために高価な電解膜を用い

この膜(メンブラン)が水素原子を

原子核と電子とのそれぞれに

成分を分離していくことによって

電子を水素の原子核の軌道から切り離す


電子の持つ電荷を集めてエネルギーとする

という意味の電解なのであり

電気分解という意味ではない


混同した理解は誤った認識の元


電荷を放出した電子 e は

原子核 P と装置内部で再会し

そこで元の水素原子へと

疲弊した状態で戻される

復元された水素は大気中の酸素と

そこで再会し

やがて

水分子H2Oを形成する

酸素と水素とを反応させても

電気など得られない

できるのは水なのだ

燃料電池を説明する方法の多くは

まったく正しくない理解に基づいている

燃料電池に関する巷間伝えられている説明は

間違った認識に満ちている


燃料電池が水しか排出しない電源であることから

きれいなエネルギー源だと思われている

ところが

燃料電池が排出する液体の水と気体の水の双方は

地球がもっている水の絶対量を緩慢に増やし続ける

その過程で

気体の水は集中豪雨を降らせる水蒸気という因子となり

液体の水は海面水位を直接上昇させるものとなる

環境負荷が本当にない装置であるのなら

集中豪雨と洪水などを発生させる機能を保持していてはならず

水没する地域もまた作らない電源となっていなければならない

水がもつ有害性というものを

一度謙虚に

再点検しておく必要というものがあるだろう


この電解膜は一社だけが独占的に製造していることから

価格決定権は市場の側にない

また

セル一枚ごとの電極には

高価な白金が積層するセルの数だけ必要となる

2ボルトのセルを多数積層させ

直列効果を引き出すことで

高い電圧が供給されるようになっている

これだけでも高価な電源とならざるを得ず

量産効果を期待することができない

ということが分かるだろう


更に水素を取り出して

濃縮するための技術

が別途必要であり

純度を高めて危険性の増した水素を

濃度を均一に保たせた圧力分布にして

発電単位であるセルに

均等に配分することが

常にできていなければならない


爆発し易い危険な水素ガスを

高圧で保管しておくためのボンベも

別途必要であることはいうまでもない

当然大容量の二次電池も

システムの内部に用意されていなければならず

トータルコストでみると

代替電源としての適格性に

課題を残した状態のままとなっている


エネルギーはコスト効率の高いものでなければ

つまり 生き残れない

原子力は発電コストだけを比較すれば

一見優れているようにみえるのだが

総合コストでは反対の結果となる


地下資源の関与を排除する未来電源の近々の登場は

エネルギーコストを最低の水準へと引き下げる

その方法は現段階でただ二つ

超伝導と再生不要エネルギーだけに絞られた


前者は永久電流が得られることから

使っても使っても

まったく減らない電流を

取り出せるようにする装置となり

地下資源の輸入量をゼロにする効果を併せもつ

後者は電流を増幅していく方式を採用し

電源の分散化を進めながら

電力を増やして簡単に使えるものにする


この二つの技術を統合すると

どんなに使っても減らない電力が

自由自在に取り出せる


この状態の実現は

エネルギーコストを最低の水準へと

最終的に引き下げる

要素技術はほぼ完成領域に達しており

実用化にそれほど多くの時間はかからない


既存の交流電源と

それに連なる電力関連事業の一切は

これらの新電源に

コスト効率で太刀打ちすることが

できない


エネルギーコストを低下させてやれば

計り知れない経済効果が引き出せる

生産コストだけが低下するのではなく

移動体の電気化では

輸送のためのコストをもゼロにする

住居などの光熱費を引き下げながら

使用可能な電力を

制限なしに増やせる

しかも環境コストはゼロのまま


エネルギーに関するこれら知見を総合すると

どうすればよい

のかということが

たちどころに見えてくる


真理は単純を好むものなのだ
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虚 々 実 々

2014-03-16 08:03:46 | Weblog
電力は磁場から取り出す

これが基本

電気に関する歴史的経過

はそうなっている


地下資源を燃やして得た熱で

エネルギーをとりだすことに拘ってきた文明は

ある日

唐突に変節を迫られる

地下資源に執着していたのだったからこそ

希少価値を太らせて経済的負担を増やし

領有権を奪い合う

という状況へと陥った


力が支配する帝国主義の時代を

世界中で蘇らせたのは

エネルギー創出法の開発を

なおざりにしていた過去の所為

いまでは

地下資源を巡る争奪戦の主戦場と化し

領土の拡大を謀って

虚々実々の駆け引きの反応場

を地表に拡大再生産しつづけている

実に愚かなことである


磁場は本来電場の親

電場も同じく磁場の元


明快かつ単純なこの事実は

磁石があれば

電流が取り出せる

という真理の暗示となっていた

文明はそれに気付かないほど

蒙昧でありつづけ

ただ利益だけを追求する

という姿勢を

今以て保ちつづけている


静止している磁場は

単なる磁石

静磁場以外のものでは

ない

この認識は無論ただしい


しかし

変化する磁場は

そうではない

そこには起電力というのもが

磁場の内側に宿っている

電流をそこから取り出すためには

何らかの方法で

磁石に物理的変化

というものを与えてやれば

それでよい

変化成分の違いに応じて

所定の電圧を帯びた電流が

導体へと派生するようになる

これを誘導法則という


要するに

起電力は磁場変化の割合

にひとしい


ここに工夫の余地が残されていた

大きく変化している空間がそこにあり

その変化に磁石が追随している状態が保たれていれば

磁束を横切る導体に

それが何であれ

変化の量に応じた電流が

瞬時に誘導される

という現象が200年ほど前に

既に認められていた


導体に電流を流すと

それ自体が電磁石となり

発電装置の内部で

磁石同士が磁力を及ぼし合う

この電磁相互作用で

強い回転抵抗が電源内部で

必然的に生み出されていた


このトルク(回転抵抗)を上回る運動エネルギーを

回転軸に与えようとして

蒸気機関が生む高温の蒸気を

高圧化し

タービンに回転する力を与えつつ

安定した回転運動を日夜維持させて

発電機から電流を取り出す仕組みを

世界中の電力会社が採用してきた


回転軸に磁石を装着させ

磁場を発生させることにより

磁束磁場と

同一空間に密集させた導体

であることを意味するコイルとを

互いに直交する関係となるように配置する

この仕組みで原始的な発電が可能となっていた


発生させた電力を変圧器で高圧化し

電圧を高めて電流値を圧縮した電力を

遠方にまで均等に

安定した状態で

効率よく

常時送り届けていることが

うまくできるようになっている

これは交流の成果のひとつ


磁場変化の量が毎分3000回転であるとき

起電力は50ヘルツの交流を誘導し

3600回転である時には

60ヘルツの交流を誘導する

回転数の多い60ヘルツの交流電源は

50ヘルツのそれよりも

およそ20%高い起電力を有することから

末端の配電系統で6600ボルトとなっている電力を

7700ボルトへと高めている


周波数の違いは磁場変化の量的相違を指し示す


高い周波数の方が

発電効率をより向上させる

誘導法則が示すとおり

磁場変化の割合が高ければ高いほど

起電力は大きくなる


交流電源の問題点は

周波数を維持するために

発電機の回転数を

常に一定の状態に保っていなければならない

というその点にある


このため消費者が節電しても

燃焼炉の火を減らすことができず

化石燃料を四六時中

燃やし続けていなければならなかった

この制約が各種の温暖化対策から

実効性を悉く奪い去っていたその理由

国民が節電に励んでいながら

二酸化炭素を増やし続けていた

という不毛な結果だけが残された


二酸化炭素の濃度は

京都議定書の97年当時より約60ppm程度増加して

昨年には400ppmを

ついに超えてしまう水準へと達した


電力会社は節電に環境効果のないことを

よく知っていながら

否定も肯定もしていない

節電すればその時間の分だけ

発電に要した化石燃料の消費が減る

とした法律まで

通産官僚に原案を書かせ

審議する能力のない国会で

そのまま法律として制定してしまっていた

物理法則から見てもあり得ない内容をもつその法律が

止まらない温暖化を止める

という目的で

巨額の対策費を

赤字財政でありながら

毎年増額していく国家予算を

国会で定常的に通過させている


効果のないあらゆる対策は

損失をしか生み出さない

毎年無駄を積み重ねていったそのことが

国の財政に1000兆円を突破する累積赤字

を抱え込ませた


何一つとして実績というものを残していない

効果のない既存の温暖化対策を

それと承知の上で

そのまま放置しただけでなく

一貫して国費の交付をつづけていたということが

国の債務を20年という短期間で

五倍の規模を超える

1000兆円以上へと押し上げさせた


発電機の運動効率を高めるには

化石燃料の燃焼効率を

引き上げてやる必要がある

移動体の燃費効率を

ハイブリッド化で

向上させてきた日本の技術水準の高さからみれば

その程度の改善は容易な技

エネルギー収支にゲインが生じるようになると

地下資源を輸入しているその割合は低下する

生じた差を更に有意義に拡大していくことによって

少ない資源で

より多くの電力を生み出せるようになる


身近なところでは

電柱の上に乗っているトランスをみればよい

変圧器と呼ばれているものだが

それは誘導電源そのものであり

発電機としての機能を兼ね備えている

そのために住宅地を結ぶ配電線は

どこまでも

追加電源なしで

延々と続くことができており

終端を見定めることさえ困難にしている


電気を何度も何度も

繰り返し再利用していくことで

電力会社の利益率向上に

それはとてもよく貢献している


リサイクルが可能な電流の方を励磁電流と呼び

電気製品を機能させる側の電流のことは

誘導電流(消費電流)と呼び分けている


変圧装置は誘導電源としての能力を付与されており

消費した電力を上回る

誘導起電力を発揮する

その絶大なる効果で

電力会社に高い利益を与えている

東電の利益の八割は

住宅に住む消費者からの収入となっており

その他の産業用電力部門では

産業界の生産コストを抑制する効果を

住宅向けの電灯用電力から引き出している


この手の誘導電源は

大型風力発電装置にも組み込まれており

風の変化で出力変動が生じたとしても

常に安定した周波数をもつ電力の供給源

であり続けることを可能ならしめている


商用電源が担っている

バックアップ機能は

組み込まれている誘導電源の結果に過ぎない

この仕組みがなければ

風力発電がつくる電気など

到底使い物にはならなかった

回転運動の乱れは

出力変動だけでなく

周波数変動の原因となり

無効電力(エネルギーとして使えない無意味な電気)を

ひたすら量産することにしか

結びつかないものとなる


太陽光発電では

誘導電源の関与が不要であったその代わり

買い取った電気を

高圧のトランス

つまり誘導電源へと戻せなくなっていた

100ボルトしかない発生電圧をもつ交流を

6600ボルトにまで高めるための仕組みは

変圧装置内部に未だ存在しない


自然エネルギーには

出力の安定性というものが

おしなべて欠けており

高品位で知られる商用電源に

それを吸収して

再利用する術はない

買い取った電力が本当に有効利用されていたのなら

電力会社の収益はそれにより高められていなければならず

強ちに値上げを重ねているその理由など

一切

生じてなどいなかった

太陽光付加金という名目で

一律に徴収されている追加の負担金には

有意性がないだけではなく

合理性にもまた欠けていた


このようにして国民をだまし続けていたのだったからこそ

業界全体が秘密主義へと陥ったのであり

そこから抜け出すことが

永遠にできなくなってしまっていた

ということになる話なのだ


単純な詐欺

に相当する愚かな物語であることに

誰もまだ気付かない

思考力の欠如は

国民の暮らしに大きく祟っている

高等教育が知識の量的拡大へと特化し

何故

にまつわる考え事を

非効率だとして教室から排除した

教育の在り方点検すれば

道は姿をすぐ見せる


国の財政はその結果として

急速に

悪化せざるを得なかった


問題の所在を見なければ

有効解を導くことはできない

真相を知れば

虚を捨てて実へといたる

日本のエネルギー立国

という課題の達成は

そのとき

難なくできるようになっている
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一 つ 覚 え

2014-03-09 09:17:16 | Weblog
歳出欠陥の最たるものは

公共工事

の拡大というその一途な姿勢

国会では信仰の対象へと祭り上げられている

ほど

それは共通の認識

として

夏草のように

繁茂している


公共工事に経済を活性化する能力があったのは

その地域に

あらたな需要が生まれていたからにほかならず

道が繋がって整備され

多くの橋が架け渡され

高速道路が四通八達するようになり

新幹線に代表される

高速鉄道が走るようになった

からなのだ


社会資本が充実し

品位が向上したことによって

人の移動が活発となり

物流が頗る盛んになった

ひと と もの

とが元気に行き交っているところには

資本となる流動性の濃縮がおき

ビジネスタウンには

洒落た店舗が

さまざまに

工夫を凝らして

林立する

ようになっていく


社会資産を充実させた地域では

一定期間の繁栄が与えられ

その後

施設などの老朽化が進むと

経済を圧迫する要因

へと質の変化が顕在化する


建物は巨大地震で倒壊する危険性を増し

橋は落下して

移動体の通行を

阻害する最大の原因となる

建物が瓦解し

居住することができなくなった地域には

人が消えると同時に

消費も消える

物流が途絶えれば

資本の移動も立ち枯れる


既にできている社会資本を再整備するならば

そこにできている経済を

維持する程度のことは

可能


だが


それをすることによって

人とモノの移動が格段に増える

ということにはならない

既設のインフラを整備しても

現状を維持することが

関の山

経済を賦活する効果は

得られない

ここが分かっていないと

経済成長を生まない公共工事に

国全体で

血道をあげることになる


新規の需要を生まない投資は

経済を維持することはできても

それを拡大することまでは

できない


経済成長のかなめは

有効需要の創出にある

無効な需要を生み出すために

血税を惜しげもなく

何年も投入し続けていた

積み重なった借金が

短期間で

急増し

山となったのは道理であろう


経済効果を引き出せていなかったこの時代を

失われた20年

と呼ぶようになった

それは国会に備わっていた

経済に関する

蒼古たる

認識の骸の業

未だに現状を理解することができていない国会は

年ごとに

政府債務を

ひたすら

膨張させ続けている

バブルを潰した責任すら自覚できないほど

認識能力の劣化がみられる


後ろ向きの投資は

資産効果を生み出さない

国の更なる劣化を

ただ急がせる


好況が持続している間に

インフラ整備のための資本を

充実させておかなければならなかったのだが

国会は

当初の公共工事の効果

が持続していた時代に

次に備えておく努力を怠っていた

目先の好況に浮かれて

高度経済成長が行きつく涯を

まったく

考慮しようとしてこなかった

それとそっくり同じ経過が

いま

中国大陸でおきはじめている

過去の我が身の姿として

為政者は謙虚に受け止めるべきであろう


高度成長がピークアウトしたら

防戦一方

という状態になることを

そのとき

市場から当事者が

再び迫られるようになる


変化の局面で

有効な打開策を打ち出せなければ

失われた時代の再来を

ただ単に

繰り返すのみ


経済復興の可否は

新規投資が生むゲインの確保

及び

乗数効果を導くための

各種支援策の一斉実施

に限られる


ゲインを期待できない

後ろ向きの投資ではなく

前向きの投資とは何か

ということに政策立案者が気付いたとき

無駄な投資を削減する効果を

すぐにでも

国は得られる


公共工事をどれほどたくさん増やしたところで

有効需要へとそれを結び付けていくことができなかったのであれば

絵にかいた餅

国民が満たされることは

ない


自然エネルギーなどの普及を急いでも

大気中にある二酸化炭素の濃度は

安定的に増加し続けていた

これからもそうである


要するに効果のない対策のすべては

無効な需要を満たすだけのもの

実効の不在は

経過の事実をよく物語る


損失を直ちに断ち切るだけのことで

国の債務は

増加から減少へと

すぐに転じる


この措置で保全した予算を

有効需要へと結び付けていくことで

経済の活性化を促し

民間の資本をそこに集約させ

需給サイクルを高めていくことにより

労働市場の再流動化と

それによる雇用の新規創出とを

同時に引き出すことができるようになる


判断の方向を保守化することに徹し

認識を誤っていたこと自体に

気付かなかった

だがらこそ経済はながく低迷するようになったのであり

国の債務を徒に急増させた

温室効果ガスの濃度は上昇しつづけ

自然災害はその結果凶暴化した

これら一連の経過を総称して

失われた20年(時代)と呼ぶ


不正な認識は国を殺める

国会を替えるのは国民の責務

国民を変えるのは

教育の現場

教科書検定に代表される画一的な方法から離れ

国民に教科書の選択を委ね

試行錯誤を経て

正しい認識の姿とはなにか

を模索する手続きが必要なのだ


教育に欠けているのは

思考力を養うための競争原理

知識の量を競う行為で

創造力を生み出すことは

できない

画一的な教育が

ステレオタイプと化した選良を

再生産している


民主主義という制度は

多数派が決定権を握ることで成り立ち

少数派が追随する

という仕組み

多数派の増加で分母が増え

分子が一定のままであるのなら

その国の民主主義は希釈され

劣化する

国会の変容は

国民の姿を映し出す




国益を顧みない

公共工事という名の題目を唱えているだけの

党益優先型の選良と

実利で動く省益優先型の官僚との

合作で

国の劣化はこの時代

急速に進んでしまった

国が負った借金の山を見るがよい


消費増税が経済を活性化した

とする事実は

世界広しと雖も

一例も確認されていない

財政赤字の蔓延

という共通結果だけが

残された


あてがい扶持の戦後民主主義は

その内的動因を欠いている国民に

これからも

祟りつづけるものとなる


教育の自由化をなおざりにしてきたということが

政治と経済に負圧を加え

過去の独善的な判断に基づく

くさぐさの自由化の失敗を

いまになって

調整しなければならなくさせている

実に愚かなことが国会で行われていたのか

ということをここらで

一度総括しておくべきではなかろうか
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環 境 平 和

2014-03-02 08:55:29 | Weblog
異常気象による集中豪雨の頻発で

夏には

地すべりを起こした山が崩れ

冬には

寒気の南下と前線の北上で

豪雨が豪雪へと変化した

気候変動の影響は

知らぬ間に

ヒトの暮らしの奥深くまで

忍び寄るようになっていた


天候異変はいうまでもなく

温暖化

を起源とする

平均気温の上昇

という変化の結果

として文明に等しく与えられたもの

ひとびとの営みが

それと知らずに

引き起こした

災い

であるに相違ない


地下資源を燃やせば

炭素の酸化物であるCO2が生じ

同時に

水素の酸化物であるH2Oもまた

生成せざるを得なくなる

地下資源は炭化水素でできている


酸素は大気成分のおよそ20%強を占め

窒素は78%強になっている

二酸化炭素はというと

400ppmという値を昨年既に超えていた

このことは

つまり0.4%以上にまで

温室効果ガスの濃度が上昇し

大気を温めるための熱を

大気圏内に保持させている

ということになる


水素の酸素化合物である水は

大気中では水蒸気となり

その濃度をより高めて

降水量を増やす効果を発揮する

集中豪雨の頻発は

その結果


大気中の窒素は

燃焼過程で窒素酸化物

つまりNOxとなり

光化学スモッグの濃度を高めている

石炭が主な熱資源となっている中国では

脱硫がなおざりにされ

硫黄酸化物である硫酸の雨を

偏西風に乗せて東方へと降らし

日本の山々は酸性雨を浴びて

木立を多く立ち枯れさせている


ものを燃やせば酸素が消費され

各種の酸素化合物が二次的に量産される

エネルギー消費が今後もっと増えるようになると

酸素濃度は急速に低下し

平地で高山病を引き起こすことさえ

起こり得る


自動車のエンジンは酸素不足で出力を低下させ

不完全燃焼するようになる

エネルギー消費のサイクルを

できるだけ早く

断ち切ってしまわないと

凶暴化した自然災害だけでなく

硫酸の雨を浴びながら

低酸素状態で

生命を維持していなければならなくなる


その対策の一つとして

再生可能エネルギーが注目されたのだったが

出力の安定性を確保することが今以てできていないため

既存の商用電源に頼らざるを得なくなっている

このことは

地下資源の燃焼量を減らさないまま

実効性のない自然エネルギーを

徒に増やし続けていなければならない

ということを意味している

止まらない温暖化は

その雄弁な証拠となっており

実効性の不在という現実が

有効需要の創出を否定している


再生可能(自然)エネルギーの量的拡大を

どれほどたくさん達成したとしても

二酸化炭素の排出量を

減らす効果は従って

まったく得られない

交流電源は

常に円運動を維持し続けていなければ

周波数を維持することすら

できないのだから


現状でたった一つ残されている例外が

原発ということになっている

日本では指導的階級の一部で

自然エネルギーの限界を夙に察知することができており

そのことが

国の指導者たちを原発の再稼働へと

駆り立てるよう迫っている


京都議定書の定めるマイナス6%削減を達成できず

反対に増やし続けている現状は

国が行った国際公約に

明らかに反している

その事実をよく知っているからこそ

有害であることがわかっている原発に

縋ろうとする


本質をみていなければ

有効解は得られない


既存のインフラを絶対視していると

このサイクルから

抜け出すことが永遠にできない

燃焼工程を省いて

安定した電力を供給し続ける方法が

ない

という訳では決してない


誘導法則を点検すれば

打開策を見出すことに

さしたる困難などはない


燃焼工程を含まないシステムであるのなら

一切の酸化物は生じない

温室効果もなければ

集中豪雨が起きることもない

酸性雨も降らなければ

光化学スモッグも発生しない

地下資源を必要としないことから

エネルギーコストも不要となる


失った思考力を取り戻しさえすれば

この方法の有効性が

たちどころに見えてくる

高等教育は知識の習得に力点をおき

その使い方

応用方法を教えることを

一貫して避けてきた

考える力は

観察力

集中力

洞察力

分析力

判断力

決断力

実行力

統合力

をそれぞれ刺激することによって

身に着く


批判精神を育てていなければ

どのような現状でも

それに満足していなければならない

効率的な教育を施すためには

批判精神の涵養は阻害要因でしかない

無駄な時間など

教育現場に与えられていない


偏った制度で教育を推し進めてきたために

国会が今どうなっているか

財政が今どうなっているか

について

感慨をもつことすら

教育によって

拒まれている


批判精神を育てていかなければ

自発的な行動は生じない

ただ指示が下されるのを待っていれば良く

マニュアルに定められているその通りに動きさえすればよい

このような認識に染め上げられた

意識体が多数派を占めるようになっていく

それは民主主義の失敗

を決定づける


企業は学校より更に権威主義的になっていき

批判を許さない社風を是とし

利益のために自己犠牲を当然視して

活力を自ら削ぎながら

レミングの群れのように

一丸となって滝壺へと落下を急ぐ

活力を失い

自発行為も封じられた

高い能力を持つ者たちは

知らず識らずのうちに

銅板画のように

大量コピーされ

違和感もなく

社会全体に溶け込んでいき

やがて

企業の活力を

緩慢に

失わせ

宿主を枯らす

その内部要因へと成長する


負のメカニズムを断ち切るには

教育機関だけでなく

企業や組織

学生のそれぞれのうち

先に気付いた存在が

有効な対応をとることができていればよい


たったそれだけのことで

日本が失ってきた多くの美質を取り戻し

有害な教雑物などを排除し

純度を高めていくことによって

世界を平和へと導くための

特別な役割が

この国へとやってくる


日本人一般が

本来授かっている能力に気付き

その価値を活かすことができるようになるならば

世界中で起きている不具合



意味のない対立などの一切を

この惑星から放逐して

遠ざけておくよう配慮するのは

容易な業


すっかり汚されてしまったこの環境を復元し

繁栄による平和を実現していくことにより

日本人としての本来の役割を

一意専心

果たすよう

努力しつづけていく必要に気づけ


文明が陥った罠から

70億人を無事に抜け出させるためには

日本人という存在を歴史的に育んできた

この国に固有の優れた文化と

そしてなにより

この日本語というもの

に与えられているその役割

とを

謙虚に

模索することが

いま

切に

求められている
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