こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

知 者 の 痴

2016-09-24 19:06:11 | Weblog
経済成長を望むなら

エネルギー消費の増大

を急がなければならない

生産が効率的にできれば

消費を刺激して

資本の流動化

が可能になり

投資が集まって

其の国の市場は活気づく

とされてきた


エネルギー資源を確保することができなければ

経済の持続的成長は

不可能

石油消費国の総ては

地下資源を確保する目的で

産油国と長期輸入契約を結んできた


エネルギー資源を決済するための通貨

となっているアメリカのドルは

世界中の石油消費国からの需要を満たすために

為替市場で

外貨と交換することで

その供給量を増やし続けてきた

ドルの供給量は巨大化しつづけ

ドル余り現象を

国際経済の反応場で

潜在的に保持し続けることを

アメリカの義務とした


ドルと交換する外貨の魅力が高ければ

ドルの供給量は単純に増え

その国のローカル通貨の価値は

買われて高くなる


農業国のローカル通貨なら

当該国の市場に成長余地が少なく

ドルの供給者の目に魅力的とは映らない

このケースではドルは売り惜しまれて

プレミアがつきその価値を逆に髙める



為替相場には

強いドル



弱いドル

との二種類のドルがあるのだ

この差を経済に持ち込んだのは

ドルの供給を担当してきた

複数の組織体

嘗てドル資本とよばれていたのだが

ユーロが誕生したことによって

国際金融資本と総称される

身分となった

この時から

ドルの相場を資本供給量で

自在に演出することができる

権能を身に着けた


石油消費量が最大化

した石油ショック後の80年代には

ドルの通貨価値は

当局の制御を逸脱して

市場の都合で勝手に高騰するようになり

強さを増したドルは

その価値を一層高め

農業国であると同時に

工業国でもあった

アメリカの貿易輸出をドル高状態が圧迫し

その後のドル安政策をアメリカに取らせる

きっかけとなったプラザ合意へと

行き着いた


当時の主要国であるG5に

一斉協調介入を働きかけたアメリカが

ドル安政策に対する合意を引き出し

即日実施へと持ち込んだ


ドルに対する需要が

世界規模で

大いに高まっている状況下で

価値を高めつづけるようになったドルを

元の水準へと戻すためには

協調介入という方法しか

当時残されていなかった


現在のようなドルの押し売り

と呼ぶべき行為など

誰一人思いつきもしなかった

このような牧歌的だった経済

があったのどかな時代が

やがて資本の論理を先鋭化させていった


この時の学習効果が

信用経済で統一された枠組みを



強い力で追い詰めている

反動形成

を侮ってはならない


石油の需要を増やした途上国などが

決済通貨となっていたドル

の価値を引き上げたということが

プラザ合意の成立を急がせた


アメリカのドルは世界中に

残る隈なく浸透するようになっており

その状態がドルを

過剰流動性と呼ばせていた


アメリカがドルの大量供給を

長期間実施してきた

ということが

ドル安政策の実施を急がせ

ドルを売ったその代わりとして

大量の円へのシフトを導いた

日本ではこうして土地神話を前提とする

不動産バブル経済が発生し

過剰流動性の唯一の仕向け先

と位置づけられたことにより

巨額の資本が日本を目指して

輻輳する時代を連れてきた


バブル経済を勝手に潰したのは

国会の不見識と不手際

バブルが崩壊したことを悟った

国際金融資本は

企業買収へと土俵を変えつつ

新たなドルの仕向け先を探しあぐね

アメリカの国内市場へと

国際市場で大量に余っていたドルを

積極的に北米大陸へと呼び戻し

大量のサブプライムローン契約を

低所得者層にまで拡大したことにより

償還期を迎えた2008年に

大量の焦げ付きを引き起こすに至り

リーマンショックを発生させ

IMFの心胆を大いに寒からしめた


その次に

過剰流動性の仕向け先となったのが

世界の生産基地を目指す

という旗幟を鮮明にしていた

中国大陸だった


人民元を高値に誘導したい立場のアメリカと

安値安定を志向する中国の元安志向とのはざまで

ドル余り現象を解消しなければならなかった

米政府の思惑とがそこで交錯し

大量の過剰流動性を移動させはしたものの

人民元の通貨価値を高めることがついにできず

ドル買いを押し進めるための

人民元の大量印刷に

共産党政府を専ら走らせる結果を招いた


その背景にあったのは

アメリカの意を汲み

それによる利益の拡大を謀った

国際金融資本のすべて



市場原理に基づいた

阿吽の呼吸とよぶべきタイミングで

巨額のドルを

中国市場へと集中的に上陸させた


その結果中国大陸には大量のドルが集積することとなり

中国を世界最大の債権国へと

たった三年で押し上げた

共産党政府を金満国へと導いたのは

アメリカが発効し過ぎたドル

の過剰流動性に他ならぬ


国際金融資本による人民元高誘導は

共産党政府による

それ以上に大量の人民元売り

を誘発することとなり

ドルを買い進めざるを得ない状況

へと共産党政府を追い詰めた

人民元の増刷を却って急がせる破目となり

その通貨価値を安定化させることに寄与

する皮肉な事態を呼んだだけでなく

中国政府に買い取らせた大量のドルが

共産党体制を強化するための

外貨準備高を一方的に押し上げて

信用力を更に高めた中国が

AIIBの創設へと走る経過

を産み落とすに至らしめた


このアメリカが仕掛けた通貨戦略によって

中国は大量のドルを労せずして手に入れ

ドル建ての長期債の保有残高を高め

中国を世界最大の債権国へと

アメリカ自らが導く

という皮肉な経過を齎した

その結果中国共産党員の資産が急激に増え

世界中で爆買い

と呼ばれる消費行動を惹起させたのは

今年初めにかけて起きた

世界的規模の奇怪な現象



その少し前には

足りない軍事力を向上させようとして

出遅れていた海洋進出を急ぎ

空母をドルで買うことで

米国債購入の比率を引き下げ

米政府を利することにしかならない投資をやめ

自国の海軍力の増強を選択する

という反転した経過を産み落とし

落ち着いていたミリタリーバランスを

損う結果を国際社会へと俄かに与え

不要な緊張関係を発生させ

南シナ海の領有権に執着し

政治経済の安定性を

一連の変節が大いに損なう

という時代を確定させた


中国を最大の債権国へと押し上げのは

アメリカのドルがもつその属性

であるところの

過剰流動性に他ならない


ドル余り現象は

世界中が経済成長を急ごうとして

地下資源の消費に勤しみ

それが大気中のCO2濃度を引き上げ

温暖化とそれによる気候の変動

で生命と社会資産を失う経過を

世界中で生み出した


一連の流れを振り返ってみると

地下資源の決済通貨となったドルが

過剰流動性を生み育て

地下資源の大量消費が

半世紀に満たない短期間で

温暖化現象を

のっぴきならないものにした


COP21で採択された枠組みが

有効化する見通しは

まだ何一つとして得られていない

目標とするCO2排出量ゼロ

という状態の実現は

長い時間をかけたとしても

99%実現不可能

問題解決を先送りするための

ただの方便


地下資源を関与させない

未知の発電技術が登場する時代がくるまで

産業と消費の低迷が

事実認識を怠った指導階層に

止まらない温暖化とそれによる

有効需要の喪失

となる環境政策の失敗による

財務体質の劣化を与え

損失の山の頂きをこれから

もっと高くする


教育を高度化したことで

考える力を失った文明は

実効のない対策を闇雲に連ねることで

貴重な資本を無駄に費やしつづけている


有効需要が不在のままの政策を

どれほど長く続けたとしても

状況の改善を期待することは

固より

できない

アベノミクスはこの経過を先導する仕組み

の謂い

知識があっても思考力が乏しければ

所期の成果など手に入る訳がない

不毛な現実は当然すぎるほど当然

の帰結


国際経済のデフレ化という現象は

思考力を失った文明の仕業

地下資源を必要としないエネルギーの開発は

環境の劣化と経済の停滞

を同時に解決する能力を持ち

有効需要の創出を可能ならしめて

環境の復元を実現させる


未知のエネルギーを取り出す術を活用すれば

核の廃絶を実現させ

戦争が生む一切の損失を

ゼロにする

のはいとも容易


未来型の環境負荷のない

エネルギーコストが最も低い新電源は

平和の価値を基礎とする

ヒトと地域を対象に

ビジネスとしてではなく

繁栄の主体

となることを目指す意識の集合体

として機能するシステム

所有権の移転を伴わない

平和の利益を主眼とする方法で

ゆるやかな普及を目指す


利益誘導

を目的とする欲望の高さ

というものが

資本制度の飽和を逆に急がせた

文明は核の脅威を知っていながら

それを

抹消することが

永久にできない

愚か者の報酬

とはこのようなもののこと


戦後の枠組みとなることを目指した

ブレトンウッズ体制は

ドルの過剰流動性で

世界市場を惑溺させ

気候変動のリスクを希釈することなく

自然災害と核廃棄物を増大させ

生命の多様性を否定する

時代へと文明を連れ込んだ


サイバーマネーに期待するのは

通貨発行量に制限がある

というその一点

ドルが青天井で供給されてきた

ということが信用経済の基礎となり

それが生む過剰流動性の起源となった

ドル余り現象が生む予測不能で

有害な未知の変化に

FRBは以前から警戒心を募らせていた


公定歩合の引き揚げ予告は

過剰流動性を回収するための

意味のない手段

加熱した景気を冷やし

投資を抑制する効果を

金利を引き上げることで

アメリカ本土へと呼び戻す

ために機能していたその方法が

いまや

過剰流動性の散逸

を防ぐ目的で専ら使われるようになっている


景気が減速しているときに

利上げはできない

放置された過剰流動性が

この先

どのような変化を生むのか

ということがいよいよ

深刻な問題の種となった

一連の変化は

すべて

アメリカの都合が引き起こしたもの

原因を与えたアメリカの意向で

国際経済の今後の帰趨が決定する
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

爛 熟 準 備

2016-09-18 08:45:27 | Weblog
環境の劣化は

永遠に

止まらない

温室効果ガスの代表とされる

二酸化炭素は

世界中で排出抑制に努めていながら

その濃度は高まる一方であり

400ppmの壁を

昨年

突破したことが確認される時代

となった


あらゆる温暖化対策が

悉く無効であった

というこの事実は

CO2濃度の推移をみれば

夙に明らか


火力発電という方法では

温暖化を止めることが

まったく

できない

という事実に文明は未だ気づかない


交流電源は

最低でも毎秒50回転する能力を

常にもち続けている

ということが

義務となっている

タービン軸の回転数を

常時一定に保ちつづけている

ことが必須条件なのである


回転軸に張り付けられている

永久磁石のSとNとが

一定の周期で

恒常的に切り替わっていることで

周波数を成り立たせている

右方向へと流れる山型の波と

左方向へと流れる谷型の波とを

安定的に成り立たせている

ということが

ベクトルを異にする二系統の電流を

互いに接触することなく

一定の周期で切り替えることを

可能ならしめている


交流の記号であるACとは

もう一つの電流が存在する

オルタナティブという意味

を当初から抱え込んでいた

表記には

よろず

真相が埋め込まれている


乱れた周波数は

交流電流を

単に使えないものにするだけでなく

発火する危険性を増大させる

という点で

極めて危険


安定しない周波数をもつ交流は

消費した化石燃料を

ただ単に

無駄なものにする


消費者が省エネ節電に

どれほど励んだとしても

発電所の燃焼炉では

四六時中

炭化水素の酸化物

つまり

二酸化炭素と一酸化水素

即ち



の大量生産が安定状態で

四六時中続けられている

乱れた周波数を有する交流は

総ての投資を意味のないものにする


文明が温暖化を止められなかったのは

交流電流のもつその性質を

業界以外の誰一人として

まったく理解していなかった

からなのだ


交流送電を成り立たせている仕組みについて

分かっていたのなら

省エネ節電には意味がない

ということは

考えるまでもなく

一義的に理解することは

瞬時にできた


温暖化現象を止めることが未だにできない

というのは

交流電流に関する

基礎的な理解が

知識階級すべて



成り立っていなかったから

交流と直流を混同したまま

でいる

ということが

環境対策のコストを

延々と無駄使いさせていた

その理由


暑いさなかに冷房を控えても

それは二酸化炭素の排出量を減らす

効果はゼロだった

火力発電所の燃焼炉では

電力需要の増減で発電量を減らすことはできても

燃焼量を減らす効果など

何一つ引き出せない


蒸気発電という方法は

蒸気圧が保たれていなければ

タービンを回転させる力

を安定して引き出すことは

本来不可能


電力会社に支払う電気料金を

或る程度節約することは可能でも

環境負荷因子を減らすことは

到底無理

あらゆる環境復元努力を重ねていながら

CO2濃度を

400ppm以上へと増加させた

その経緯に

文明はまだ

何も

学んではいないのだ


環境対策に有効性が不在だったのは

交流電流についての理解

が成り立っていなかったから

に他ならない


起電力を高めるためには

変化量の大きな交流電源

を採用しなければならない

更に電力輸送に効率を持ち込んで

高圧化する方法を得たことが

温暖化を止まらないものにした


電力輸送を廃止するには

小型の交流電源を分散配置する

ことが有効な措置となる

送電する必要がなければ

高圧化する必要もない


地下資源を燃やさなくても

必要な磁場変化を与える方法は

複数ある


太陽電池や燃料電池のように

電池という名称がつくもののすべて

は直流電源を意味する

太陽電池は紫外線がなければ

電離電流をうみだせない

燃料電池は水素の原子核である

プロトンを制御できなければ

電離現象を引き出すことはできない

風力発電は交流出力だが

回転数が不安定

周波数を安定化させておくために

一度直流化して蓄電するプロセスが

どうしても欠かせない

譬え電力会社が買い取っていたとしても

それを有効利用した

とするデータは何一つ存在しない

不可能なことに

大量の資本を支出し続けてきた

ということが

買い取り制度に上限を設けさせる経緯を与え

消費者すべてに太陽光付加金

という名目の負担金を

一律に課す制度を国会に認めさせた


国会の無知が

消費者に不要な支出を強制し

CO2濃度を

一貫して高めさせている

という無益な事態を招きよせ

無効な投資を積み重ねることで

有効需要を失わせ

損失の山を築いてきたにも関わらず

誰もその事実のもつ意味

を知らないまま

安穏に暮らしている

という現実が温暖化を

世界中で止まらないものにした


環境の劣化と経済の低迷は

人為的な判断の誤り

が起点となって

引き起こした

損失の根源


交流電流に関する認識が改まれば

有効解を特定することは

容易にできる

環境の復元と

経済の復興は

その時

同時に歩み始める


知識階級に不遜な態度をとらせてきたのは

教育の高度化を目指して

知識の量的拡大を使命と心得

意味を斟酌するための時間を省き

新たな知識の修得のために

それを振り替えてきた

過去の教育システムのあり方

というものが

思考力を涵養する時間を惜しんで

認識能力の深堀りを怠ったその結果として

異常気象と債務残高の増長

を同一歩調で急がせた


民主主義の劣化は

思考力を奪ってきた高等教育の結果

として起きたもの

思慮に欠けた分母の増加は

分子の質的劣化となって現れる


打席の増加は打率の低下となるのは

この季節によくみられる

共通の現象

首位打者が目前にある野球選手は

打席に入る機会を避けたがる

質の劣化とは

要するに

このようなもの

民主主義の要諦は

教育にある


知育偏重の教育制度への変更が

高く保たれていた思考力

を短期間で失わせてきたために

文明は危殆に瀕する瀬戸際

へと自ら追い詰められてしまったのだった


教育のあり方を見直すことで

いま

トレードオフの関係となっている

環境と経済の活性化

を図ることが可能になり

政治制度の欠陥に手を付けられずにいる

劣化した民主制度を見直すことで

不具合だったもののすべてが

有効に結びつき

相乗効果を誘導するための

素地

を日本だけでなく

文明全体へと

与えることになるだろう


日ノ本の民が時間をかけて錬磨してきた

日本語とそれによる文化の爛熟する時代が

温暖化を解決した後で

この惑星へと

ついに

やってくる


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

質 量 共 に

2016-09-12 07:52:10 | Weblog
異次元規模と自称する金融緩和

の第一弾が

国の政策として実施されはしたものの

その効果は四年目の半ばに達した



でさえ

所期の効果を生み出せずにいる


この低迷状態の継続維持が

デフレ化への逆走を止められない

相変わらず無様な状態を

未だに続けさせている


この経過それ自体の存在が

インフレ目標達成の否定

を意味する絶対的証明

になっている


脱デフレを成就せしめた

とすることができるためには

金融引き締めと呼ばれる

政策金利の引き上げが

間髪を入れず

即日実施へと移されていなければならなかった


政策金利は通例

0.25%

または

0.5%の幅で

直ちに引き上げられていない限り

インフレ基調への転換と見做すことは

できない


現状を眺めると

質的緩和が一向に機能せず

量的緩和へと横滑りした

というだけでなく

マイナス金利さえ導入せざるを得なかった

という状況に鑑みることなく

インフレ目標の達成が

今尚

停滞しているために

緩和余地が十分ある

と日銀の利益代表がと強調し続けている

その姿こそ

愚の骨頂の最たる姿


インフレの証明ではなく

デフレの証明にしかなっていない

甲斐のない

余りにも無様で粗末な経過が

インフレ目標の達成を

相変わらず

遠ざけたままにすることを許している


金融機関は己の収益を

マイナス金利で圧縮され

融資を拡大することが

最早できなくなってしまった


倒産件数を先月から増加させた

とするその事実は対策の有効性

を明確に否定する


潤沢な資本を市中へと供給し

以て

経済活動を活性化する

という名目で導入されてきた

日銀の緩和政策は

流動性のダイナミズムを

金融機関自らが

堰き止める事態へと遷移し

資本効果を減殺して

企業による経済成長に強い制動をかけ

デフレ経済の状態を

より一層強固なものにして

再現させた


景気の浮揚効果など一向に現れず

GDP成長率は

低回する一方

の状態で推移し続けている


通貨供給量を

毎年80兆円ずつ高めていながら

日銀と政権が共に目指すインフレ経済

への転換は

四年目の今年になっても

五里霧中

先の見通しが立たない


問題認識能力のない指導体制が

流動性の厚みを増やして得たその結果が

現状となって日本経済へと残された


アベノミクスは計画段階で

頓挫することが

夙に分かっていた

確たる根拠の不明な

経済再生プラン

に過ぎなかった


この国の知識階級は

経済に関する

基礎的な認識を

未だにもてない

教科書がなければ

状況を認識することすら

できない


90年四月のバブル崩壊にすら

三年間経っても気づかなかった

という過去の事実は

最も雄弁な無能の証明


問題認識能力が欠けていただけでなく

論理的な分析も

行っていなかった

というそのことが当時

失われた十年に先行した

不作為の三年

と呼ばれる時代を

現代史に刻み付けさせる結果を生んだ


この粗末な経過に学ぶことが

指導者たちに何一つできていなかった

ということが

失われた十年を

倍の二十年へと

拡張させたその理由


一連の効果のない歳々のその経過が積み重なって

デフレ経済への突入を

その間に急がせた

対案として登場した

政権を甦らせるためのアベノミクスに

失速した経済の再生を

根拠なき金融財政政策に縋らせて

判断停止の四年

と呼ぶべき時代へと突入させた


経済半可通がこぞって犯したその罪

について責任を取ろうとする誠意など

未だに窺えない

ほどのノー天気が

この国を

AS No1と呼ばせせて喜ぶ姿は

見事にあはれ


問題を自覚していないからである

救いがたい日本のこの現状に

国民はこれからも苦しみ続けることとなる


日銀はその他の選択肢

というものを

当初から用意していなかった

緩和政策を続けることしか

要するにできなくなっていたのである

状況を劣化させてきた主犯は

政府及び日銀だったのだが

その取り巻きの身勝手な期待

というものが

マイナス金利の導入を

急がせた

見栄っ張りな自民党総裁



日銀総裁の到達点

が不毛なものであることは

背景を承知している者の目には

はっきりと見えていた


エコノミストに経済学の知識があっても

経済力学に関する理解能力は

ゼロ

経済学は過去の事実とその経過

を跡付けて論理展開する

ことを目的として発達してきた学問分野

経済力学はというと

生きている姿のままの実体経済

を扱う資本の論理が生み出す

その基礎構造とそれが生む論理展開

の上に成り立っている断面の走査

を現象学的に行うことで

余知と予測に基づいた実現可能性

を検討する研究分野


この違いを弁別していない経済半可通が

過去にあった日本の成功体験から

実績優位の価値観の上に

最も無難な措置

を単純化して選びとった

というのがアベノミクスの正体


実績のない経済政策に飛びつくほどの豪胆さ

がこの国から失われて

既に久しい

その結果毒にも薬にもならない

凡庸な経過だけが

ぽつねんと一人

市場経済にとり残された


経済認識能力の欠如を証明するものとして

財務官僚の目論見通り

なりふり構わず

消費税率を強引に引き上げた

ということがアベノミクスの離陸を

妨害する最大の要因となったのだったが

更に高い税率の適用を

法律で強制的に実施しようとしたその政権が

経済低迷を自らの手で長引かせて

デフレの証明でしかない金融緩和を

補強するためのマイナス金利さえ

導入させたとする過去の経過が

指導体制がもつ

経済認識能力の欠如

というものの存在を

結果としてよく物語っている


公共工事で経済が活性化できていたのは

交通インフラが未整備で

寸断されていた

高度経済成長期前までの

戦後復興の時代

に限られる

社会資本の充実が進んだいま

公共工事でインフレ経済を

独善的に導く

などということは

既に不可能なことでしかない


穴を折り返すだけの工事を繰り返しても

単なる無駄

損失を単に積み上げるのみ

有効需要を生み出すことができていなければ

どのような経済政策であったとしても

損失の規模を高めるだけとなる


この国の財政は

失われた二十年を閲していたその間に

急速に劣化してしまい

債務残高は五倍以上の規模へと

たちまち悪化してしまったのだった


この国の負債総額は

千兆円をはるかに超える債務へと達し

まだ生まれていない

後代の国民へと

しっかりと残されることとなったのである


高等教育は底辺の能力のソコアゲに

間違いなく寄与したのだったが

反対に思考力を失わせて

指示待ち世代と呼ばれる一群を

はしなくも世に生み出す事態を生んだ


自らの判断に自信がないと

決断することが容易にできなくなる

知識の量的拡大に特化した教育が

思考訓練を省いて

知識量重視の純粋培養種

を大量に産み落とす時代を引き寄せた


思考力が不在だったのだから

止まらない温暖化が

自然災害を増悪させてしまったのであり

インフレ目標を遠ざける一方の

アベノミクスが

知識階級の大多数を

不正な経済政策に執着させて

緩和政策を

誰にも止められない状態へと

一途に追い詰めた


問題の本質は

教育の劣化

それ自体の裡にある

知識の使い方を

正しく教授しなければ

誰もその活用法に気づけない

多数派となった指示待ち世代が

民主主義の分母を形成するようになったとき

質の劣化という

国会の迷妄を自覚できない選良を量産することなり

そこに寄生する

省益の拡大にしか関心のない官僚

の再生産を同時並行的に急がせた


諸悪の根源は

教育制度の質的劣化

にあったのだ

均等な教育水準の達成を目指すより

個に備わる差異能の賦活

をこそ支援すべきだったのである


教育レベルの向上は

国民を互いに競わせることで

資本の一部を教育産業へと集約させたが

受け容れ側の企業に

社員として育成するための

余裕は既になかった

人材の活用に失敗した企業が

社会問題化した犯罪の被告となる

複数の事例が

このところ相次いで報道されている

その事実

に国民は謙虚に学ぶ

必要がある筈だ

一人で何でも分かるようにする

自立自尊を目指してきた高等教育が

互いに助け合う必要性を

結果として排除した

何故なら

知識の量を競う進学システムは

周囲の全員が敵となる

制度とならざるを得ないからである


己にない特技を持つものは

今では苛めをするための理由を与えられ

煩悶する時代を経て抵抗力を

自ら手に入れてきた


環境と経済の両面に

同時に作用する時代を

今日へと連れてきた高等化

を目指すための偏差値教育が導いた

その結果が民主制の劣化を経て

国民の暮らしへと反映される時代となった

貧困の公平化というこの現状が

その結果
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

共 同 幻 視

2016-09-04 10:50:29 | Weblog


温暖化現象は

現状で

永久に止まらない

ことが分かっている事案

97年暮れのCOP3

京都議定書からみても

丸二十年間

CO2を減らせずにいる

結果それ自体が

雄弁な反証


このほどCOP21となった

パリ協定について

アメリカと中国が

漸く国際条約を

批准する

ことで合意した


これによって

大気圏内の二酸化炭素濃度が下がる

とする理由は

ゼロ

根拠のない数値目標を連ねてみても

効果が不在であるのなら

それは壮大な無駄

を生むだけのこと


交流送電がインフラとなっている以上

電源が発電していようといまいと

化石燃料の消費は

恒常的に維持される

蒸気圧を利用した動力は

釜の火を

寸毫も

落とすことができない


交流電流のもつ制約のいくつか

を知っていたなら

子供でもすぐにわかるほど

それは簡単な

事実


世界の名だたる指導者たちは

打ち揃って

交流電流の意味を

何一つ理解していなかった

これが二酸化炭素濃度を

産業革命以来

高めつづけてきた

その本質的な理由


交流電流を理解している者が

例え一人でも地表に存在していたのであれば

温暖化を防止するためにとられた

世界全体で数百兆円規模の壮大な無駄

など産み落とずに済んでいた

経済合理性のない環境対策を

継続してきたことによって

国際経済は一斉にデフレ化してしまい

GDP成長率をこぞって

圧迫する市場経済を産み落とす

に至った


経済成長に必要なのは

有効需要の創出であり

無効な需要など

どれほど多く積み上げても

損失の山を築くのが

関の山


実効不在の環境対策の悉くが

無効な需要を積み上げて

文明から可処分所得を奪い去った

ということがこの一連の経過

から見えてくる


交流電流について

正しく理解することができていたのなら

省エネ節電や

再生可能エネルギーを導入する段階で

無駄となることが見えていなければならない

さまざまな分野の

環境投資のあれこれを

止めさせる程度のことは

劣化した知識階級であったとしても

おそらく十分にできていた


重ねて言う

交流電流について

何も知らない指導者たちが

止まらない温暖化を生み出したのだ

これほど愚かな経過は

有史以来

嘗てない事態


知育偏重に特化した現在の

高度化した高等教育は

考えるために割くべき時間を

新しい知識の修得のために

専ら犠牲にすることを善しとした

その結果

世界中の指導者たちは

おしなべて判断を誤りることとなり

経済と環境の同時劣化

という現状を

競うようにして

世界各地へと生み落とした


節電したことで化石燃料の消費が減った

とする証拠は一切ない

地下資源の輸入量の推移をみれば

環境投資の非有効性が

一目でわかっていた筈である

エネ庁がかつて公表していた

資源輸入に関する基礎的データは

二十年以上たっても

相変わらず非公開となっている

再生可能エネルギーを

電力会社が買い取っていながら

その販売実績を知る者は

誰もいない

交流送電の仕組みを理解していれば

買い取った電力の再販売が

成り立たないことくらい

自明の理

位相制御ができなければ

買い取った電力の総ては

要するにただの無駄

有効利用する術は

まったくないのだ


電力業界が再生可能エネルギーの買い取りに

制限を設けていること自体が

魔訶不可思議

買い取った電力を再販売することができていれば

業界にとって

新たな収益源が

経済を引っ張って

良質なインフレ経済を

世に導いていた


電力業界は電力の買い取り制度を

要するに利用することが

何一つできない

買い取り枠に制限を設けているのが

その何よりの証拠

外部電力の買い取り制度は

電力業界にとって

損失を高めて企業収益を薄くする

何のメリットもない行為

であるに過ぎない

メガソーラーやウインドファームへの投資は

電力業界にとって

重大な脅威であるに他ならない

その事実が再生可能エネルギーに対する

投資に強い制動をかけさせた

これにより民間企業が蒙った損失は

極めて甚大な規模となった


知識階級全体が

交流電流についての基礎的知識がなく

また調査能力もなかった

ということが環境ビジネスへの新規参入を

強制的に止めさせる

という結果を残して

資本の大量喪失へと繋がった


電力供給系に関する市場調査を怠った

企業の咎もさることながら

交流電流の性質について

重大な情報を秘匿し続けていた

電力業界の罪は極めて重い

環境投資に割り当てられた国家予算のすべて

がこうして無駄となり

経済成長の足を

電力会社の秘密主義

が引っ張っている


電力買い取り制度では

受け入れ側の立場にある

電力業界が負った暦年の損失もさることながら

新規投資に踏み切った民間企業の損失は

計り知れないほど多い


事前調査(FS)を怠ったということが

温暖化防止を無効にし

投資の一切を無駄にした

という実に単純素朴なハナシが

こうして日本全土へと産み落とされた

アベノミクスを失敗させたのは

電力会社と環境電源の供給を生業とする企業

そして何の注意喚起もしてこなかった

知識人と呼ばれる

一連の余りにも無知な一群

で構成された愚かなる面々


交流電流の意味を

正しく理解していたのであれば

無駄な投資による損失で

資本を失う愚を犯す事態

など

避けることは容易であった


交流電流はそもそも止まっていることが

できない

周波数を維持しておくためには

上向きの波の形と

下向きの波の形とを

寸分の狂いなく

交互に保ちつづけていることが

必須条件

180度異なったベクトルをもつ交流電流を

安全に制御するための方法についても

業界は一貫して

黙秘を続けている


これまで位相制御とその仕組み

に関する説明を何一つしてこなかった

電力業界は

沈黙を貫くことで

告知義務を怠った己の行為を

正当化した積もりで

選良と官僚とを同時に

操ってきた

大局観をもたない選良と

省益の確保にしか関心がない官僚とが

環境の劣化と財政の劣化とを

同時に国民へと与え

己の利益に執着する余り

止まらない温暖化と

止まらないデフレ経済からなる

十字砲火を未だに続けさせている


世界中の電力会社が共通に持つ

秘密主義と呼ばれるそのスタンスは

このようにして生まれ

国全体を貧困へと追い落とすことになる


敢えて説明を省くことで

知識階級に誤った認識を抱かせ

止まらない温暖化を

世界規模の統一姿勢をとる

ふりをすることで

あたかも止められると錯誤させてきた

COP21とはその延長線上に生まれ出た

猫ダマシのごときもの


交流電流の意味を知らない知識人のすべて



交流電流でも回路を形成することが

できる

と勝手に断じて

電気製品のスイッチを切ってしまいさえすれば

二酸化炭素の生産も自動的に止まる

と都合よく解釈する土壌を設えてきた

この理解が不正なものであることは

温室効果ガスの濃度変化が明瞭に跡付けている


ところが

交流の発電機は

周波数を与え続けている必要を常にもっており

タービンの回転数を

需要の変動に応じて減らす

などということは

本来不可能なことだった

毎秒50回転する電源は

50ヘルツの交流を生み出す能力を持つが

この回転数が少しでも乱れると

周波数も一瞬で変動する


安定性を失った交流電流からは

電気エネルギーをとりだすことが

要するにできない

このため電力業界は

周波数を一定の状態に

常時保っていることを

国が義務と定めて統一的に管理した


消費者がどれほど省エネ節電に努めても

上流部の発電所では

発電機の回転数を

安定化させていなければならないのである


高品位とされる日本の電力が

精密な機械制御を可能ならしめ

メードインジャパン

の名を現在の地位へと

高からしめた


だが

そのことが

火力発電所の化石燃料の消費を

一定のレベルへと引き上げさせて

化石燃料の消費割合を

常に安定化させておくことを義務として

二酸化炭素の排出量の水準を

随時高めさせ続けさせていた


これが止まらない温暖化を世に生み落とした

そのたった一つの本質的な理由なのだ

交流電流を理解していない知識人ほど

問題の本質を知りたがらない

という共通の傾向を強くもつ

というのは

認識能力に不備があることを

よくよく承知しているからに他なるまい


考えるための時間を省いてきた

高度化した高等教育というものが

止まらない温暖化を

より一層止まらないものにした


COP21と呼ばれるパリ協定が

正式に発効しても

交流送電がインフラとなっている限り

温暖化を起源とする

気候の変動は

これからも

果てしなくつづく


交流電流を理解することができて初めて

温暖化を止めるための有効な方法を

導き出すことが可能となる

それができていなかったのだったからこそ

二酸化炭素が増え続けていた

ということなのである


二酸化炭素を有効に減らすその方法を

特定することができた企業だけが

温暖化を止めるための製品の供給を

一手に担うことが許される


それは世界中の電力会社を破産へと追い込み

ガス会社と石油会社の生息領域を

急激に圧縮する

という結果へと繋がってゆく

環境性能の高い優れた電源は

世界の在り方を

根底から覆す

地下資源を消費しない電源は

エネルギーコストをたちまちゼロ

にする能力をもつ


世界が切実に求めている電源

の開発に成功しても

市場への投入はより慎重であるべきだ


インフレ経済を飽和させた

既存の資本市場を活性化せるには

革命的な製品の登場が

何にもまして

必要なのである

エスタブリッシュメントの介入を防遏するためには

市場を制御する能力を

誰であれ

もっていなければなるまい


※太陽光発電の導入量を以て、二酸化炭素の排出量削減値と見做した、国連の環境部会が犯した罪が温暖化を止まらないものにした。その背景にあったものこそ、交流電流と直流電流とを混同したことに気づかずに、直流の発電能力が交流のそれと打ち消し合う、と身勝手に錯誤したあのアーヘンモデル。未だにドイツ人たちは、この錯誤のもつ意味にまったく気づかない。この認識の誤りが日本では節電で、発電量に一定の変数を乗じた値、と同じ量の二酸化炭素が減ったことにする、とした法律の制定を抵抗なく受け容れさせた。実効のない節電や再生可能エネルギーを増やすことで、すっかり温暖化を防止した積もりになった。これが事実でないことは、先日公表された南極大陸に於ける二酸化炭素濃度が、ついに400ppmを突破したとするデータがよく証明している。文明の愚かさを計るスケールとして、CO2濃度がこの先どれほど進んだのか、というその一点をみるだけでよい。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする