こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

作 為 の 果

2017-07-23 06:55:17 | Weblog
二酸化炭素を発生させない

新しい直流電源一般は

太陽電池と燃料電池

と呼ばれている

電池という名称がつくものの総て



つまり直流電源という意味をもつ


リチウムイオン電池や

NAS電池

乾電池や鉛蓄電池なども同様に

その他の直流電源に

分類することができる


直流電源は

スイッチが回路を閉じると

そこで発生した負荷

が求める所定の電流だけを

過不足なく

供給する役割を果たしている


消費者が電気製品のスイッチを切ると

回路が開いて

導通は遮断され

電源から電流を供給する

必要性は

たちまち

消滅する


このため

電力消費が消えると

電源にはその場に残された

電気エネルギーが保存され

電流による損失

を生み出すようなことは

その後おきない


直流回路を有する電動装置の電源は

消費者がスイッチを切ったとき

電池内部に

エネルギーを保存した状態

にする


ところが交流電源では

そのような経過は

起きない

交流は常に変化し

波形に電圧の波

を形作る


二つあるベクトルを180度異にする

電流の一方を絶縁することで

残された電流が生む

一方通行の電路となっている

その態様が

いみじくも複素数で表記され

実体のない電流であることを

伝えていた


回路を形成する能力

それ自体を

交流電流はもたない


電気製品のスイッチを切ったところで

誘導電流を生み出している大元

である励磁電流は

少しもエネルギーとして

役立つことなく

そのまま

地の底へと只堕ちてゆく


交流電流は直流回路とは異なり

電位差の関与がなければ

電流を形成することが

要するにできない


電位差が最大化した状態にあるとき

電流値もまた最大化したものとなる

それが交流送電に

接地

をとことを求めさせていた


ゼロボルトの接地点を設けることで

発電装置の能力は

電源として最も優れた力

を発揮できるようになる


電位差が小さくなっているとき

電流となる能力を

応分に減らす

水の流れがそうなっている

のと

それはまったく同じこと


川の傾斜が緩くなる場所では

水流はゆっくりとして

遅くなり

渓谷の高低差が大きくなればなるほど

水流はより早くなる


送電系統には電位差を設けるための措置が

変圧工程ごとに

逐一設けられている


交流送電が要求する接地処理は

最低の電位であるゼロボルトに

電流を最大化して導くための措置

川の流れに例えるなら

それはさしづめ

滝となる

最大の落差が水流を賦活する

高低差が最大である滝が

そこにあることによって

水流のエネルギーを最大化する


この水流を利用してできた電源が

位置エネルギーを電気エネルギー

へと変換する水力発電システム

となって残された


電位差と高低差が小さければ

電流と水流は

ゆるやかなものとなり

こと電力に限れば

落差の割合に応じて

電流値を引き下げる


交流電流の場合

磁場変化を大きくとることによって

二次的に発生する

誘導電流の決定要因

を確定させるためには

誘導効率を高める

磁場変化の高い交流電流の方が

効率の高い優れた方法となる


電位差が大きければ

磁場変化の量は増えて高まる


交流電流は与えられた磁束密度に従って

磁場変化の割合を

定格化する

誘導能力を高めるには

磁束密度と磁場変化の割合

を意味のある値へと

統一的に高めることが

必要不可欠の条件となっている


交流成分の一つである

周波数とは

磁極の配置と数などを

統制することによって

磁場変化を安定的に保たせる

そのための手段


発電装置の円運動が乱れると

周波数も一瞬で変化する

高品位に作られた優良な電力を

役に立たない無価値なもの

へとたちまち貶める


電源に周波数を与えているのが

蒸気タービンに円運動を与えている

発電機の回転数に他ならない


安定した周波数は

発電装置の安定した回転

を維持する仕組み

が与えている

50ヘルツの交流は

磁石のSとNとが切り替わる

その頻度を示す


磁極が二つの発電装置は

毎秒50回転

毎分3000回転することで

50ヘルツの交流電流

を生み出す

磁極が四つなら

円運動はその半分でよい

だが起電力は半減する


軸の回転数が変化すると

それは周波数変動

となって電気を使えないものにする

これを避けることは不可能

だということが

温暖化を止まらないものにした


交流送電というものは

消費者が電気製品のスイッチを

同時大量に切ったところで

発電機の回転運動を

減らしたり

増やしたり

することがそもそも

できない


電力業界は発電所の燃焼炉

で燃やしている地下資源のすべて

を減らすことが

要するに不可能なのだ


燃料消費律の数値データが

一度も公表されていなかったのは

発電機の回転数を減らすことが

不可能だったからなのだ

この意図的な隠蔽工作が

大気中の二酸化炭素濃度を

先般400ppmへと引き上げた


回転運動の増減

が生み出す変化は

周波数変動を決定づける


乱れた周波数は

電気の価値を

一瞬で

台無しにしてしまう


電力会社の経営資産

である交流電流は

価値を失って

たちまち

無駄で危険なものへとなり下がる


このため電力会社では

発電機の円運動を

常時一定に保たせておくために

何があっても

蒸気タービンの回転数を

些かも変化させてはならない

という制約に縛られていた


この事情から消費者が行う節電や

その他多くの省エネ努力の一切は

二酸化炭素の削減に寄与することが困難となり

地下資源をひたすら消費する一方

という状況へと陥った


再生エネルギーによる外部電源からの

流入電流が量的にどれほど高まったとしても

発電所の燃焼炉が

稼働を続けている限り

CO2の安定的排出を

減らす効力など

まったく得られない

これが買い取り電力の単価を

飽和状態へと導くその理由


この事実を国民に知られたくない

と願う切実な心情が

電力会社を秘密主義へと陥らせ

温暖化を止まらないものにした


国と国民が真相を

先に察知する時代が訪れたとき

電力会社が隠してきた項目のすべて



秘密指定から解除する


その時

京都議定書をパリ協定へとシフトさせた

その本当の理由が明らかとなり

世界は電力業界が行っていた

不貞行為を

一斉に非難することとなる


秘密主義に拘ってきた業界が

温暖化を止まらないものにした

二酸化炭素の濃度が

一方的に上昇しつづけているその理由は

この秘密主義に拘ってきた

電力業界すべてが共通に持つ

その背徳性に起因して

引き起こされた災厄なのだ


莫大な規模へと既に達した

環境投資の悉くは

電力業界の意図的な作為によって

100%無駄となる運命

となることを選び取ったのだった


有効需要を失って

景気の低迷を

徒に長引かせる

という粗末な結果は

このようにして産み落とされた


交流電流の成り立ちを知らない

国連の環境部会が

バリ協定を批准するよう世界に求め

アメリカを離反させた

ということになるだろう

無知は禍の素


責任の所在はどこなのか

ということを

きちんと調べておけば

一目して瞭然たるものがあった筈


交流電流を成り立たせている

事柄と成分

について

要素抽出と要因分析を重ねていれば

温暖化が悪化したその訳を

国はともあれ

国民が理解することは

簡単なことだった


教育の高度化が

思考力を奪い

判断能力を失わせて

指示を待つことしかできない

周回遅れの知性体

を次々に再生産する時代を生みだす

その原因となっている

教育制度が内包するその欠陥

こそが

環境異変を一層加速させる

直接的動因

を構成する展開へと

これから変化していくこととなる


問題の容姿を把握すれば

有効解は勝手に浮上してくる

総ての発明は

掘り出される時の到来を

静かに

ただ

ひたすら待っている

発明プロセスは

考古学のそれ



よく似ている

原始の宇宙ができたとき

総ての法則は

所与の条件

をその時既に与えられていた


遺跡となっていた何か

を掘り出した者が

発明者へと位置づけられる

自然界にある法則

を知れば

問題の解決は遠くない
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 啓 蒙 以 前 | トップ | 失 見 当 識 ① »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事