日々の感じた事をつづる
永人のひとごころ
30年ぶりだねえ・・・最終回
30年ぶりだねえ・・・
最終回
紅の川(べにのかわ)
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石巻の北上川のほとり、内海橋の右岸に沿って旧丸光跡地に市民市場がこのほど完成したが、その向かいに小畑レコード店がある。
店先に添付されたポスターを今年の9月ごろ車の運転中にふと見ると桑名ゆうか作詞・福居城大作曲『紅の川』(べにのかわ)という歌のようだ。その時は漠然とそれだけで終わった。
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私の家内は石巻アイ・プラザという厚生施設で書を習っている。その建物の中で桑名歌謡教室というのが有ってそこで歌を習っている人がかなりいるようだ、と家内から聞いていた。10時から12時まで毎週火曜日である。
先週11月28日、急な用事が出て12時5分前にアイ・プラザの玄関前に家内を迎えに行った。
その時、中から淡い小豆色の皮のレザーを着て黒いズボンの格好いい男性が出てきた。あれれ!30年ぶりに見かけるまさしく桑名優嘉さんだ。
『やあしばらく・・・桑名さんじゃないか?』
「あれ、失礼ですがどちらさんだったですか?」
『桑名優嘉(まさよし)の名付け親ですよ。吉野です』
「ああーあっ!・吉野先生!ご無沙汰していました。やあ、今日はどうしたんですか?」
『急用で家内を迎えにね』
「そうでしたか。実は先生、優嘉を『まさよし』と読んでくれる人が少なくて、いつの間にか、
『桑名優嘉(桑名・ゆうか)』ということになってしまいました。先生呼び方が変わっても運気には関係ないんですよね」
『そうですよ』
「じゃあ、これからも『ゆうか』でいいんですね」
『そうです』
「これからも勉強していい歌が歌えるように頑張ります」
『頑張ってください』
「じゃ今日は人と会うのでこれで失礼します」
丁度そこへ家内が出てきた。
「誰と話していたの?」
『桑名優嘉(くわな・まさよし)さんだよ。みんなが「ゆうか」というので「ゆうか」で通して来たそうだ。』
11月30日小畑レコード店で彼のCDを買ってきた。『紅の川』『路地裏酒場』の2曲とそのカラオケ演奏曲だった。車で聞いた。私好みの歌だ。
30年前の面影がそのままだった桑名さん・
彼は、私が誰なのか全くわからなかったようだが、二人の記憶を分ける『30年ぶり』はある意味では恐ろしいものだ。
紅の川
歌・桑名優嘉
作詞・桑名ゆうか
作曲。福居城大
♪
運命の川に 命が燃える
それが愛だと 心に刻む
倫(みち)に背いた 恋だから
泣きたい程に 切なくて
あなたの愛で染めてください 紅色に
♪♪
あなたの側に 居られるだけで
秘めた倖せ 心にしみる
愛し悲しい 逢瀬です
また逢いたくて 逢いたくて
あなたの愛で染めてください 紅色に
♪♪♪
世間の噂(ゆび)に 胸まで凍る
枕濡らして 眠れぬ夜は
辛い運命に 身を焦がす
明日が見えない この私
あなたと二人夢で流れる 紅の川
路地裏酒場
歌・桑名優嘉
作詞・作曲 福井城大
♪
風に揺れてる 赤い提灯(ひ)は
男同士が 肩寄せあって
空の徳利 転がしながら
過ぎた昔の
苦労話か 愚痴話
語り明かそう 路地裏酒場
♪♪
辛さ絶えて 一人酒
希望見えない 人生だけど
酒に逃げてる わけではないさ
店主(おやじ)見てくれ
俺は負けずに 明日を見る
夢を肴に 路地裏酒場
♪♪♪
小雨そぼ降る 裏町は
心触れあう 人情通り
暖簾くぐれば なじみの顔が
さしつさされつ
世間話に 花が咲く
夜明け間近の 路地裏酒場
上の2曲はユーチューブやカラオケ配線で聞けるそうです。終わり