備忘録として

タイトルのまま

聖徳太子4巻を読了

2008-04-23 23:40:01 | 古代
梅原猛の”聖徳太子”を読み終えた。昨年11月に読み始めたので約半年を要したことになる。中だるみで、他の本に手をだしたことや、ただ読み飛ばすだけの時もあったが、ほぼ全編わくわくしながら読んだ。

1.政治と文化の両面から太子を見ること
2.東アジアの情勢下で太子を見ること
3.法興寺(元興寺または飛鳥寺)建立の意味と時代背景、馬子との関係
4.日本書紀、伊予湯岡碑文、釈迦三尊像光背銘文、薬師像光背銘文、三経義疏、天寿国繍帳などの太子関連史料はいずれも信憑性がある
5.十七条の憲法は”和、礼、信、義、智”から成り、儒教、老荘、法家、仏教の思想が含まれる
6.十七条の憲法には太子の思想が凝縮されていて、冠位十二階や三経義疏の思想とも一致していて矛盾がない
7.信奉していた隋の煬帝の敗北と推古12年(612年、太子39歳)以降の太子の政治隠退の関係
8.三経義疏は太子作ではないと義疏を読まずに断定した津田左右吉批判
9.太子の家庭教師である慧慈、慧聡の役割
10.推古天皇、馬子、太子の力関係の推移
11.法興寺丈六の大仏入れ替えが蘇我氏の氏寺から官製寺は上原和の説
12.遣隋使、国書、筑紫出兵にみる太子の非凡な外交センス
13.梅原猛の飛躍した推論と断定調にときどきついていけなかったこと
14.太子の信念「世間虚仮、唯物是心」、太子の教え「諸悪莫作、諸善奉行」
15.太子の一乗経から浄土教が生まれた
16.ひとりでも不幸な人間がいるなら自分は幸せになってはいけない。太子と宮沢賢治の共通性。為政者としては?
17.太子廟の観察

概要や感想を詳しく書きたいと思っているけど、熱が冷めて書かないかもしれない。

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