備忘録として

タイトルのまま

Christmas Carol

2009-11-23 12:28:16 | 映画
 昨晩、ロバート・ゼメキス監督、ジム・キャリー主演の「クリスマスキャロル」を観た。3Dとジム・キャリーの怪演を楽しみにしていたのだが、字幕版は3Dではなく、ジム・キャリーもCG処理されていて、”なんだアニメかよ?”と少し引いた気分で見始めた。過去の精霊「The Ghost of Christmas Past」に導かれ過去の自分に会いにいくあたりから引き込まれ、最後にTiny Timが”God Bless Us, Every One”と言ったときには、自分が祝福されているかのように感じた。--とは少し入れ込みすぎか。
 写真は、ネットで見つけたディケンズの1843年初版本”A Christmas Carol in Prose、being A Ghost Story of Christmas”First Editionの再出版にある挿絵(by John Leech)で、主人公Scroogeが現在の精霊「The Ghost of Christmas Present」と会っている場面である。映画の精霊はこれとそっくりに描かれていた。他の挿絵も同じで、特にクリスマスイブのパーティーで踊るMr. & Mrs.Fezziwigは下の挿絵とそっくりだった。



 実は、中学の時、1970年ミュージカル版「クリスマス・キャロル」(原題Scrooge)を観ている。「ビッグ・フィッシュ」や「プロバンスの贈り物」の老人役だったアルバート・フィーニーが演じるScroogeも偏執さがよく出ていて、英単語の”hate”(嫌う、憎む)は、彼が歌う”I hate people!”で覚えた。あと”Thank you very much!”と人々が歌う歌も覚えていた。映画館から帰り、Youtubeで1970年版を見つけたのでクリスマスキャロルのはしごをした。今回のクリスマスキャロルと1970年版の登場人物のセリフや描き方はほとんど同じだった。ミュージカル仕立て以外の相違点は、過去の精霊がおばちゃんだったこと、婚約者とのエピソードが少し多いこと、使用人のクラチットが背が高く痩せて若いこと、映画の最後は”Thank you very much!”の大合唱で終わることぐらいだった。

 最近よく使うOxford Dictionaryによると、主人公の名前の”scrooge”は、
・noun; a person who is mean with money.
— ORIGIN from Ebenezer Scrooge, a miser in Charles Dickens’s story A Christmas Carol (1843).
とあり、”金に汚い人、守銭奴、けち”(miserも”けち”のこと)という意味の普通名詞になってしまっている。これは英国で「Christmas Carol」が生活の一部になっているということか。”It can't take it with you”の回で書いたようにクリスマスキャロルと同じテーマを扱う映画は数多く、こちらが本家本元なのだろう。

「ディズニーのクリスマスキャロル」(原題A Christmas Carol)2009年 監督ロバート・ゼメキス、出演ジム・キャリー、ゲイリー・オールドマン、ロビン・ライト・ペン、コリン・ファース(甥) 3Dで観たかった。ジム・キャリーは実写の方がもっと良さが出たと思う。CGに違和感があったので、★★★☆☆

「クリスマスキャロル」(原題Scrooge)1970年、監督ロナルド・ニーム、出演アルバート・フィーニー、アレック・ギネス(亡霊マーレイ)、ケネス・モア(現在の精霊)、スザンヌ・ニーブ(恋人イザベラ)、エディス・エバンス(過去の精霊)ノスタルジーかもしれないけど、アルバート・フィーニーの演じるスクルージに、★★★★☆

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