備忘録として

タイトルのまま

インディー・ジョーンズ

2008-07-06 03:48:23 | 映画
梅原猛の”水底の歌”を神田の古本屋で買って読んでいる最中で、これを読み終わるまでブログを更新する気にならなかったのだけれど、今日インディー・ジョーンズのクリスタル・スカルの王国を観て感想が書きたくなった。
シリーズ前3作を観てきたものとしては、DVDで記憶を新たにし十分準備した後かなり期待して観に行った。1作目と3作目は、それぞれモーゼの十戒の石版を入れた聖櫃(Ark of the Covenant)とキリスト最後の晩餐で使った聖杯(Holy Grail)の伝説に基づく話で、それまでに知識のあったモーゼの十戒、アーサー王の円卓の騎士の聖杯探索、十字軍などと重ね合わせて楽しむことができた。2作目はカルトと活劇はシリーズ中最高の出来で、特にトロッコの場面は面白かった。しかし伝説の取り込みがなく他の2作とは異なり知識を満足させるものではなかった。

今回の4作目は、2作目に近い出来で、活劇映画としては面白かった。インカ文明やナスカの地上絵、スペインの征服者伝説(エルドラド伝説?)が登場してはいたが、謎や伝説の取り込みが甘く、(映画はFictionなのだけれど)作りがうそっぽく感じられた。マヤ文明のレリーフの一つに宇宙船が描かれているという話にヒントを得たのか、最後にスピルバーグのETが登場してその嘘っぽさが極まってしまった。極め付けのCate Blanchettが見れただけで満足すべきか。

息子で続編が作られそうな雰囲気があるのだが、やはりインディー・ジョーンズのファンとしては最後まで責任を持って観ることになるのだろう。

”水底の歌”の冒頭、歌人斎藤茂吉はこれでもかというほど、こてんぱんにこき下ろされている。妄想、幻想、茂吉天皇とまで言われている。ただ、茂吉の思い込みの激しさは梅原猛が持っているものと同質じゃないかと思いながら読んでいる。人麻呂の話はこれから本題にはいるところだ。

最新の画像もっと見る