備忘録として

タイトルのまま

The Fighter

2011-05-28 16:47:47 | 映画

 AFI's10TopTenスポーツ編の1位は、ロバート・デニーロのボクシング映画「レイジングブル」だが、なぜこの映画が1位なのかわからない。全作品で人気ベスト3に入る「市民ケーン」も「ゴッドファーザー」のマイケル・コルレオーネもそうだったように、栄光をつかみながら家族は崩壊し最後は孤独の中誰にも看取られずに死んでいく。ところが、機中で観た「The Fighter」は逆に主人公の家族を思う気持ちが崩壊寸前の家族を救う。レイジングブルよりも数倍面白かった。それにしても、元ボクサーで麻薬中毒の兄(写真左)を演じたクリスチャン・ベイルという役者はすごい。同じ日に観た「3時10分決断の時」や以前観た「バットマンビギンズ」からは想像もできない役だったので、役者としての幅の広さに驚かされた。アカデミー賞助演男優賞受賞は妥当だと思う。弟の主人公(写真右マーク・ウォルバーグ)の気の強い恋人役を演じる美人女優は誰だろうと思いながら映画を観ていたが、後で出演者を確認するまで彼女がエイミー・アダムス(下の写真)だとは気が付かなかった。こちらも「魔法に魅せられて」の王女様や「ナイトミュージアム2」のアメリア・イアハートでは美貌と若さと溌剌さだけで役を演じていたが、今回は気の強い恋人役をしっかりと演じていたのでアカデミー助演女優賞にノミネートされたのは妥当だと思う。そして、オスカーがエイミーでなく母親役のメリッサ・レオ(上の写真)に渡ったのも妥当だと思う。エイミー・アダムスはこれからますます人気が出ると密かに注目している。

”The Fighter"2010、監督:デイヴィッド・ラッセル、出演:マーク・ウォルバーグ、クリスチャン・ベイル、メリッサ・レオ、エイミー・アダムス ボクシングシーンにもう少し迫力があればもっとよかった。マーク・ウォルバーグはどこかマット・デイモンと被る。★★★★☆

ボクシング特集のうち”シンデレラマン”は以前観た。”あしたのジョー”と”アリ”は、着陸準備が迫ったので次回。

AFI's10TopTen スポーツ編 

  1. レイジング・ブル(はっきり言って退屈だった。★★★☆☆)
  2. ロッキー(学生のとき観た。あの音楽に乗せられてレイジングブルよりは熱くなった。★★★☆☆) 
  3. 打撃王(ゲーリー・クーパーがヤンキースのルー・ゲーリック役。はるか昔に観たのであまり覚えてない。★★★☆☆) 
  4. 勝利への旅立ち(昨年ホーチミンへの機中で観た。弱小チームが名コーチのもと快進撃する今ではありふれた話★★★☆☆) 
  5. さよならゲーム(相当昔に観たケビン・コスナーの野球もので全然面白くない。★★☆☆☆)
  6. ハスラー(大好きなポール・ニューマンの有名な映画だがいつ観たのかどんな内容だったかほとんど覚えていないので評価せず。) 
  7. CaddyShack 
  8. Breaking Away 
  9. 緑園の天使 
  10. ザ・エージェント(トム・クルーズがアメフト選手のエージェント役。これといって特徴のない映画★★★☆☆) 

このようにスポーツ編にはこれといった映画がなく、今回の「The Fighter」を1位に押したい。クリント・イーストウッド「ミリオンダラー・ベイビー」も1位に匹敵する。「インビクタス」はその次ぐらい。

”シンデレラ・マン”(原題Cinderella Man)ロン・ハワード監督、ラッセル・クロウ、レニー・ゼルウィガー主演、2005年作品
ケーブルテレビで観た。大恐慌の中、一度引退したボクサーが家族のために復帰し、チャンピオンになるアメリカ人好み(偏見かも?)のヒューマン、ヒーロー物語。嫌いじゃない。ラッセル・クロウは”ビューティフル・マインド”と同じくらい良かった。妻役はレニー・ゼルウィガーだが、彼女の演技力が必要なほどの作品ではない。★★★☆☆ (2008年5月7日ブログより抜粋)


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