備忘録として

タイトルのまま

地球の静止する日

2010-05-30 23:44:56 | 映画
 このところAFIランキングの制覇のため、レンタル屋に通い詰め、この週末は、卓球世界選手権、フィットネス、サッカーイングランド戦の合間に映画を見たので忙しかった。卓球世界選手権準々決勝女子の韓国戦で、1勝1敗のあと3番手の石川佳純ちゃんが中国からの帰化選手に2ゲーム落としたあと盛り返して勝利し最後は福原愛が勝って銅メダルを確定させた試合は興奮してしまった。でも中国は男女ともに段違いに強かった。
 10Top10の制覇したジャンルはまだひとつもない。

 ”地球の静止する日”は1951年の古い古いSF映画でAFI's10Top10のSF部門5位にランクされた地球人に警告するためにやってきた良い宇宙人の話である。地球外では皆が自分の領分を守り平和に暮らしているが、核爆弾を持ち好戦的な地球人が宇宙にやってきて彼らの平和を乱すことを恐れている。もし、地球人が宇宙に暴力を広げようとするなら圧倒的な力で地球を滅ぼすというのである。空飛ぶ円盤でやってきた宇宙人は人類そっくりで、破壊的な光線を目から出すロボット”Gort”を随行している。。宇宙人は地球人に撃たれても殺されても最後まで地球人を見捨てずやさしかった。映画の円盤もロボットも1951年の出来なのだが、話は明快で人類へのメッセージもすんなりと受け入れられ最後まで飽きなかった。このあと観たコッポラの”地獄の黙示録”は戦場で人間性をなくしていく兵士たちをずっと見続けるのが辛かった。同じ反戦をテーマにしていても訴え方がこうも違うのかと思った。
 ”地球の静止する日(The Day the Earth Stood Still)”1951、監督:ロバート・ワイズ、脚本:エドムンド・H・ノース、出演:マイケル・レニイ、パトリシア・ニール 2008年にキアヌ・リーブスが宇宙人役でリメイクされているが、荒唐無稽のような気がして観ていない。宮崎駿の天空の城ラピュタに”Gort”とそっくりの破壊光線を出すロボットが出てくるが、おそらく”Gort”のパクリだと思う。★★★★☆
 ”地獄の黙示録(Apocalypse Now)”1979、監督:フランシス・フォード・コッポラ、脚本:ジョン・ミリアス、フランシス・フォード・コッポラ、出演:マーロン・ブランド、マーティン・シーン、ロバート・デュヴァル、デニス・ホッパー 黙示録とは神が予言者に与えた秘密の暴露で、世界の終わり、最後の審判、人類の運命、救世主の降臨、天国と地獄の描写などがあるという。”地獄の黙示録”はAFI100Years100Movies2007の30位にランクされている。戦場でのサーフィン、プレイボーイショー、ナパーム弾、無差別攻撃、麻薬、指揮官がいない戦場、ベトコンはアメリカ政府が作ったというフランス人の話など目的地に着くまで狂気の連続で、目的地にたどり着いたときにはもうお腹がいっぱいで、マーロン・ブランドやデニス・ホッパーの演技にも牛のにもインパクトを感じなかった。結末もあっけなかった。折しもカメラマン役のデニス・ホッパーが亡くなったというニュースが流れている。中身は重く辛かったけど200分の長さに飽きはしなかったので★★★★☆
 ”北北西に進路を取れ(North by Northwest)”1959、監督:アルフレッド・ヒッチコック、脚本:アーネスト・レーマン、出演:ケーリー・グラント、エヴァ・マリー・セイント、ジェームズ・メイソン、マーティン・ランドー このヒッチコック映画はAFI's10Top10ミステリー部門7位、100Movies55位。先日観たミステリー部門1位のヒッチコック映画”めまい”の結末はいただけなかったが、”北北西~”の結末には納得できた。前回のキム・ノヴァクも良かったが今回のエヴァ・マリー・セイントも良かった。ミステリーは脚本がすべてのように言われるが、今回観たヒッチコック2作品は女優の魅力がすべてだった。★★★★☆
 ”キャットバルー(Cat Ballou)”1965、監督:エリオット・シルバースタイン、出演:ジェーン・フォンダ、リーマーヴィン、AFI's10Top10の西部劇部門10位。話はどたばたで、主演のジェーン・フォンダはヘンリー・フォンダの七光で美人でもなく魅力的でもないし、どこに10位になる要素があるのかわからない。西武魂のない日本人に、この映画の良さがわからないということか?星一個でもいいのだけれどリー・マーヴィンの怪演を嘉して一個おまけで、★★☆☆☆

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