「男の隠れ家ー陶酔庵」日記

いろいろあってまだ生きてます。世捨て人を気取りながら、その高みにはほど遠い俗世の世迷い人生、命だけが通り過ぎてゆきます。

サウダーデ     

2006年10月06日 | 「放浪」への憧れ



   
       サンタクルスの浜辺                    サンタクルスの夕陽


先日の福岡沖地震の翌日の朝日新聞、「天声人語」に
「玄界灘を望む能古島では作家・壇一雄が晩年を過ごした。・・」
と書いてあるのを見て、
ふとポルトガルの小さな村、サンタクルスを思い出した。

そう、放浪の作家・壇一雄が 晩年、一年半とう留して
小説「火宅の人」を書き上げたポルトガルの小さな漁村、サンタクルス。
そこには「落日を拾いに行かむ海の果て」と刻まれた石碑があり、
壇一雄が愛した酒場では今もポルトガルの民謡、ファドの哀愁を帯びたメロディと共にあの「ダン」と呼ばれるワインが飲まれている。

あのファドの女王、アマリア・ロドリゲスが映画「過去を持つ愛情」の中で
「暗いはしけ」を唄い、日本中で一躍有名になったファド。

そのファドの心を表す言葉が「サウダーデ」ー哀愁とか郷愁などと訳されますがー
何か言葉で言い尽くせない、深い哀しみを背負っているようです。
そのもの哀しいメロディーは、
私の心をポルトガルの小さな浜辺の漁師の村サンタクルスへと誘います。

2005年4月4日掲載


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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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淋しいなあ。 (アマデウス)
2006-10-07 10:20:52
私のお粗末ブログと同じ運営業者だったのに

gooさんに移転されるんですか、淋しいなあ。

私のブログもほぼ停止状態、つーか死に態だもんなあ、どうしよう、閉鎖すっかなあ。



ともあれ復活おめでとさん。

返信する
アマデウスさんへ (ansyu)
2006-10-07 23:28:36
コメントも一緒に引越ししてよー。

あそこはなぜか開くのに時間掛かるなー。

イライラして開くまで待てん。

また失語症や!!

でてこん!!
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