フルーティストYoriの「フルート・レッスン・ノート」

フルーティスト・葛西賀子◆フルートの基礎奏法や楽曲に関する疑問を、気ままに、身近に、様々なテーマで書き綴ります。

コンサート復帰してきました!

2011-11-25 22:05:25 | 雑談
先日23日に、産後初、コンサートに復帰してきました〜

出産からぴったり二ヶ月記念日の復帰となりました

初産ということもあり、この二ヶ月という短い期間での復帰は、自分にとって
少し大きな挑戦だったので、ひとまず無事に終わってひと安心です。


23日はホントにいいお天気に恵まれ、また会場が素晴らしく素敵な洋館!
(↓ドイツ・オーストリア生活文化館という素敵な洋館です。これはそこのピアノ


ここの家は、素材から何から全てをドイツから輸入した、という
オーナーさんの徹底したこだわりぶりで、家の装飾も何もかも全てがドイツ!
私には何だか懐かしい空気…

楽器をそこで奏でましたら、懐かしいヨーロッパの木材の響きが返ってきました。


初復帰コンサートは、ドイツ・オーストリアという会場の名前と雰囲気に
プログラムを合わせまして、

モーツァルト(アンダンテときらきら星変奏曲)、ベートーヴェン、
シューベルトの歌曲、リスト(リストイヤーなので)などなど・・・

最後のメインは、当初、シューベルトの「しぼめる花」か「アルペジオーネソナタ」!?
と直前まで悶々と考えていたのですが、、
どちらも・・・暗め!(シューベルトさん、ごめんなさい!)

ということで結局、ドイツ語圏とは無縁ですが
シャミナードのコンチェルティーノで、ニ長調で華やかに会を締めることにしました。
大丈夫かな、と思ったけど、これはこれで素敵な洋館に合ったようです

なじみある曲もたくさんで、
あとはオーナーさんのお手製の、とってもおいしいドイツ菓子が休憩中にお客様にふるまわれ、

・・・などなど、とても楽しく、お客様と音楽を共有する会となったと思います

このような音楽会を、毎回(月に1・2回!)パワフルに、素敵に企画されるオーナーさんには、
ただただ尊敬の言葉しかありません・・・


このように、とても素敵なイベントが復帰第一弾であったことには、
本当に私にとっては深い感謝と一種の達成感と・・・

しかし、今回の私は、決してこの達成感に胡座をかいてはいけません。。

というのは、今回曲の演奏途中で緊張が沸き起こった場面があったからです。

もちろん舞台ともなれば、必ず緊張はおこるものです。
それに関しては今までも色々と考え、緊張を受け入れて上手に付き合おうと覚悟しています。

けど、”曲途中”の緊張は・・・あまり良い質のものではなく、あまり付き合いたくない
これは一種の集中力の欠けでは、と考えました。

私の生活は、少なからずこの短期間で大きく変化して・・・
今回の本番も含めこれから先しばらくは、色々と自分の背景が変わったことで、
自分の時間の捻出が、今までのようには難しいでしょう。

しかし、舞台にたつ以上は、そんな自分の背景は関係なく、そんなことは言っていられません。
自分の生活の変化に合わせ、フルート生活に対するアプローチも、変えていかなければ。

そういった意味では今回、「集中力」というものが自分の中で非常に大きい課題として、
あらためて浮き彫りになりました。


そこで読んでみた、野球選手のイチローの集中力に関する本。
こんなことが書いてありました。

「小さな作業を普段から丁寧に積み重ねる」


・・・なるほど。
いかにその集中力を、肝心な時に向けて、「普段」から「不断」に
高めていかなければいけないか。

本番だけ覚悟したって遅くて、日々の努力を怠れば、保てないのは当たり前!
日々の小さな積み重ねがその集中力を高めるモトになるんだ。

赤ちゃんはとても愛おしく、今しかできない赤ちゃんの育児もきっちり楽しみたい

でもそれと同時進行に、時間の厳しい状況である今だからこそチャンスと、
より上手な時間の配分・使い方を考えて工夫していかなければと決意新たにしました。

今までいかに自分で自分の時間というものがありながら…という反省と戒めにもなりましたね

年明けからいよいよ本格的な再始動で、色々なコンサートが待っています
とりあえず、ロングトーンや音階、タンギング…といった基礎練習だけは、
絶対に毎日、一日のどこかでは欠かさずやるぞ〜!

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長らくのご無沙汰を・・・

2011-10-07 16:34:05 | ごあいさつ
なんと・・・長い間ブログの更新がお留守になってしまったのでしょうか・・・
このたびは、とんだご無沙汰をしてしまいました!(涙)

思い返してみますと、
妊娠後期からはだんだん、お腹がぐんぐん大きく重くなり、暑さも増して
生活しながら、とにかくレッスンだけは休まずにこなすことに精一杯で・・・

ブログもすっかり書く余裕なく、更新が止まってしまっていました
楽しみにここを覗いてくださっていた皆さま、本当に申し訳ないです。


さてそして、9月の末に、無事出産をいたしました!

元気な女の子です

お腹の中での推定体重が、けっこう早くからいい重さあったので、
産まれるのも早いかな〜などとすっかり期待していたのに、
産まれたのはなんと予定日を1週間も過ぎ

予定日前後は今日か今日かと、痛むお腹を抱え毎日やきもきして、
ちょっと不安にもなったりしましたが、
産まれてきてみると、お腹の中でしっかり成長してから出てきてくれたので、
体がしっかりしていてそれはそれで結果オーライです


今は、退院して、新生児と新米ママ、日々奮闘中でございます。
(しかしやはり赤ちゃんとの生活は噂通り!?の大変さですね!
時間がむちゃくちゃなので、まだまだ振り回されっぱなしです


さて、
今はなかなかフルートに向かえない日々ですが、
これは一応フルートブログなので!?少しでもフルートに関連したネタを・・・

女性演奏者、特に声楽や管楽器奏者にとっては、
出産はしたい、けどやっぱり実際それにまつわる体の変化って不安ですよね。
楽器を奏でる体が、短期間で急激に変化してしまうわけですから・・

でも私は今回10カ月の妊婦生活&出産を終えてみて、

(これはあくまで今回の私の場合、で、これはもちろん絶対安静などの
妊娠中のトラブルがなく、あくまで経過が順調な場合ですが)

意外と妊婦になっても臨月まで楽器って吹けるもので
けっこう産むぎりぎりまで、レッスンも自身の練習も出来ていました

もちろん臨月にもなると、みぞおちまでお腹が大きくなりパンパンですから
かなり苦しいは苦しいですが

なんとなく赤ちゃんが中で横隔膜を支えてくれてる感もあり!?
(横隔膜が下がらないので、吸うのはたくさんできませんが!


(あとは、フルーティストの高木綾子さんが、ちょうど自分と同じくらいの時期のご出産で、
彼女のブログを拝見してその精力的なご活動に、とてもたくさんの勇気をいただきました!
すごい方ですね〜!


そして、赤ちゃんが出てきてお腹からいなくなった今、

私は産後の経過がわりかし順調だったので、退院してわりとすぐに
楽器練習も再開し始めてみましたが、

お腹で中から支えてくれた人(!?)がいなくなって、
すっきり、というか、ぽっかり ・・・

ちょっと、寂しかったりもします。


それと、吹いていて、
吹く方は、出産でたるんだお腹(笑)を引き締めるのにもとてもいいのですが、
一瞬で吸う時に下がるお腹、・・・が、
下がるまで時間がかかる感じがするんですよね〜!?

今まではあかサンがいて横隔膜があまり下がらずにまた吹いてましたから

産後2週間、今は、吹いて吸って、また吹きだすのに、お腹のアクションがいちいち、
「うわ、時間がかかる」という感じです(笑)


それから、
そもそも赤ちゃんが生まれると、誰か代わりにみてくれるヘルプが周りにいない限り、
そう簡単に練習時間がとれません

赤ちゃんが寝てる隙・・・とはいえ、すやすやと寝てる傍で大きな音・高い音を出すのは申し訳ないし、
でも別室に行って目を離すこともとても怖いし・・・


とそこで、姉が貸してくれたのが、コレ。

じゃーん


そう、セキュリティモニター。

これで、赤ちゃんが寝入ったらモニタースイッチオンで、
音楽室からでも赤ちゃんの様子がずっとみれるわけですよ。

音声ももちろん入るので、ぐずったらすぐわかるし

これを使い始めてから、もちろんそれでも短時間ですが、練習できています。
私にはとても便利モノです。


できる限り、あまり赤ちゃんから離れずに丁寧な育児をしたいです。
とはいえ11月からはコンサートも控えているし、レッスンも・・・
フルートの状態も、再び整えていかなければ。

うまく両立できる道を、まだまだ模索し続けていこうと思います。

とにかく頑張ってこの世に生まれてきてくれた、娘の幸せは一番に考えながら


11月以降、演奏活動の方もぼちぼち復帰します!
ホームページの方に順次情報を載せますので、これからもどうぞよろしくお願いします!
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◆来週の土曜はアンサンブルライヴ♪

2011-06-19 10:22:52 | 【つぶやき】
私のニンプ生活もそろそろ8ヶ月目に入ろうとしており、
お腹もだいぶ大きく(・・・そして横隔膜もだいぶ下がりにくく)なってきました〜
でも、お腹の支えは何だか却ってやりやすいような・・・!?(笑)

そんな状態で、でも一応初めてのマタニティ経験なので、
自身の舞台は最近自粛・・・しつつもウズウズ状態の私。

でも、赤ちゃんがお腹から出てきて生活が大変になる前に!?ということで、
主宰しているフルートアンサンブルは今回(いつもより内輪めのイベントですが)
第3回目のアンサンブルコンサート、堂々の(!?)開催の運びとなりました!



今回は、一応体調と相談しつつ様子見でレッスンとなりそうだったので、
ホールじゃなくカフェで、こじんまりとアットホームにやろう♪という計画で、

(なので実は、こんな記事をだしておきながら今回もう席は会場の関係もあり
ほぼ満席予定で残席はごく僅かなのですが・・・すみません!!

そんな、こじんまり計画のコンサートだったはずが、
メンバーからも希望を聞きつつ、組み立てていったプログラムは
いつの間にかに今までで一番のメガ盛りっ!

ホントに大変なプログラムですが、メンバー皆さんそれぞれに本当に練習頑張っていて、
その姿を見て本当に嬉しいし、元気をいただきます
私も吹きたいなぁ〜


このアンサンブルは、一応私が主宰・指導というセンセイ(!?)の立場にはなっていますが、
なんというか、私にはもう大事な仲間です。

ドイツから帰国してまだ日本での仕事の要領を得てなかった時代の私を、
支え盛り上げてくださり、そこからどんどんどんどん出会いの輪が広がって・・

今では規模も大きくなり、でも、ホントにお互いが楽しみ、お互いの力を尊敬しあっている、
本当に素敵なフルートアンサンブルチームとなりました!

チーム全員が、平日はバリバリとかっこよく会社で仕事をこなしていて、
ホントにどこに練習時間があるの!?と毎回尊敬しきり・・・なのですが、
今回も、なかなか練習を要する充実した曲ばかり・・・

もうこのアンサンブルでは定番で、私の趣味!?でもある
バッハ親子やテレマンなどのバロックには、今回歌やヴァイオリンも加わっていただき、
それから、クーラウ、ドップラー、ボザ、カステレードなどのフルートアンサンブル珠玉の作品、
そしてギターとのかっこいいデュオ、
そして今回はさらに、出演者の自作まであります!


あとは実は、サプライズゲストの登場もあったりして!?
普段はテレビでかっこよくご活躍されている とあるお方です!
音楽には直接関係ないお仕事をされているのですが、
ご近所で偶然の出会いから の関係へと、今では、赤ちょうちん!?での飲み友達
(と呼ばせていただくにはおこがましいのですが

話の中で、音楽大好き!で実はご自身ギターを趣味で弾かれる、とのことで、
今回のコンサートにギター出演で、強引にスカウトしてしまいました〜


演奏時間もすごいことになりそうですが
今回は、いったい何が飛び出してくるのか私自身もわからない!?
わくわくドキドキのコンサートとなりそうです

一緒に演奏できないのが今回ホントに残念ですが
あと一週間、楽しく本番に臨んでいただけるようにチームを支え、
務めてまいりたいと思います!
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◆音が鳴らない!レッスンでよく出るベスト3!?

2011-06-03 18:29:58 | 雑談
人のクセはあれこれ!

もちろん、こちらで行っているレッスンでも、皆様のお悩みはあれこれです。
ですのでレッスンも当然のごとく、
お一人お一人、または回ごとにでも!?その時のその方の状態により、
アドヴァイスする言葉の表現は多角に及びますが・・・
その中でもわりかし、"あれ!?音が調子悪い(汗)"というときに
気づかず起こってしまっている症状で、わりと多いものを選出してみました。

もちろん下記に限らず、その方の体の状態や精神(集中力)の状態によって、
音が鳴らない原因は体のうちで一つではなく、様々ではあることをかたく前置き(!?)しながらも

下記が、何らかのご参考の一端になればと思います
では、いってみましょう!

楽譜(譜面台)をつい見入ってしまうことで、首が前に出ちゃっています〜
 ⇒首が前に出る=首の筋肉が前に伸びすぎて筋肉の緊張を引き起こすので、
  緊張により音も締まってきてしまいます。
  呼吸も、首の筋肉の緊張があっては吸うのに遮りが入ったり・・
  スムーズには通りにくくなりますでしょうか。

フルートを当てる時につい、フルートを導くために下顎を引いてしまっています
 ⇒下顎を引いてしまうと、まずは口の穴→息の柱はつぶれて下に拡がってしまうし、
  顎を引きすぎてしまうと、口の中の空間もほぼ無くなるので、
  やっぱり音はつぶれ丸みが無くなります。

プレートを下唇(あるいは顎)に強く押し当てすぎです
  ⇒押し当てが強すぎることにより、息が充分に出てこられず(あるいは息の柱がつぶれ)
  息が管のキャパ(太さ・長さ)に足りうる出方にならず、音がふくよかでない…

  しかしこれは前置きがちょっと必要で かといって、私が普段どなたに対しても、
  楽器は口から"離す"ものです、と表現しているわけではありませんので
  捉え方にどうかご注意くださいませ〜(^-^;
  (もちろんその場合場合により、息の出方や弾力性で判断して言い方を変えています)

  ですのでもちろんのことながら、
  マウスピースの当て方が逆に不十分で楽器がグラグラ、息漏れ発生…
  も次点にくるくらい、音が充分に鳴らない原因にランクインはしてます〜



・・以上、と・いうケースがよく見受けられる・・・という程度に列挙してみましたが(汗)

あとはやっぱり、
 ・お腹の支えの足りなさ
 ・エッヂが口の穴の先から距離が外や下に離れすぎ(により、楽器に息がよく入らない)
 ・またはその逆(フルートの歌口を塞ぎすぎ)
 ・構え、上半身の過度の緊張

挙げるとしたらそのあたりでしょうか。

音が調子悪いとき、当てはまる事項はありましたか?(^-^)/
ご参考までに、どうぞ!
他にもまた何か思い当たったら、次の機会に書きます〜
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◆下顎(下唇?)に楽器をつけるとき

2011-05-20 21:42:41 | アンブシュア
アンブシュア、
吹く際に音が出にくいと、やっぱりどうしても気になってしまうもの・・・ですよね。

いつも私はわりとブログでは、
アンブシュアの前に、呼吸…というか、
体のあちこちの固まりに邪魔されずに息が出せる体の環境(立ち姿勢や構え方)を正すことが、
まずは大切だと割とそちらを力説(?)していますが、

実はアンブシュアだって、
この構えがわりと大きく影響してしまっていることだとは・・・意外に大きな「盲点」です。

歌口のエッヂに、つぶれていない丸さの「息柱」が、
"いい角度"と"ほどよい距離"で当たっていないと、
まとまった良い音としては鳴ってくれないのですが、

どこが盲点なのかというと、
音が十分になっていないとき、というのは、
実は口の穴(息の出口)の前に、エッヂがちゃんと位置されていないことも多いです。
(もちろん!それ以前に口の中やノドが原因で鳴っていないことも多くありますが

そしてそれは、わりかし構えが原因になっている場合もある、ということ…。

よくお見受けするのは、左腕・ひじの下がりすぎ・引きすぎ、
あるいは右腕・ひじの引きすぎ、あるいはその両者!?

なかなか演奏している当事者には見えずに気づきにくいのですが、
口の穴とエッヂの間隔(距離も高さも)が大幅にずれているために、
顎を引き、下唇を引き、下めに吹かないといけないはめになり、
そして当然そのことで口の穴の形はくずれ、音も丸みを帯びなくなる…

悪い螺旋のできあがりとなってしまいます。

息の出のすぐ前にちゃんとエッヂが位置されているか・・・確認して、
楽器を持つ左手でその高さと距離を調整してみると、
案外、ビックリする音が出る・・かもしれません!?


そしてさらに、最近のレッスンで特に面白い発見は、
フルートの、下顎・あるいは下唇への"圧迫加減"と音の出の関係です。

これが意外と、レッスン中注意してみると、
音がつぶれたり、出だしがかすれたり・・・すっきりと出てくれないのには、
この下顎(下唇と下顎の部分、総称して下顎と記述します)への
つけ位置・つけ加減が影響が強かったりします。

強く押し付け過ぎは、息が楽器に入るのを妨げ、また下顎の負担も大きいのでダメ、
だからといって、
やさしく当て過ぎも、息がしっかり入っていかないし、指回りとともに楽器が動いてしまうしでダメ、

また、p(ピアノ)やf(フォルテ)でもその圧の加減は違ってきますから、、、
その加減は、案外に難しいものです


そういえば去年の夏のF.レングリさんのセミナー。
こんなことをおっしゃっていました。

「リッププレートが下唇にあまりにかかっては駄目だ。
下唇を押しつぶすことになって、口の穴が崩れるし、息も下方向に行ってしまう。」

当たり前でいながら、意外と成されていない、とっても大事なことです。


過去ドイツで、私のアンブシュアを治してくださった先生も、こんなことも言われました。
「アジア人は西洋人に比べ、顎の骨が小さい。
今までたくさんのアジア人(フルート学生)を見てきたけど、
実に80%の人は吹くときに下顎の出が充分でないね。」

確かに、そうだと思います。

下顎の過度な引きによって、
 上下の唇が揃わずアンブシュアは崩れるわ、
 喉の筋肉は余計に緊張して締まってしまうわ、
 口の中に十分な空間はできなくなる(=息がつぶれる)わ、
  ↑おまけに、口の中があまりに狭いと、タンギングまでうまくいかなくなるという、
   ありがたくないオマケまでついてくる・・


だからまずは、楽器が近すぎて下顎が引かれないように、
少し、左腕・左手の位置をあまり体に密着させすぎずに・・・

極端な話、もし体にべったり左肘がついてしまっているような場合は、
左手のポジションをすこ〜し体から離してやんわり前に位置させるだけで、
下顎は前に出るゆとりができ、早ければこれだけでも音は変わってきます。

あとは、下唇にかかるか、かからないか・・・くらいの位置にマウスピースはセットすれば、
(↑唇の厚さによります、あくまで、あくまで一般的な話です)
どれほどの圧迫が必要なのかという問題ではあまりなくなってきます。

要は、下唇を圧迫でつぶしてはいけない、という問題ですから・・・。

ただ、下唇にかかるかかからないか、の位置ですと、もしかして人によっては
エッヂの位置もかなり下になってしまうので、
そこは、楽器を”そのまま”少し、左手を使って調整して(押し上げて)、
エッヂの位置は少し高めに。(その際やはり下唇をつぶさないよう注意、です)

下唇が厚くてお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
この場合は、少なからず、下唇にかからないと・・・とてもじゃないけど
エッヂとの距離が遠く、吹くのに困難と思います。

この場合は、下唇に少しかけますが、その際は本当に、
押し付けすぎず、離しすぎず・・・のコントロールに注意をはらってください。

いずれにせよ、これらのためには、案外に左腕?左ひじ?のポジションが
重要な役割になってくると思います。


いつも、この手のブログを書くときには、
色々言葉を選び長時間かかるし、それでも迷いがあり・・・
(文章に表すのは本当に難しいからです。。)
しかしやはり、参考になります!とのお手紙をいただくと、やっぱり書いていて
いいのだろうか、と気持ちは行ったり来たりです・・・。

とにかく、あくまで参考の一端に・・・と切にお願いしております。

今回の話題も、特に文章表現は難しいです。わかりにくかったら、すみません。
やっぱり、あくまで、参考の一端に、してください!ね。
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◆日本の家屋と音響を考える

2011-05-06 20:27:38 | 雑談
最近引越をしまして普段の練習&レッスンの環境が大きく変わりました。

以前はメゾネットタイプのマンションで、壁はコンクリート打ちっぱなし、
実は天井がすごく高い4〜5mほどの、稀有なタイプの部屋でした。

天井が高く、音が伸びて、かといって響き過ぎず…

吹き心地が気持ちよい、というか、
ドイツ時代に住んでいた家と少し似た、音がスッと上に伸びる感覚がありました。


マンガ「のだめカンタービレ」をお読みになられた方は記憶にございますでしょうか、
のだめちゃんがパリに留学して、初めてピアノの音を出した時の第一声、

「音が違う…」

あれは、確かにあるのです。


そこには、日本とヨーロッパの気候の違い(湿気による空気の重さ)や、
そして家屋の材質の違い…などが存在するのですが、

日本の湿気や木造住宅などは、音の伸びに良いとはやはりどうしても言い難く、
そういう環境下においては、気を付けないと時として力で楽器を鳴らしてしまいます。

大きく豊かな音を求めんと鳴らそうとする結果が、
却って響きを損なう吹き方をしてしまう危険性が潜んでいます。


私も留学したては、力任せにを鳴らしている!(特に高音)と
ドイツの先生にずいぶんと叱られたものです。。。

最初は、いくら先生に響きの悪い音を現行犯逮捕(!?)されても、
なぜ、どこが、自分の音が汚いのか、その事実にも気付けず…
"気づかないのか!?
だったら、自分の練習やこのレッスンを録音して聞いてみろ!
録音を通すと、(真に鳴っていない音になると)途端に響きが変わって
音が貧弱に細く聞こえるから!"

それからというもの、私はレッスンを録り続け…そうすると、

先生に注意されたタイミングの音をよくよく聴いてみると、
その音の響きが確かに、かすかだけど違って悪いこと、

そしてそれが、力任せだったりあるいは逆に息の圧力具合が足らなさすぎだったり、
意識をせずにいかに無頓着に鳴らしていた音だったか… 徐々にその状態時がわかり、

そして、一音一音各音に一体どれくらいの息具合が必要なのか、
配分がわかってきました。


そんなこんなの苦行!?で何とかヨーロッパ留学時代に会得した力任せでない響き、
また再び日本に戻ってきた直後は、再び響きの環境の違う場所に
音の響きのキープが難しくしばらくまた苦しみましたが、
(昔の吹き方に戻ることは、悲しいかな、思ったより容易なのです・・・

帰国後すぐ引っ越した天井の高い鉄筋マンションは、
また再びヨーロッパでの感覚を少し思い出させてくれたものでした。

しかし最近引っ越した新しい家は、再び木造の一軒家。
しかも防音・吸音が施されている壁です。

さぁ、また気をつけねば

しかし、過去のイタイ自分…悪い吹き方を反面教師に十分注意して練習をすれば、
却って響きの伴わない生音での練習環境も強みになる、と
今回久々に木造家屋に戻って感じたことです


この響かない環境であらためて、口の力に頼らず、音を豊かに鳴らすために見つけた
吹奏上特に注意するポイントは、

吹き口なども気になるとは思いますが、やっぱりまずは息のポンプ。
 →横隔膜の上手い使い方(いわゆるお腹の支え)
そして、その息のポンプを上手に機能させるための「環境」=上半身の上手な脱力。

広い会場を一杯に満たすような、豊潤な音のためには、
普段の、そして不断の、体の(演奏のための)呼吸システムの鍛練がまず本当に根本だと
我ながら自分に、そして生徒さんにも、その必要性をどうしても強く感じるのです。

やっぱり普段から絶えず呼吸に必要な筋肉を動かし、使い、鍛えておかなければ
呼吸筋肉は一朝一夕には「適切適度な良い働き」には動いてくれない。
(こと舞台上や本番の緊張下においては!

ぎゅっと、筋肉に一気に力をにいれる方が、むしろ容易かもしれません。
しかし呼吸のためには、ガチッと力が入る固い筋肉が必要なのではなく、
"しなやかな"動きの筋肉が必要なのです。



今回の引っ越しで、無駄な力が入りにくい気持ちの良い音出し環境では確かになくなりましたが、
これはこれで、また出ている音をシビアに良く聴くことができる
次の舞台上での自分の響きを楽しみに、厳しく励んでいかねばと思う次第です。

今はちょっと公の演奏はお休みしていますが、今から出産後に向けて、
大プログラムも考えているところです!
その復帰の時にむけて・・今がじっくりと取り組める修行時期、と頑張ります!
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桜の時期もそろそろ終わり…ご報告です。

2011-04-15 18:27:31 | ごあいさつ
いいお天気が続いた最近でした
今この、余震が続きまだまだ緊迫状態の東日本を少しだけ和ませてくれた桜も、
東京ではだいぶ桜吹雪となりまして、ときは若葉の季節へと移ってきております…


さて、最近またしてもブログがしばらく書けずにおりますが

実はここ最近で引越をいたしまして、
その関係でパソコンになかなかゆっくり向かえず、
そして現在はネットがない環境…

NTTに最短で来てもらえるのはなんと10日後!
さすが引越時期ですね…
とりかかりが遅かったこちらがひとえに悪いのですが
この引越シーズン、お引っ越しされる方はぜひご注意を。。。

以前のレッスン拠点と、移動は一駅ほどであまり変わってはいませんが、
今度はかなり駅近
そして新宿にもより近くなり(小田急線沿線です) 、
さらに最寄り駅が急行が停まる駅という…

なのでレッスンに電車でいらっしゃる方には、通いやすくなったかな!?
(と、信じてます)


さて、
引越した理由でもあるのですが…実は今、
人生が少し大きく変わろうとしているところでございます

この度、新しい生命を授かりまして、現在妊婦生活中です!

今回、初のマタニティ経験で、
自分の体調がどう変わるのか、つわりの程度なども予想がつかず…

フルートは一体どの程度変わらず吹けるのか、とか、
仕事は穴をあけずにできるのか、とか、
若干の心配の中で過ごした初期でしたが、

幸い私のつわりは軽めで、
仕事量をこれ以上増やすことは意外に体力が続かず厳しいみたいですが、
でも、旦那さまと優しい生徒さまたちのご協力のおかげで
今までと変わらない仕事量は何とかここまでこなせています!


出産予定は9月中旬なのですが、
ここ一週間で、今まであまり目立たなかったお腹が急激に大きく…!?

これからさらにお腹が大きくなるのかと思うと、
フルートもさらに吹きづらくなるのかな…とか、
着る服にもだんだん困っていて、ドレスなんて入るのあるのかしら!?(^o^;)
などなど、心配もまだ多いですが、

今ただでさえ不安な世の中…母にもなるのだし、
ここは多少のことで動じない、しっかり気を強くもっていかねばということで、
これからもばりばりマタニティフルーティスト、頑張っていきます


…ということで引越したてにより、しばらくはネットが使えない環境で
いつもの長々とした!?フルートブログはもうしばらく先になってしまいますが
またネット環境が整いましたら改めてブログも書きますので!

今後とも、どうぞよろしくお願い致します♪

とりあえずご報告のブログでしたm(_ _)m
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◆ 何ができるか、何をすべきか・・・

2011-03-20 08:49:45 | 【つぶやき】
3月11日、東日本が、前代未聞の大変な災害に見舞われました。・・・

私は東京住まい。東京ももちろん大きく揺れ、相当怖い思いはしましたが・・・
それでも、幸いにも事なきを得ました。

しかし、連日の報道を通して、東北の方々の被害のあまりの甚大さ、
そして未だ辛い避難生活・・・

3か月ほど前に、北上市を中心に東北地方を訪れたばかりでした。
あののどかな風景、そして、穏やかな口調でとってもあたたかい東北の方々を思うと、
テレビを見るたびに今の惨状に胸がつぶれる思いです。・・・
本当に、地震による被害を受けられた方々に、心からのお見舞いを申し上げるのみです・・・。


震災後、そんな今の日本の惨状に、自分が何ができるのか、何をすべきか、・・・・
この緊急事態、音を出すことも憚られ、わからずに、
とにかく、募金と、節電と・・・など、
自分の身近のできることのみを、ただただやりながら、

テレビの向こうで昼夜寝ずに、惨状と不安の隣り合わせで戦っておられる方々、
うまく届かない物資・・心の中で憂い、ただただ一生懸命応援するしかできませんでした。


そして震災以降、この自分の・・・「音楽家」という職業について、
とても考えが巡ります。

音楽家は、やっぱり緊急事態には無力です。本当に悲しくなるくらい。

こんな状態だからレッスンもいつから再開してよいものか・・と考えあぐねていたところ、

しかし、地震からほどなくして、
生徒さんからレッスン希望のお声が早々とあがりました。

東京も、余震と、不思議な現象で発生してしまった物資不足、
計画停電の詳細がわからずいつ停電するかわからないうろたえ、
そして放射能の不安・・・
色々な不安で、精神的に疲れが出てきているのを感じられます。
・・―もちろん、東北の被災された方々とは比べものになりませんが・・・

こんな時に、練習ももちろんできなかっただろうし・・レッスンに
いらっしゃるのも大変だろうな、と戸惑いながらもレッスンを再開したところ、

レッスンが終わると、
「やっぱり楽器吹くって良いです!」
「フルートを吹いて、ここ数日の疲れが癒されました・・・」

と、笑顔でお帰りになる生徒さんを見送るたびに、

今は被災者の方々に直に何かヘルプができる、というわけでは、、
口惜しいことにないけれど、
それでも、誰かの、不安を和らげることのお役にはたっているのかな。


音楽の力は、やっぱり・・・

 お医者様のように、命を直に助けられるような
 ダイレクトに人を助け役にたてる職業ではないけれども、

音楽にできること、人々の癒しになれること。
そして近い将来、私たちでも役に立てること、―それは絶対にある。

自分のできることはひとつひとつ、精一杯頑張らなければと思います。

音楽の力を以て癒しが許される時期が近い将来きたら、
もっとやれることがきっとある。


ブログを書いている今もまた、大きく揺れました・・・(><)
東京が震源ではなさそうだけれど、千葉や茨城の近いところで
大きい震度が出たのではと心配が募ります。

けれど、私たち一人一人に必ず備わっている、人間の底力を信じて ―
本当に、一日も早く・・・安息の日が訪れることを願って!!!
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◆名言だなぁ・・〜トーンホール考(ムラマツフルートジャーナルより)

2011-03-02 20:21:34 | 雑談
時々、うちに送られてくる『ムラマツフルートジャーナル』

ページ数の少ない、うす〜いメーカーの情報誌(紙?)のようだけど、
これがけっこう端から端まで色々なフルート情報が。毎回楽しく読んでいます。

しかし今回の「フルート再考」の記事に、
いつにも増して、とてもピピッとくるものがありました


  「歌口で鳴っている音を聴くのではなく、
   トーンホールから出ている音を聴かなければならない」

   ニコレさんがよくおっしゃっていた言葉です。・・・
   フルートはリード等の発音体を持たないため、
   トーンホールを塞ぐパッドの気密性の影響を受けやすく、
   音が低くなるにしたがって特に低音域では音の密度が希薄になりがちです。
   ・・・
   ニコレさんはトーンホールから出ている音を聴くことによって、
   管(空気柱)の長さを意識し、音と体をコントロールしなさい
   とおっしゃっていたわけです。・・・

(トーンホール;フルートの管体から立ち上がっている、キィと接触する穴のことです。)


なるほど・・・これは本当に意識して考えれば考えるほど、
とても音の響きに重要なことです。

知らずのうちにきちんと意識しているフルート吹きの方もたくさんおられると
思いますが、あらためて意識をおいてロングトーンなど練習すると、
鳴りがとても充実してくる・・・。


よく、中音域のE(ミ)や♭E(♭ミ)、F(ファ)が鳴りにくい、
あるいは響きが悪い、音程が低い・・などの悩み、ありますよね。

それからもちろん、足部管にあたる、いちばん低音のCや#C、Dなども!

これらは、実はすべて、右手指まで押さえる音たち・・
すなわち、「管が長い」と表現しますが、歌口から押えている距離が長いのです。
 →息がより必要な音たち、ということです。

左手で担当するシ・ラ・ソあたりは、やはり「管が短く」息が届く距離も短く、
息もそこまで圧力が必要なく、鳴らしやすい。


従って、この、右手で押さえる指の音たちも、この「管の長さ」というものを
意識して、息の加減を心得て吹くと、実は、鳴りにくさは解消されるのです。

・・なんて一言で言っても、これの実行がなかなか難しいのですよね。。


このためにはまず、フルートを吹いていて、押さえる指先に、びりびりと音の響く振動が
伝わるのを感じられることが、第一条件です。

(この振動すらまず感じない場合は、すでに管に入る息の出が十分でなく、息が管の中に
届ききれてないか、指を強く押さえ過ぎか・・・なのでおそらく・・・(><)
まずは適切なアンブシュア・適切な息の方向で、管に息をいれる方を学ばねばなりません・・)


そして、音の振動が指に少しでも伝わるならば、あとはさらに振動が増すよう、
息の入れる量や方向(息が歌口のエッヂにしっかりあたる角度)を試行錯誤したり、

それから、意外とこれが私の経験上重要ですが、
指の押さえる「力の強さ」そのもの、と、力の「方向」、そして押さえる指の角度も影響します。

「力の強さ」は、金属の振動を止めてしまうような強い押さえ方では音がつぶれてしまいます。

「指の角度」と力の「方向」は、少し共通点がありますが、
押さえる指の表面積が、あまりに広すぎでべったり押さえてしまったり、
また方向的に、押さえながら内側に引っ張ってしまったり・・
これもまた、金属の振動をとめてしまいますし、
内向きに押さえる力が働いてしまうのは、顎やアンブシュアにも影響を及ぼしてしまいます。


(ここまで言っておいて、なんといってもまずは、
キィがちゃんと調整されており、タンポ(キィの黄色いフェルト)がすかすかでなく、
きちんとふかっとした状態であることが不可欠、前提条件ですが

それさえクリアしていれば、あとは、
金属の響きを押さえて止めない程度の"強すぎない"指の押しで、

そして、ニコレ氏のおっしゃった言葉のように、
そのとき、その音で押している指まで・・・トーンホールの振動を指先に感じ、
管の長さを意識して息を、音を、出すようにする。


この、トーンホール=管の長さ を考えることで、
フルートの金属の響きも止めすぎない、指の適切な力加減、押さえ方も意識できますし、

何より、必要な管の長さ分、吹きすぎず、弱すぎず、・・
息が、とても適切な量とスピードになり、無駄がなくなる、

また、「音の響きをしっかりと聴く」よい訓練にもなるでしょう。

より無駄なく響く音のために、一石二鳥、どころか、いいことづくめです。

ぜひぜひ、まずはロングトーンのお供(!?)に、
常に傍らで管の長さとトーンホールを押さえる指に、意識を置いてみてください
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◆レッスンで使用している教材 《E.ケーラー 練習本op.77》の巻!

2011-02-08 23:05:18 | 雑談
ご無沙汰してしまいました。。

なかなかここの更新まで至らない毎日なのですが、、、
日々のレッスンは変わらず無休稼働、追われながらも!?生徒さんそれぞれの成長っぷり
幸せを感じながら、日々取り組んでおります。
こちらに来てくださっている生徒さんには、本当に楽しいおつきあい、感謝です!


さて今日は、
日々行っているそんなレッスンの一端と、マイお気に入り教材(の、ひとつ)について
ちょっと話題にしてみたいと思います♪


フルートといえば!やはりその音色に憧れて始められた方が多いと思います

ということで我がクラスも、「説得力のある音色」あっての美しい音楽!を目標に、
レヴェルに関係なく、基礎練習にはやはり重きをおいています。

その中で、E.ケーラーの「Schule der Gelaeufigkeit op.77」という教本を
大のお気に入りで、初級の教則本を卒業したあたりからは、レッスンで使用しています。



いつも、その回のレッスンのときに課題のエチュード(練習曲)の調に合わせ、
この教材の、その調の基礎練習も同時に練習してきていただく感じです。


この本はとってもスタンダードな技術練習の教則本で、
載っている題材は、ロングトーン・音階・分散和音・3度練習ととてもシンプル。

その中でなぜこの本が特にお気に入りか、というと、

まずはもちろん全部の調性を網羅していること。
(でもこの教本、短調だけちょっと題材が足りないのは何故だろう

そしてその中で、各調まずロングトーン。


音の響きをこちらが注意深く聴きながら、同時に
構え(姿勢)、呼吸(横隔膜の支え)、息圧、アンブシュア・・
このすべての音を出すためのポイントを、細かく丁寧に各音域ごとにチェックできる。

それでいながら、この題材はトニカ・ドミナントの分散和音を使っているので
少し、まるでメロディのような流れを伴って、ロングトーンができる。
(↑これは、とても大事なことです!ロングトーンとて、笛を吹くことはすなわち歌、
流れを考え、歌を伴わないことには、美しい音たる息運びはでてくれません)


そして次に続く題材が、その調の音階。
この音階の形がまた、自分が指導するにあたってはおあつらえ!

私は、かの有名なタファネル・ゴーベールをひたすらさらって育ちました。
あの本に載っている音階も、全調を一気に通しても吹けるし、色々なアーティキレーションもあり、
ウォーミングアップとしてはもちろんいい素材です!

しかし、このケーラーの音階の形は、
ブレスを吸うところが、きちんと流れの中に用意されている。

これもまた、曲中などで流れをとめない自然なブレスを身に着けていただくには、
なんとよく考えぬかれた音階の形であることか!

速いパッセージを、動きがかたくなく軽やか・華麗に吹くには、
テンポという安定したビートの中に、”リズミカル”に連符を入れていかねばなりませんが、
このブレスの形だと、無理なく、ブレスで流れをとめられることなく、
リズミカルに音階を練習することが可能なようになっているのです

それからもう一つこの音階練習で気に入っているのは、
各小節、きちんと響かせなければいけない最高音が、
ちゃんと小節始まりの音の1オクターブ上の音であること。

音階練習を聞くなかで、けっこう気になるのは、
その連符の中で、音の粒がぐちゃぐちゃっとなってよく把握できない箇所が出てくる、

特に、第三オクターブ(高音域)になってくると、指が難しく、運指の事情も相成り、
グチャグチャっとなる率が高くなっちゃいますよね(^^;)

音階などの連符を吹いたときに、一音一音がクリアに聞こえないのは、
もちろん指の難しさなどの原因もありますが、
結局最終的には、
その人の、その音の”音程をとること”に対する、把握の不十分さにあります。
(実は、できないのは指のせい・・と思っているほとんどは、
その時楽器に入るべき息の(量・スピード・角度等)”不適切さ”に原因が大きいと言われています)

音階とて、それぞれに必ず(ものすごく微々たる変化ですが)、
適した息の量とかスピード、角度のポイントが発生します。

息が弱すぎる場合もいれば、吹き込みすぎで逆に鳴らない(あるいは動きが遅くなる)場合もある。
しかしこれらは、元を返せばすべて、
その音に対し、「適切な」息が入っていない、ということになります。

なので、音の粒の中で良く聞こえない怪しい音があったら、
まずきちんと、脳と体にその音程の認識が行くよう、その音で”一旦止まって”、
その音をしばらく伸ばして正しい鳴りポイントを探す・・といった練習が必要です。
(トレバーワイ氏の教本第6巻に、同じ意味合いのメソードが載っています。)

レッスンで生徒さんに音階に取り組んでいただくときはだから、
最初からいきなりこの形コンプリートで練習してもらうのではなく、

その音への正しい息の量と角度の「シフトチェンジ」を理解できるように、
この形を上行形・下行形とまずはパーツに分けて、練習していただきます。

例えば、ドレミファソラシド、と上行する中で、
上記の、その微々な「シフトチェンジ」を行わないと、
上のドに到達したときに、微妙に息が下向きのままで、音程が低い。くぐもって聞こえる。

最初の指摘では、なかなか気づいていただけないものですが、
このケーラーの音階を使うと、上がった最高音が各々最低音のぴったり1オクターブ上なので、
よく音程を耳で聴き、はかることができます。
(チューナーなどもそこは頼ってみると、一目瞭然なのでわかりやすいでしょう)

下行形も然りです。今度は、上の音から下の音、息が下がりすぎないよう気を付けて、
下の音をきちんと正しいポイントに当てていく練習をします。

息の流れを無理しないながら、自身の音程感も養える題材・・
スグレモノ音階です!!


そして、その後に来るのが分散和音、そして3度進行の練習。

もちろん、ほかにも音の羅列のバリエーションは数えきれないほどありますが、
とりあえずとしては、この教本に載っているもので、十分な題材でしょう。

分散和音は主にその調のトニカ(主和音)の形で行われますが、

分散和音の方が、音階よりも音の跳びがあり、各音域・各音への
上記の”シフトチェンジ”が、より素早く最適ポジションに、行わなければならないため、
これも、すべての音をきちんと響いた音でまんべんなく鳴らすには
なかなか難しい・良い練習となるものです。

音階同様に、鳴りの悪い音でしばし止まり、伸ばす形で、
ポイントを正しく見つける練習をします。

こうして、フルートにおける美しく整頓された、音の羅列が完成されてゆくのです。


このように、「技術練習」というものは、最近ではよく理解され言われることですが、
ただ指のトレーニングとしてのみではなく、
いつも、その際にきちんと音が鳴っているか、音の響きが適切か、を伴っていなければ、
時間をたくさんかけても、また曲中にこのような音階や分散和音が出てきたときに、
”ちゃんと鳴らない・・”ということで、二度手間の練習を強いられてしまいます

楽曲では、その曲のキャラクターや、音楽運び、歌運びの練習に重点をおけるよう、
この基礎練習を丁寧に行うことで、曲中の「技術練習の苦」をぜひとも減らしていきましょう〜!
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◆土曜日、新春コンサート@ 所沢ミューズ

2011-01-13 11:37:39 | コンサート情報
2011年が明けまして、皆さまはそれぞれにどんな年のスタートを切られましたでしょうか

私は元旦早々、胃腸風邪に見舞われてしまい。。
まぁ、、おかげで今まで毎年お決まりの、正月=体重増加 のイヤ〜な図式を、
今年は見事に避けられたことに関しては・・怪我の功名と表現できましょうか。

ということで、
今年はしょっぱなから体調を崩すことから始まってしまいましたが、
おみくじは今年、めずらしくよかったし!?
今年もまた充実した、良い一年になればよいな〜と思います

◆◇◆

さて、新年の体調不良をぶっ飛ばせ!の心持ちで、
現在、二日後に予定されている新春コンサートの準備中です。



今回は初の所沢のホール♪
どんな響きか、楽しみです!

いつものパートナーのピアニスト玄氏と、
ピアノソロとフルートデュオを織り交ぜて。

バロックのバッハから、
古典のモーツァルトは「きらきら星変奏曲」をフルートとピアノの特別バージョンで、
ベートーヴェンは、新春とかけてヴァイオリンソナタの「春」第一楽章をフルートで、
そして続けてピアノソナタの名作&大曲「ワルトシュタイン」。

後半はフランスへと時代をうつし、
ピアノソロで二曲、リストとショパン・・宿命のライバル同士!
(その背景に関するトークもあるでしょう)

そして最後に、フルート珠玉の名曲、シャミナーデの「コンチェルティーノ」で
華やかに春のコンサートを締めたいと思います!

所沢近辺の方も、そうでない方も(!?)
よろしければ土曜日の夜、馴染み深く、バラエティに富んだプログラムで、
新年の幕開けをぜひご一緒に楽しめればと思います

皆さまのお越しを楽しみにお待ちしております♪
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1月15日(土)

【場所】所沢市民文化センター ミューズ(キューブホール)

【開演】18:30 (開場18:00)

【チケット申込】KlangDerMusik@aol.com

【お問い合わせ】KlangDerMusik(担当:古川) 04-2943-0952
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◆昨年の反省と今年の抱負と

2011-01-02 18:10:01 | ごあいさつ

↑ 今年、元旦早朝に仰げた、海からのご来光です


新年、あけましておめでとうございます!

…というか、前回の更新からまたしても一体どれだけの月日が…

昨年末、ホームページやブログの更新を気にしながらも、
本当にあれやこれやとあっというまに、大晦日を迎えてしまいました…(涙)

それでも、昨年も一年(更新頻度はひどいながらも)ブログを書き続けられたのは、
たくさんの方々にブログを読んでいただいていたおかげです!
本当に、ありがとうございました!


さて私は、毎年末に必ず決まった同じ曲で、「吹き納め」をすることを習慣としています。

同じ曲を一年に一回吹くことで、
その年一年の自分の変化を、良くも、悪くも、感じ振り返ったり反省することができるのです。
(しかし今年は、いつもきちんと時間をとっているこの大事な吹き納めすら、
バタバタと30分程しかできなかった始末・・・ホントにこんなのはいけない・・・)


ドイツから帰ってまる4年。
気が付けば今、とても充実したお仕事をさせていただいてることを、改めて強く感じました。

これもひとえに、
色々な場所でいただく演奏の機会やその素敵な出会い、
そして今うちにレッスンに来てくださっている、一人一人、
素敵な生徒さんたちとの日々の交流のおかげだと思います

しかし、その一方で昨年は、指導の方に特に忙しすぎて…
一人一人に対し雑にはならなかったか、とか、

また自身の演奏に対しても、
音楽家に必要たる「心」と「ゆとり」が、忙殺により失われていないか…
など、反省ばかりの少し苦しい日々でもありました・・・。

「石の上にも三年」・・三年を超えて、少し落ち着いてきた・・・だからこそ、
ここでもう一つ、自身を引き締めなければいけないのかもしれません。

なので今年は、今後、より良い音楽、より良い指導につなげていくためにも、
指導面ではこれ以上の数的な無茶はせず、目の前の、今レッスンにいらしてくださっている
生徒さんたちとのより丁寧な、よりよい信頼関係を大切にする。

そして何より、まずは自分自身を… 時に「静」に身を置く。
ゆとりある、忙殺されず、人間味あふれる日々こそが、音楽をより生かす。

ドイツにいた頃の、あのゆったりとした時間の流れ、とまではいかなくとも…
もう少し丁寧な、その音楽の高み・原点・その集中力に立ち戻れるように、
少し落ち着いて、自分自身を見つめなおす年にしたいと思います。

◆◇◆

最後に、モイーズの「演奏論」から、
今年(と言わず今後の!)自身の課題として、ここに記したいと思います。

  ― "生命ある音作り"の 研究を。

  「生命ある音」とは、うわべだけでない、深いところに達する音楽表現である。

  指のテクニックには限度がある、しかし、
  音の追求、より生命のある深い音に向かっての努力、
  より深く、高く音楽を追究する姿勢は死ぬまで続くべきものだ。…

  必要なのは、「個性」や「自分らしさ」ではない、
  それは出そうと思って出るものではなく、
  きびしい追求の道において、知らずのうちににじみ出るものである。

  偉大な作曲家たちの、偉大な魂に向かって、
  たとえ小さくとも自分をぶつけてそれなりに
  偉大な魂を代弁者として表現せよということである。

…このことはおそらく一生自分の課題です。
でも、それでこそ一生の生業としてやっていけることで、
「完璧」なんて感じてしまったら、音楽においては、それで自身の成長は終わり。

年を重ねる毎に、演奏感は微妙に、でも確かに、違っています。
そんな毎年の自分の変化に戸惑いつつも、それは楽しみでもあり・・・、

また今年も、そんな感じで音楽に取り組んでいきたいと思います

ブログも、細々ですが、今年もまた色々な情報をご提供できるよう、
頑張りますので、今後ともどうぞご愛読よろしくお願い致します!
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◆反響のストロー、意外な続編!?

2010-12-03 13:49:46 | 雑談
昨日まで大阪に少し行ってきました〜!

3年ぶりの大阪♪ 今回は、大切なドイツの師の来日・マスタークラスがあり、
それに合わせて行ったのですが
たっくさんの素敵な再会・イベントも果たしました!

ドイツで同じ町の留学友達だったピアニストのお友だち と、
梅田で開催されているドイツのクリスマス市でおしゃべりしたり、

以前からおつきあいのある、と〜っても魅力的な大阪のフルートのお知り合いさんたちと
ぷちフルートアンサンブル会&お好み焼き!で盛り上がったり
(本気でウチのアンサンブル・大阪支部を発足させたいノリです

私はドイツ、彼女はフランス留学・・なのに、すごいご縁で仲良くさせていただいている、
フランス留学から帰国して現在大阪で大活躍中のフルーティストのお友達・じゅんこちゃん
と数年ぶりに再会して、色々な話に花を咲かせたり

・・やっぱり、留学するってそれぞれにすごい志とドラマがあって・・どこか共通があるその想い。
彼女の、真っ直ぐひたむきで、そして素敵なフルート・音楽観に触れて、
私もまたすっごく元気と勇気をいただきました、じゅんちゃんありがとう〜!
(じゅんこちゃん(山本純子さん☆)のHPはコチラ!⇒http://junkoyamamoto.web.fc2.com/


普段は遠く離れていても、こういう風に会えて、楽しく過ごせる仲間がいる・・
ほんとうに嬉しいことだなと、感謝と、すごくあったかい気持ちで帰京しました

◆◇◆

さて!そんな大阪滞在、と〜っても楽しかったのですが、、実は本番前(明日・明後日
旅というのはとっても楽しいのに、
そんな陰で練習できないことはやっぱりどうしてもひっかかる(><)

ということで、昨日も無理やり21時前に帰宅し、音を整えるだけでも!
20分だけ吹いたのですが・・

実はここから、先日ご紹介した”ストロー”の思わぬ続編、思わぬ効用のご紹介に繋がります!(笑)


前回アンブシュア改善兵器としてご紹介したストロー、

当初、アンブシュアでどうしても両唇が揃わない方のお悩みのために・・とあみだしたこのストロー。
これが・・・
レッスンで使い続け、研究が進むうちに、何だかとても嬉しい大きな効果にたどり着いてきました!


ストロー、使用初期よりもう一回り細いモノを使用するようになりました


最初は○直径8ミリくらいのを、○4ミリくらいに・・・

その訳は。

単純に表現してしまうと、こちらの方がもちろんアパチュア(フルートの口の穴)の大きさに
近いから・・ということが、一番近い言い回しですが、
このバックに、何ともたくさんの良い効能(?)が詰まっているのです!

細いと、くわえるときに、太いものより唇を巻き込みやすくなってしまうのでご注意、なのですが、


さて、この実験、お腹(胃のあたり)に手をそえて、お腹の動きを確認しながらやってみましょう

この細いストローを、両唇の内壁を使ってやわらかく挟み、
少し口の中・ベロを下げてぽっかりと口の中の空間を開けながら、(←コレ重要です)
まず試しに、できるだけ多量の息を、ストローに吹き込んでみてください。

ストローが細いので、多量の息を吹き込むと、胃のあたりと口元に少し抵抗感を感じます。
(まだ今イチ抵抗感を感じない場合は、息がまだまだ少ないか、口の中の空間が足りないです、
もう少しがんばってみてください!)

そうすると手を添えた胃のあたり・・息が押し出されれば押し出されるほど、
みぞおちの筋肉がかたく体の中に入り込んでいきませんか?

これが、横隔膜がしっかり使われている証拠です。

最初はこれらの反応が薄くとも、心配せず、とにかく毎日やり続けてみてください。

細いストローだと息圧の抵抗が強いので、続けていくことで、呼吸(筋)の強化にもなります!



また、先ほど上記で挙げた「唇の内壁」というのも、
もう一つのストロー効果の非常に大切なカギとなります。

ストローを唇で挟み、ストローの口を、「内壁」で、つぶしてみてください、と言われたら・・
どうでしょう?つぶせますか?

つぶしてください、と言われたら、まず唇の「外壁」(普段外に出ている部分)を使えば、
まぁまぁつぶすことはできるでしょう。
しかし、普段口の中に隠れている内壁部分では、どう強くストローを挟もうとしても、
通常、全然つぶせないのです。(つぶせる人は相当の唇の筋肉の持ち主かも!?^^;)

・・これが実は、そのまま音には重要。

穴をつぶせないというその唇の内壁が、「音の丸み」(=息柱の丸さ)にはとっても必要なのです。

ようするに、音が豊かに響かずつぶれているかも・・という場合には、
両唇、あるいは上下どちらか(えてして、上唇が多く見受けられます)、
外壁を少し使ってしまっていて、口の穴を少しつぶしてしまっている疑いは大いにあります。


  ・・やっぱり文章での説明はちょっと説明しきらず難しいですが・・


ということでこの、細いストローの利点は大きく、二つ!

・唇で挟むことで、アンブシュア・アンブシュア周りの筋肉の状態を整える・及び筋肉強化
・ストローの細さによって、フルートに息を吹き込むときの、必要な「息圧」のよいトレーニング


無理やり文章で書くとこうですが
単純に・・・今日の私のように、フルート練習が少しおさぼりになってしまって、困った!(><)
・・・というときに

以前ドイツで、このような状態の特効薬として、「フラッター練習」をすると一発で
音の響きが良くなる、と数多のプロ奏者から教えていただきましたが、
これは・・確かに特効薬、私も今でもことあるごとに気になる箇所はフラッター練習をしていますし、
一番の特効薬だと思います。
しかし、レッスンで教えるにあたっては・・まず、「巻き舌」ができないことには使えない

その代役としても、かなり多角形から、体をフルートモードに近づけてくれる、
(というか、その、口の中を開けることと、息圧が増えるという意味では、同じ効能
すごい優れモノアイテムと化しています

もしよろしければぜひお試しください♪

さて!明日・明後日は埼玉で、偉大なるバッハの「ヨハネ受難曲」ゲネ・本番☆
ホールが1,600席と大空間!らしいので(><)
それこそこのストローで!?吹く状態を、効率よい”エコ”な状態に持っていかなければ!
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◆エミリー・バイノン講習会&コンサート

2010-11-20 08:45:39 | 雑談
昨日は、
一度CDでその演奏を聴いてから、とっても生(?)でお会いしたかった、
アムステルダムのロイヤル・コンセルトヘボウのフルーティスト、
エミリー・バイノンさんの講習会&ミニコンサートにとうとう行ってまいりました!



本当に行ってよかった、

なんていうんだろう・・とても心地よい息吹。
なんと自然で、気持ちの良い音楽。

楽器を超えて、音楽が美しい。

(ちなみにご本人もとっても美しくてチャーミングで、素敵な女性です!
飾った美しさじゃなくて、内面から出る美しさが・・本当に美しい)

昨日のアンコールで、フォーレの美しい小品を演奏されたのですが、
(その曲、題名は『コンクール課題曲』・・ってなんとも色気のない題名なのですが・・
実はなんとも、極上に美しい曲です!フォーレさんってば


正直初めて、フルートの演奏を聴いて、涙が出ました。
(自分の専門楽器って・・すっごく良い演奏!って思うことはたくさんあるのですが、
涙がでるほどっていうのは、実はちょっと自分にとってはなかなか難しかったりするので・・

自分も同じ楽器を専門にしていることを、昨日は心底幸せに・・再確認しました。


曲中の和声をしっかり把握して演奏していることは、聴いてすぐわかりますが、
それを密に密に考え、構築されていながらも、聞こえてくる音楽は非常に自然な流れで美しい。


講習会でも、もちろんそのことにはしっかり言及していました。

その講習会中に、すごくおもしろかったお話。

 「以前に取材のための撮影でプロの方にメイクしていただいたときにね、
  すっごくすっごく時間をかけて(1時間以上!?)、丁寧にていねいに、
  何重にも顔に色々塗り、目なども・・あんまりにすごい時間かけているので、
  
  いったい、私はどんなすごい顔になってしまっているんだろう!?と、
  メイク後に鏡を見たら、・・いつもの自分の顔と変わらないの!!すごく、自然なの!
  でも、何かが、いつもの自分とは違ってすごく美しいの・・

  演奏も、そうでなければいけない。
  すごくすごく、丁寧に、細部にわたり、(音を、音楽を)練って。
  
  けれど、それが聴く人にとってものすごく自然に聞こえる流れる音楽であること。・・・」


この意味は、本当に心に響いたし、痛いほどわかるし、自分も今本当に目標としているところです。


・・しかし、いざ音楽を練ろうとしても、やる方法を勉強しなければ、それは難しい。

そのメイク法が、音楽では、形式を知り、楽節を把握し、和声を勉強することにつきるのです。

シューマンや、ラモーなど、あまたの音楽家が説いている言葉、

 《音楽を導くのは、和声(ハーモニー)》

モーツァルトやベートーヴェンなどは、まだまだシンプルな和声なのでわかりやすいですが、
時代が進んで、複雑な色合いが増えたフランスの近現代の曲など・・解析は難しい
それでも!きちんと和声は存在しています。

フルートは基本メロディー楽器で、メロディーに潜むハーモニーを聴くことは難ではありますが
それでもやっぱり音楽の抑揚のカギは、和声に存在するので、そこは私たちフルーティスト、
日常に気を付け、慣れる・・頑張って努力しなければなりません


講習においても、バイノンさんは色々な表現で受講生に、音楽の抑揚を教えていましたが、
その説明に存在する奥には、和声の制するところが実に多かった。
(倚音や、バロックのバス進行や・・)


フルートを思い通りに扱えるようになることは、もちろん、私たちにとって、最大に難しい。
けれど、音楽は音楽で勉強しないといけないことが山ほどあって・・
なんだか、そう考えると気が遠くなりそうですけれど

でもだから、フルート、音楽、やめられない!一生のやりがいになるんですよね。


・・あ、もちろん、フルートを吹く上でのバイノンさんの講習も少しご紹介せねばですね

・・といっても、実はほとんどが、その、音楽(フレーズ)を丁寧に構築すること・・に尽きてて・・
フルートに関しては、
私の覚えている限りでは、

とにかく、息を、お腹から出すこと、
お腹を柔軟によく使って、息を外まで・楽器まで、送り込んであげること、

そのためには、息の流れが遮られてしまわないよう、上半身のあらゆる部分を解放すること
(とくに、喉周辺・顎回りと、口の中やアンブシュアだと私は見受けましたが・・)

また、息が楽器により入るように、ほとんどの受講生の頭部管を、
若干外めにまわしていたのではないでしょうか?
 →頭部管を内めにすると、容易にまとまった音が得やすいのですが、やっぱり息が入るところが
  少なくなるから、聞こえてくる音は美しくとも細めにはなりますね。

これ実は、、私も常レッスンでなかなか理解されるのが難しいところなのですが・・、
本当の意味で美しく響く、豊かな音は、
日本の気候・家屋的には、正直ちょっと合いにくい(聞きにくい)です。

  (やはりフルートは、ヨーロッパ出身の楽器・・
   のだめカンタービレにも、あれはピアノでしたが、のだめがパリで初めてピアノの音を出したとき、
   「音が違う・・」ってセリフがありましたが、まさに、あれですね、
   基本石造りの家の壁に共鳴し、乾燥した空気にのって、上に響いていく音・・)

バサッと雑に聞こえる、と言われてしまうことが多い・・。

けど、これは、舞台など、広い空間に出てしまえば全然OKなのですよ〜!(><)
むしろそこでこそ発揮される、とでもいいましょうか・・

・・ついつい、内向きな、ノイズのない、無難にまとまった音を美しい音として、
認識しがちな厳しい日本の家屋や気候ですが、

頑張って!?よく軟口蓋!?を解放(開放?)し、上に響いていく美しい音をめざしたいものです。
バイノンさん講習会レポでした!
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◆アンブシュア改善新兵器

2010-11-09 11:23:35 | アンブシュア
じゃーん

これ、最近の我がレッスンスタジオの、
アンブシュア(フルートを吹く口の形)改善新兵器です。


はい…ただのストローなのですが(笑)

しかし、
今までどう試行錯誤しても、フルートのリッププレートが口元に近づくと、
あるいは息を吹き込み出すと、

下唇が引けちゃってアパチュア(口の穴)が整わない、
またはアンブシュアが両唇うまく揃わない、
息が下方向にいっちゃうし、いまいち音やタンギングが散ってしまう…

などなどの悩みに、今このストローが、てきめんに活躍してくれています!

◆◇◆

ストローを唇のみでやわらかく挟みます。歯では噛みません。
(歯までストローの先はいかず、歯の手前でとめます。
その際、両唇を中に巻き込むのはNGです!唇の裏でやわらかく挟む感じ・・。)

唇のみでやわらかく圧力をかけ、挟み、息を前方にフーと吹いてみます。

 →さらに、そのストローの先から出る息を、フルートのエッヂにあて、
  音がどの角度で出るのか実験してみるとより面白い発見・・というか、
  息がエッヂにあたり音が出る仕組みが見えて、音が出るイメージが明確になります。



本当はさらに、そのまま唇のみでストローの先を上下に動かしたり運動すると、
フルートのための唇・顎周りの筋肉の鍛えにもなり一石二鳥なのですが、

これは、一人で間違った動かし方をしたり、長時間やってしまうと、
顎を痛めるなど危険が伴うので、
動かすことは決して無理をなさらないでください。

ストローを少し、強めに挟む運動だけでも、
唇周りの筋肉を強化できます。

 →フルートのアンブシュアに、ガチガチに鍛わった筋肉が必要というわけではなく、
  しかしその、微妙な柔らかさを備えながらもアパチュアを両唇で整えられるアンブシュア…
  この繊細な力加減には、
  多少なりとも唇周りにはしなやかな動きが可能な程度、
  鍛えられた筋肉が必要なように私は思えます。

とりあえず、こちらの解説の下…が大前提ですが、
生徒さん達にも、実は自分自身にも!(私にとってはすごく良い準備運動
アンブシュアが揃うためのとても良い兆しがみられ始め

ずっと試行錯誤してきたアンブシュア改善のいち・手段として、
光がさして、
吹く楽しみも 教える楽しみも、また一つ増してきた今日この頃です

しかし、、レッスンでストローを持ち出すと、一瞬にして苦笑の表情になる生徒さんたち。
めげませんよ〜ワタクシ(笑)
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