◆ふえ・のおと◆フルーティストYoriko KASAI 葛西賀子 officialblog

~ヨーロッパ仕込みの音楽作り、研究を重ねたフルート基礎奏法・・最近は太極拳を通して体幹づくり研究も進んでいます!!

◆ 楽器新顔☆☆そして来週は!

2013-08-01 11:21:35 | 【つぶやき】
すっかり8月!
本当に、あっという間に時間が過ぎさっていっています・・・

実はこのたび!ご縁あって素晴らしいパートナーと運命の出会いを致しましたー!



ナガハラ16K。

なんといっても、音色の瑞々しさ! そして、色々な箇所の操作性の良さ!

フルートの演奏をたびたび聴く中で、「あぁ、この音色、好きだなぁ~・・」と思うとき、
それが決まって使用楽器がナガハラだったという偶然

そこから最初はなんとなくで楽器探しが始まったのですが、
なかなか日本に多くの流通がないこの楽器
金のカラット数と自分のキャパシティを考えに入れるとさらに条件が難しい・・

そんな中で、山野楽器さんのご協力を得て巡り合えた楽器が、この子!!

練習をしていて、今まで気付けなかった新しい可能性が泉のごとく湧き出てきて、
またフルートや音楽へのモチベーションがさらに上がりました

また、嬉しいおまけも付いてきて、このナガハラを使うことで、元々使用している
銀製のフルートマスターズの持つ良さも、またあらためてハッキリと見えてきました。

重厚かつ柔らかさを兼ね備える銀製巻き管のフルートマスターズ、
そして何とも瑞々しく華やかな音色のこのナガハラ。

この両者は、お互い使用用途が違い、活躍しそうです
さらなるパワーアップを目指し、この名器2台を、
コンサートの目的に応じて使い分けていきます!

◆◇◆

さて、このブログも、本当になかなか更新できず・・・
それでもこちらの存在を忘れずに見に来てくださっている皆さまには、
本当に心から御礼を申し上げます。

奏法のコラムも、実は、骨盤についてのお話と、下顎についてのお話と・・・
草稿は書けているのです。とっくに。。。
ただ、そこから先がいつも時間がかかる作業で、
どちらかというと気軽なブログとはいえ、文章にして公に出すことには変わりなく、
よほど表現に注意して練って書かないといけないので、
最終的に記事にして出すのは非常に時間がかかるのです・・。

なかなか出せずに申し訳ありませんが、懲りずに、
時々こちらをのぞいてやっていただけましたら、幸いに存じますm(_ _)m

◆◇◆

ホームページの方も、コンサート情報やっと(汗)更新しました!
http://yori-fluteworld.com
こちらもどうぞよろしくお願いいたします♪


近いことで来週、8/7(水)横浜・関内駅近くのサロンで、
東響のフルート奏者 高野成之さんと、ランチタイムのミニコンサートをさせていただきます!

今回素晴らしいフルーティストにお声をかけていただきまして、
本当に、学ばせていただくことが多いです。光栄です。m(_ _)m
一度リハーサルをさせていただきましたが、
プログラムのモーツァルト、テレマン、ビゼー(カルメン)、
その三作のもつ表情の違いが、高野さん見事です・・・!

きっと、とても面白いコンサートになります!
私も高野さんにご迷惑にならぬよう、あと一週間、しっかりと頑張ってまいりたいと思います!

詳細はホームページに記載しました。
ランチタイムコンサートということで、お茶付き、食べ物持ち込み可とのこと!?
夏休みの平日のお昼どき、よろしければぜひ足をお運びいただけたらと思います!

人気ブログランキングへ にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ
↑ぽちっとクリックでブログランキング応援、ありがとうございます


サンサーンスの「白鳥」は・・・

2012-04-17 14:13:28 | 【つぶやき】
近くの馬事公苑にて。

最高の桜!



美しいお馬さんもそこここにいるので、ムスメちゃんも楽しそう♪



見事な垂れ桜の下で、スーッと泳ぐ白鳥を見て、


サンサーンスの「白鳥」のメロディーは、

下手にこってりと(?)情感をこめるものではなく、

とてもシンプルな美しさがあるんだろうなぁ、

・・・と、あまりに美しくスマートに水面を進む白鳥を見て、

しみじみ思いました。


メロディーの下の16分音符の伴奏も、

きっと白鳥の足の動きではない

だって泳いでる白鳥の足は、バタバタ動かずスーッと伸びている(笑)

16分は、水面のさざめき?


人気ブログランキングへ にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ
↑クリック応援、いつもありがとうございます


 

◆来週の土曜はアンサンブルライヴ♪

2011-06-19 10:22:52 | 【つぶやき】
私のニンプ生活もそろそろ8ヶ月目に入ろうとしており、
お腹もだいぶ大きく(・・・そして横隔膜もだいぶ下がりにくく)なってきました~
でも、お腹の支えは何だか却ってやりやすいような・・・!?(笑)

そんな状態で、でも一応初めてのマタニティ経験なので、
自身の舞台は最近自粛・・・しつつもウズウズ状態の私。

でも、赤ちゃんがお腹から出てきて生活が大変になる前に!?ということで、
主宰しているフルートアンサンブルは今回(いつもより内輪めのイベントですが)
第3回目のアンサンブルコンサート、堂々の(!?)開催の運びとなりました!



今回は、一応体調と相談しつつ様子見でレッスンとなりそうだったので、
ホールじゃなくカフェで、こじんまりとアットホームにやろう♪という計画で、

(なので実は、こんな記事をだしておきながら今回もう席は会場の関係もあり
ほぼ満席予定で残席はごく僅かなのですが・・・すみません!!

そんな、こじんまり計画のコンサートだったはずが、
メンバーからも希望を聞きつつ、組み立てていったプログラムは
いつの間にかに今までで一番のメガ盛りっ!

ホントに大変なプログラムですが、メンバー皆さんそれぞれに本当に練習頑張っていて、
その姿を見て本当に嬉しいし、元気をいただきます
私も吹きたいなぁ~


このアンサンブルは、一応私が主宰・指導というセンセイ(!?)の立場にはなっていますが、
なんというか、私にはもう大事な仲間です。

ドイツから帰国してまだ日本での仕事の要領を得てなかった時代の私を、
支え盛り上げてくださり、そこからどんどんどんどん出会いの輪が広がって・・

今では規模も大きくなり、でも、ホントにお互いが楽しみ、お互いの力を尊敬しあっている、
本当に素敵なフルートアンサンブルチームとなりました!

チーム全員が、平日はバリバリとかっこよく会社で仕事をこなしていて、
ホントにどこに練習時間があるの!?と毎回尊敬しきり・・・なのですが、
今回も、なかなか練習を要する充実した曲ばかり・・・

もうこのアンサンブルでは定番で、私の趣味!?でもある
バッハ親子やテレマンなどのバロックには、今回歌やヴァイオリンも加わっていただき、
それから、クーラウ、ドップラー、ボザ、カステレードなどのフルートアンサンブル珠玉の作品、
そしてギターとのかっこいいデュオ、
そして今回はさらに、出演者の自作まであります!


あとは実は、サプライズゲストの登場もあったりして!?
普段はテレビでかっこよくご活躍されている とあるお方です!
音楽には直接関係ないお仕事をされているのですが、
ご近所で偶然の出会いから の関係へと、今では、赤ちょうちん!?での飲み友達
(と呼ばせていただくにはおこがましいのですが

話の中で、音楽大好き!で実はご自身ギターを趣味で弾かれる、とのことで、
今回のコンサートにギター出演で、強引にスカウトしてしまいました~


演奏時間もすごいことになりそうですが
今回は、いったい何が飛び出してくるのか私自身もわからない!?
わくわくドキドキのコンサートとなりそうです

一緒に演奏できないのが今回ホントに残念ですが
あと一週間、楽しく本番に臨んでいただけるようにチームを支え、
務めてまいりたいと思います!
人気ブログランキングへ にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ
↑クリック応援、いつもありがとうございます



◆ 何ができるか、何をすべきか・・・

2011-03-20 08:49:45 | 【つぶやき】
3月11日、東日本が、前代未聞の大変な災害に見舞われました。・・・

私は東京住まい。東京ももちろん大きく揺れ、相当怖い思いはしましたが・・・
それでも、幸いにも事なきを得ました。

しかし、連日の報道を通して、東北の方々の被害のあまりの甚大さ、
そして未だ辛い避難生活・・・

3か月ほど前に、北上市を中心に東北地方を訪れたばかりでした。
あののどかな風景、そして、穏やかな口調でとってもあたたかい東北の方々を思うと、
テレビを見るたびに今の惨状に胸がつぶれる思いです。・・・
本当に、地震による被害を受けられた方々に、心からのお見舞いを申し上げるのみです・・・。


震災後、そんな今の日本の惨状に、自分が何ができるのか、何をすべきか、・・・・
この緊急事態、音を出すことも憚られ、わからずに、
とにかく、募金と、節電と・・・など、
自分の身近のできることのみを、ただただやりながら、

テレビの向こうで昼夜寝ずに、惨状と不安の隣り合わせで戦っておられる方々、
うまく届かない物資・・心の中で憂い、ただただ一生懸命応援するしかできませんでした。


そして震災以降、この自分の・・・「音楽家」という職業について、
とても考えが巡ります。

音楽家は、やっぱり緊急事態には無力です。本当に悲しくなるくらい。

こんな状態だからレッスンもいつから再開してよいものか・・と考えあぐねていたところ、

しかし、地震からほどなくして、
生徒さんからレッスン希望のお声が早々とあがりました。

東京も、余震と、不思議な現象で発生してしまった物資不足、
計画停電の詳細がわからずいつ停電するかわからないうろたえ、
そして放射能の不安・・・
色々な不安で、精神的に疲れが出てきているのを感じられます。
・・―もちろん、東北の被災された方々とは比べものになりませんが・・・

こんな時に、練習ももちろんできなかっただろうし・・レッスンに
いらっしゃるのも大変だろうな、と戸惑いながらもレッスンを再開したところ、

レッスンが終わると、
「やっぱり楽器吹くって良いです!」
「フルートを吹いて、ここ数日の疲れが癒されました・・・」

と、笑顔でお帰りになる生徒さんを見送るたびに、

今は被災者の方々に直に何かヘルプができる、というわけでは、、
口惜しいことにないけれど、
それでも、誰かの、不安を和らげることのお役にはたっているのかな。


音楽の力は、やっぱり・・・

 お医者様のように、命を直に助けられるような
 ダイレクトに人を助け役にたてる職業ではないけれども、

音楽にできること、人々の癒しになれること。
そして近い将来、私たちでも役に立てること、―それは絶対にある。

自分のできることはひとつひとつ、精一杯頑張らなければと思います。

音楽の力を以て癒しが許される時期が近い将来きたら、
もっとやれることがきっとある。


ブログを書いている今もまた、大きく揺れました・・・(><)
東京が震源ではなさそうだけれど、千葉や茨城の近いところで
大きい震度が出たのではと心配が募ります。

けれど、私たち一人一人に必ず備わっている、人間の底力を信じて ―
本当に、一日も早く・・・安息の日が訪れることを願って!!!
人気ブログランキングへ にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ
↑クリック応援、いつもありがとうございます


◆現物のもつ凄さ

2010-09-07 18:55:26 | 【つぶやき】
久々の休日

近くの緑地公園に散歩がてら、
公園内にある美術館で面白そうな展覧会をやっていたので、
引き寄せられるようにふらりと立ち寄ってみました。



モネやゴッホ、ピカソなど著名な画家の作品から、20世紀の作品まで。


おぉ、やっぱりフランス人画家の作品は
フランス音楽とやっぱりとても色彩感が通じるものがある…、

とか、

スイスの画家の作品・その描写から、
マルタン(スイス人作曲家)のバラードがどうしても頭に流れてきて(^^;)、

先日のレングリさんや、ニコレさん、グラーフさんといった、
スイス人音楽家のキャラクターや言葉が妙に納得いったり…

絵に、残念ながら特に深い造詣はないのですが・・
それでも、この時代の絵を見ていると、
やたらと音楽との共通性、芸術という分野を考えさせられるのです。


でも一番強く感じたことは、
ゆっくり本物の絵画を見終わって、最後にミュージアムショップで、
気に入った絵の葉書でも記念に買おうかな、と寄った時。


現物の絵のタッチ、力のこめかた、臨場感、立体感、色彩感…

…画家直接の息吹。


ハガキは、買えませんでした。

現物の臨場感、これこそが本当に心に訴えてくるもの。

音楽も本当にそういうものではないかと、どうしても強く思ってしまうのでした。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ
↑クリック応援、いつもありがとうございます

◆帰宅☆息遣いその後

2010-08-25 23:03:55 | 【つぶやき】
レングリさんにお別れを告げ、
泣く泣く(!?)草津から下山してまいりました!

草津も今年は信じられない暑さではありましたが、
やっぱり東京は暑い。。(+_+)


でも、どっぷりレングリさんのレッスンを吸収できた
この一週間は、大げさじゃなく私の一生の財産です!

上写真は、
お昼を一緒に食べた際にパチリ☆と
記念撮影していただいたのですが、

このときにだいぶ熱くフルートや音楽のディスカッションができて、

テーマは、
技術でない、音楽を心から感じる"情感"とはどこからくるか?
とか、
日本人がヨーロッパ音楽であるクラシックに取り組む
ことに対する彼の見解、
などなど色々でしたが、

目をギラギラと輝かせ、語るレングリさん!

音楽やフルートに対する情熱の凄さに、
とにかく話していて、本当に熱くて、楽しくて…引き込まれ、
真から"音楽家"だと感じました。

2週間ご一緒できず、残念です…。


でも!充実した、的確な彼のレッスン名言は、
端的に書いたはずなのに、最終的に実に10ページに!(・・;)

草津からライヴ?は残念ながらこれでひとまず…ですが、
書き留めた10Pのレングリ・ノートから、
どんどん自分自身や生徒さんのレッスンに反映させていき、
中でも有用なことはブログにもご紹介できるように…
(書き続ける気力を保てるよう…!?(^o^;))
頑張りまっす!

◆◇

さて、
前回書いた"息を肺を満たすようたっぷり吸う"

のその後について、
あまりに効果が高かったので!続きを書こうと思います(^-^ゞ


もう一度おさらい、

吹く前は必ず(最初のうちは特に時間をとり、焦らず丁寧に)
静かに(吸音は極力たてず)、深く…
肺いっぱいに空気が満ちるように、たっぷり吸う。

で、ホーッといい具合に脱力させ落とした下顎で、
フルートの口をつくり、
フゥーッと流すように"前に"たっぷり吐く(吹く)


本当に身に付くまで、根気は結構いりますが(^^;

慣れるまではとことん!頻繁にロングトーンなどで
根気よく練習し、吹くクセをつけると、
すでに数日でも効果が出、肺活量?の絶対値もあがってきます!

もちろん初めのうちは、息をたっぷり吸うアクションが、
下顎や喉の緊張を引き起こしそうですが、
極力ボケッと(^_^;)だらんと顎を落とし、息を吸うように…。


興味深いのは、
レングリさんも、トロンボーンのバウスフィールドさんも
おっしゃることはかなり同じで、

たっぷり吸う、

そして、

歌の人がその人の体で響きをつくるように、
弦楽器が弓のひきかたで響きをつくるように、

管楽器は息の圧=体の中の圧で、
その響きを生み出さなければいけない。

その源が息であり、
響きの空間が拡げた胸郭であり…

さらに面白かったのは、
レングリさんもバウスフィールドさんも、

その響きの"圧"を"ここを押してつくりなさい"、と、
胸の中心を指したこと。

実際は押せるような場所ではもちろんないので、
"そういう感覚"でしょう。

しかし、胸郭(肋骨内)の拡張は保ちつつ、
胸の当たりに「圧」を感じながら吹く。

(吹く際に、上唇を極力下に押さえつけず、
上に響かす意識も忘れずに!(^-^)b)

それにたっぷり吸う、のコンビネーションで
音づくりに励むことは、

最初のうちは練習ですぐ疲れがきたものの(^_^;)
また、なかなかすぐ結果があらわれずとも、

根気の先には、

かなりのご褒美(効果!)が待っている…ことでしょう!(^-^)/
人気ブログランキングへ にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ
↑クリック応援、いつもありがとうございます


◆息は吸えるものだから!?

2010-08-24 14:18:22 | 【つぶやき】
↑講習会場所の、草津温泉・天狗山を仰ぎながら
緑のゲレンデに静かに座り、書いています。

緑はいいです、心が落ち着きます。(^-^)

◆◇

今日はレングリさんのレッスンは休講なので、【番外編】です!


天才トロンボーン奏者と言われる!?現在ウィーンフィルの
バウスフィールドさんのレッスンを覗いてきました。


本当に・・「名音楽家」に楽器は関係ないです!

特に同じ管楽器だったので、とっても勉強になりました!(^o^ゞ
(後は過去に私自身が6年に渡り
実はトロンボーン吹きだったこともあり(^^;))



呼吸の話です。

トロンボーンももちろん、フルート同様、音の豊かな響きは
非常に重要な問題です。

もう…レッスンを聞いていると、とてもとても
レングリさんのおっしゃることと繋がるのですが、

豊かな音には、たっぷり流れる息(吐く方)が必要です。

吐く息が必要ということは、吸う息も当然必要。

肺が満タンになるほど、空気をたくさん据えてないと、
豊かな音などノーチャンス!

これはレングリさんもレッスン内で再三おっしゃっています。



言及されていたのは、その、吸い方。

バウスフィールドさんも、
今までにありとあらゆる呼吸法を試してみたそうです。

肋骨の下の方を拡げる、
背中を開ける、横隔膜を下げる…etc.etc


そして、そんな試行錯誤の末たどり着いた結論。

「上体のどこにも"わざと"な力を加えず、
いつもしっかりとニュートラルな状態であれば、
体はいつでも吸いに対応してくれる。

あとは、息をたくさん吸うんだという"意志"が
本人にさえ忘れずにあればね!」


あぁ、結論的にもっともだ(^o^;)と思いました。


たくさん息を吸おうと思うと体はかたまりがちですが、
そのときに上体全体を、
前にも後ろにも、ニュートラルを意識する。


そして…さぁ!吸う練習(^-^)b

はじめはゆったり4拍かけて、
深く、ゆっくり、

1・2・3・4…
(で、肺を満タンにするように)

で、一気にフゥーッと吐く!

吸う際、吸う雑音が咽や口で出ないように。
(少し下顎を落とし口の中に空間を開けて深く吸うと、
シューという吸音は消えます)


まずはゆっくり4拍で、
肺を静かに深く満タンにすることができたならば、

今度は3拍で、
つぎは2拍で、


そして最終的には1拍という短い拍で、
静かに、深く、速く、そしてできるだけ肺満タンに!
吸えるようにトレーニングしていきます(^-^)b


また、pやppを美しく鳴らしたいのなら、
小さく…と思うとつい吐く息も吸う息も、そして支えも、
アクションが小さくなってしまいがちですが…

なおのこと、
f以上に肺にたくさんの息のタンク→支えを要するので
気をつけなければなりません、とも。


また、面白かった雑談は、
「男性だから(体のつくり的に)呼吸が深くできる、とか、
逆に女性だから息や支えが細い、などとは、
僕は全く思わない!」と力説されていたこと。

現に友達で、細い女性の奏者でも、スーパー奏者はたくさんいる!と。


要は、呼吸のために、日々トレーニングに、
どれだけまじめに取りかかっているか・・が実力の差であって
男女は関係ない!と力説されていました。

少し耳がイタイお話!?
さてさてどうなのでしょう!?(^o^ゞ

人気ブログランキングへ にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ
↑クリック応援、いつもありがとうございます

◆体を起こして!開けて!

2010-08-22 22:58:07 | 【つぶやき】
レングリさんの講習ももう5日経ちました!

レングリさんのお話は、本当に多角的で(^-^)、
色々な練習方法やアイデアが、レッスン中に泉のように出てきます。


今日は、この5日間で最も多く出てきた注意点、

そして私もまさに、
過去日本で勉強していたときには欠けていて、
ドイツで最初にくらった洗礼(パンチ?(^^;)

そしてそのことはおそらく、
日本の家屋や気候も関係していて…

日本で吹くフルーティストにとって最も条件が厳しく、
気づきにくく、注意しなければならないことかもしれません。


それは、
「真のフルートの響きとは」

低音から高音まで、空間にたっぷり響く音。

実は日本の家屋は、(練習場所にもよりますが)
天井の低さや、壁の素材、また特に今の時期は湿気なども、
音の響きに少なからず影響してしまうのです。。

音の響きを助けてくれないのみならず…
むしろ吸音してしまうような状況すらある現実も(>_<)
だからつい唇に頼り、過度の力で吹き込んでしまう…
ということも、残念ながら否めません。。

様々な要因で、
"自然にまかせた"音が上へと行く響き、
作りづらいと思います…。


ドイツに行って初めて音を出したときは、
響きの良さ…吹き心地のよさ?にとても驚いたショックは
今でも覚えています!

本当に力をいれなくても、ふわっと上に吹くだけで、
音が空間にのっていくのです…


また、フルートは、内向きにまわしてしまうことで、
"一見"(聞?)、音が濃く、また吹きやすく
(←エッヂが近づくので)聞こえる。

ただしその音は、
本当の意味で通る鳴りではありません。

いくら傍では美しくとも、遠くで聞けば聞くほど、
細く通らない音となってしまうのです。


だから、本当に集中して「耳」を使い、
(あるいは、きちんとした耳をもつ指導者につき、)

そば鳴りに誤魔化されず惑わされない、
音作りに励まないといけない。


きちんと遠鳴りする豊かな音は、近くで聞いた時、
必ずしもまったく雑味のない美しい音とは限りません。

むしろ、
息が楽器の中と外の空間に、半々に入るようにするには、
若干楽器を外めに向けないとですので、
近くで聞くと、ある種の雑音は聞こえる場合もあると思います。


この講習会でも、
受講生皆さん、決して汚い音ではありませんでしたが、
(むしろきれいな音なのですが)

それでも、レングリさんが音の出し方を少し直すと、
音がするっと素直に、そして太く豊かに、
確かにさらに良く聞こえてくるようになる!


その治し方はいたってシンプルです。

「体を起こして!」
(↑譜面を見る・息を吸うなどのアクションで
知らぬ内にすぐ前のめりになってしまう)

「上唇中央から鼻にかかけて(上顎)、上に開けて!」
(↑下に吹きこみすぎて、音の響きが潰れないよう)

もちろん、
体を起こす際など、今度は背中が縮まないよう、
やり過ぎ注意など…(^^;)

語れば細かい注釈も多々ですが…

携帯なので、とりあえず今回はこれにて。。(>_人気ブログランキングへ にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ
↑クリック応援、いつもありがとうございます

◆音が汚い原因は2つ

2010-08-20 22:03:57 | 【つぶやき】
レングリさん講習レポート・その2です(^-^)/


ホントに書ききれないので、
慌てず少しずつ…(^^;

今日は、

「音が汚い原因、大きく分けて2つ、
何だかわかりますか?」

に、ついて少し。


これには、

1.出る息が過多

2.息のフォーカス(焦点)がない

(以下、レングリさんの言葉に私自身の見解・解説を含めます)


1は、誤解しないでください!(^-^)b
息が、では、少なければいい、という話ではありません。

微妙なニュアンスですが、
お腹のStuetze(支え)、胸郭の空間(開き)により
体の中からくる、息の「ボリューム」はしっかり必要です。

ただ単に、フルートに入れられる息のキャパを超すほどの、
口の穴から多量に出過ぎ、吹きすぎは、
音が汚くなる原因となるということです。


2.は、口の穴の問題。
例えば、一番良くある例は、口の両端を引きすぎ。
水のホースの口をつぶすかのごとく、
息のフォーカスは散り、音は汚く薄くなりますよね。

それから、上唇の、下への圧力かけすぎ(響きは上に!)、
(↑この話はまたとても重要なので、
別にテーマで取り上げたいです!)

それからそれから、
下唇を楽器(リッププレート)で押し潰しすぎによる、
下唇のフォーカス喪失…。

下唇は特に、色々・様々な音の変化やニュアンスに、
非常にフレキシブル(柔軟)でなければならないため、
リッププレートで押し付けないように
特に注意せねばなりません(>_人気ブログランキングへ にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ
↑クリック応援、いつもありがとうございます



◆調性感で音楽に魂を

2010-05-17 10:03:18 | 【つぶやき】
今、N響アワーで作曲家の西村朗さんが面白いことをおっしゃっていました。

「変ホ長調は『英雄』の遺伝子を宿す」


ベートーヴェンのピアノ協奏曲5番「皇帝」
そして同じく、
ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」

どちらも変ホ長調・・・  確かに!!


もうひとつ。
変ホ長調の平行調(変ホ長調と同じ、♭3つをもつ短調)、ハ短調。

短調といえば、音楽が哀しかったり、嘆きだったり、慟哭だったり・・ですが、
これを西村朗さんは、「英雄」の裏面(!?)の『悲劇的要素』をもつ調、といっていました。

例えば、ベートーヴェンは交響曲「運命」(あの、”ジャジャジャジャーン!”)では
この英雄の悲劇的要素、ハ短調を使っている・・。
そういえば、彼のかの有名なピアノソナタ「悲愴」もハ短調・・!


また、ドイツの流れをくみ、ベートーヴェンの後に続く作曲家たち、シューマンや
R.シュトラウスなども、このような「英雄」や「皇帝」の要素が匂う曲は、
変ホ長調を使っていることが多いとのこと。

そう考えると・・他にも色々とおもしろい!

例えば、
モーツァルトの死の直前の未完のレクイエム、ニ短調。
ベートーヴェンの最後の第9交響曲もニ短調・・・とか、

バッハは、これぞという神がかった大曲(重い曲)に”ロ短調”が多い気がする。
(私の乏しい知識の中ですが・・^^;)
フルートの数あるソナタの中でもっとも長大・巨大な宇宙的なソナタBWV1030が、ロ短調。
そして彼の大曲、「ミサ」もロ短調・・・


こう考えると、こういうことはいよいよ完全に偶然・・?とはいえない気がします。

作曲家には、この、○長調や●短調に、それぞれの印象や思い入れがきっと絶対あって・・
だから、その作品たちの中に、色々と共通点が出てくるに違いない。



ハ長調やイ短調・・などといった「調性」には、それぞれに異なるキャラクターがあります。

♯は増えれば増えるほど、その輝きは増す。上に上に響いていくような・・
♭が増えれば増えるほど、低く、しかしあたたかいような、艶っぽい響きを増すようで・

これは私の感覚の一端です、あくまで・・。その印象は人それぞれだと思います。


しかしここで大事なのは、
いずれにせよ、音楽においてそれらを何らか「感じる」ということ。
演奏する者はなおさらです。

フルートは、単旋律で和音を自分で鳴らせない、、そういう意味では悲しい楽器
パート譜だけ練習してしまっていては、これを感じることはとっても難しいです・・

でも、だからこそ、ピアノの楽譜(総譜)や、一緒にアンサンブルするほかの声部も
きちんと勉強しなければいけない。


まず、楽譜五線についている♯や♭から、その曲が何調なのか把握し、
その曲のキャラクターをきちんと(自分なりに)イメージして、そこから、

曲中に”臨時記号”として突然出てくる#や♭から、
あ、ここなんか哀しい響きだから短調に転調したな、とか、
明るい感じ・・長調に転調したな、とか、すごい不協和音!とか・・

これらを、”なんとなく聞こえている”だけじゃなくて、
それを意識できたときに初めて、演奏者自身も、聴く側にも
心を揺さぶられるような音楽(演奏)になるんじゃないかな・・

なんて、強く思います。


しかしそれにしても、単旋律楽器というのは本当に不利ですね

「音楽の流れを制すのは、(メロディではなく)ハーモニー(和声感)」

と、数多の音楽の巨匠が口々に言っているのに・・
メロディだけでは中々そのハーモニーが算出できない
かといってじゃぁピアノ・・ ってそんな弾けるなら、ピアニストになれますとも

レッスン時にも、その音楽の、ハーモニーからくる音楽の楽しさをなるべく
味わっていただけるように・・と、なるべくピアノ伴奏も頑張る・・のですが・・・

え?かえって、ジャマ?

ああぁ~だから音大の試験には必ず(どの専門楽器でも)ピアノは必須なのね、、
こういうことなのね、、
学生時代にもっとまじめにやっておくんでした
いや十分フルートよりも練習時間が長かったくらいピアノ練習
必死でいっぱいいっぱいだったんですけどね・・  うーむ


おまけ:ハーモニーについて、
こちらでさらに掘り下げて語っておりますのであわせてご覧くださ~い
    ⇒◆音楽が平坦にならないために~和声の極意~

♪クラシックブログランキングのサイトです♪
人気ブログランキングへ にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ←クリック応援よろしくお願いします!