怒りのブログ

憤りを言葉にせずになんとしようか。

移動教室から管外出張の話、飲酒問題の話へ所感を繋ぐ

2005-11-12 10:53:08 | 教育
前任校では夏に臨海移動教室があり、遠泳などを含む盛りだくさんの内容で子ども達の素晴らしい体験を設定していた。

一言では言えないすばらしいプログラムなのだが、これを学校が善意で請け負っていくには時代がズレているのかもしれない。
(時代のズレというと、「民間や、保護者の共同で行われるよう引き継がれていく時期のきたのか?」と思ってしまう民営化前進的な人もいるのかもしれないが、発想は日本の学校的なので、まずそういったところにはなじまない。
ある意味公教育的発想がなければ無理。
私の悲観的な所感は、どちらかというと日本の教育の荒廃が進んでいるので廃止の方向だと思う。
一方で、このプログラムを知らない多くの教員は一様に、面倒腐そうに、もうそういう時代じゃないから止めなよと言う。
これはこれで社会的な教育の腐敗と共に、教員側のくさった現状なのかもしれない。
私はこういうとき「今の親は社会参加がへたくそで、しかも、なにが良くて何が悪いのかわからない。だから、仕方がない」と思うことにしている。)

実は、この移動教室は「遠泳」「海中の水泳」を含むため、教員・学生・社会人の多くのアルバイト、ボランティアを必要とする。
(もちろん「遠泳」を含めなければいかようにもできるだろうという見通しはあるが、これはこのプログラムの肝を理解しようとしない発言だと思う。)

さて、話を戻し、次へ進める。
では「移動教室」から繋いで、「出張」の話だ。
以前は教員には出張手当をつけられていた。
が、管外出張費用削減のご時世のため、「他の自治体の子どもに出張させるなんてとんでもない」という、およそ教育的ではない理由で出張が抑制されているのが実際的な状況だ。
それでは実施上どうしているかと言えば、教員は休みをとってまでしてボランティアで行くのだが、交通費だけは後で受け取るということになる。
こんな状況を見てもらえば、このプログラムに参加する教員は、出張手当が欲くていくわけではないことは明白だ。
つまりはみんな気持ちよく出張させてほしいものだと思っている。

私等は「こういう理由で、こういうところへ参加したいので、出張させてほしい。」と校長に頼んだところ、2度まで断られた。
3度目に、前任校から文書で依頼がなされると、ようやく「仕方がないな。来年はダメだ。」と、教育委員会へ電話をかける。
(現任校の所属自治体は割と上位施策の締め付けが緩いので、二つ返事でOKがでる。問題はこんな校長のようなヤツがいることだと知った。)

さて、次ぎにいく。
「出張」の話から「飲酒がらみ」の話へ繋ぐ。
「遠泳」や「水泳指導」は配慮が決め細やかに行われる。
10人に満たない(配慮の要する児童はマンツーマンで)グループで指導を受け、指導中の外周は安全対策の指導員で固められる。
つまり、児童の半数に匹敵する大人が関わる計算になる。
アルバイト、ボランティアは必須だ。

そんなことを書いている最中、
しおちゃんマンさんのザ・教室ブログのエントリーを読み、しおちゃんマンさんの引用した記事(横浜市「楽天出身」校長(33)の飲酒問題)を読んだ。

実は、ここ近年、移動教室中の飲酒は禁止指導が入ってから行っていないのだが、結局禁止指導だけで、勤務時間に関する要項は24時間ではない。
唯一関わりそうな事項は「公務員の信用失墜行為」だろうか。
一方で、安全対策の人たちを接待の必要は本来ないにしても、大勢の人と共同して事を進めるにあたっての交流の機会は多くない。
私は積極的に「移動教室中の飲酒」を肯定はしなが、そういった意味において、飲酒を含む会食が設定されるのは黙認したい立場でいるし、もし、禁止をするならば、それなりの手立てと、しっかりした勤務時間設定を行うべきだと思っている。
正確には勤務時間外に子どもを預かっているわけで、その点の責任内容を明らかにし、わだかまりをクリアせずに禁止事項のみを教員側がもっていっても、学生や社会人のアルバイト、ボランティアは「ああ、お固くなったのね。」としか思わない。
今まで築いてきたものはパラパラと崩れるが、そんなものを見るにつけ、もう止めた方がいいなと思う。


教師だ!文句あるか!ブログのような癒着接待の問題は論外として考えたいのだが、相互的な意味で、接待を目的とした飲酒は校長職ならばよくあるのだろう。

ノミニケーションが続いているのは慣例といってしまえばそれだけだが、それなりに積み上げてきたものは、そのとたん崩れはじめるものだろうし、新になにか築いていくのならば、相当の新しい方法をとるべきだろう。
飲酒禁止ならそれでいいが、やめるべきものはそれだけではないと思う。

最後に、私は教員になってからノミニケーションを怠りなくやってきた人間だが、今年度に入り、個人的な事情で酒を口にしなくなった。
そういった意味で、これは酒を飲むヤツの意見ととらえてもらっていいかもしれない。
飲まない人間には飲む人間の心境はなかなか分かりづらいものはあると思う。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
重箱の角・・・意図的に (今日)
2005-11-15 16:22:33


・・・・・・・・





わだかまりをクリアせずに禁止事項のみを教員側がもっていっても、学生や社会人のアルバイト、ボランティアは「ああ、お固くなったのね。」としか思わない。



   ・・・・・・・



教師を何からでいじめてくる日本の構図

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。