Jellybeans / The Barney Kessel Trio
ゼリービーンズといえばアメリカの代表的な砂糖菓子、何でもレーガン大統領が好物だったとか。きっとアメリカ人にとってゼリービーンズというと、それぞれ百人百様の思い出があるのだろう。色とりどりのカラフルな菓子といえば自分の世界ではマーブルチョコレート。遠足の時のお菓子の定番でもあった。
歳をとると感受性が鈍くなるのか、物事の興味が無くなってくるのか、様々な物や人に接する機会は増えているのに第一印象の記憶がすぐに薄れてきてしまう。ところが若い頃のそれはいつまで経っても忘れない。不思議なものだ。
バーニーケッセルといえば、自分の第一印象はPoll winnersシリーズのケッセルだ。ケッセルのギタープレーもひとつの要素だが、このアルバムは何と言ってもレイブラウンとシェリーマンとのコラボが最高だった。このアルバムがきっかけで、レイブラウン、シェリーマンもファンとなったので。
しばらくして、当時スタジオワークが多かったケッセルが久々に出したリーダーアルバムということで早速買ったのが”Feeling Free“だった。あのケッセルがどうなっているのか興味津々だった。ドラムがエルビンだったりして新鮮ではあったが、今ではあまり印象には残っていない。自分の中ではケッセルといえばやはりポールウィナーズである。
コンコルドで再び復帰したケッセルであったが、ハーブエリスやチャーリーバードと一緒のグレートギターズの一員としての演奏が中心だった。スインギーなプレーは復活したが、自分の中ではポールウィナーズのケッセルとはやはり別物であった。その後トリオのアルバムも一枚あったのだが・・・・。
一目惚れして付き合った女性と長い間付き合うと、色々な良い面、悪い面が分かってくる。付き合いは深まっても、それに反して最初の印象の再現がなかなか出来ないのと同じかもしれない。何事も進歩、進化しているので、昔の物をそのまま追い求めるのは懐古趣味かもしれないが、第一印象が素晴らしいとそれに引きずられる。
このアルバムは久々のトリオの演奏。ケッセルファンはこのアルバムをどう感じるのか興味が沸く。自分は特にファンということも無く、色々なアルバムを聴いたわけでもないので、どうしてもまたポールウィナーズとの比較になってしまう。
このアルバムはプロデューサーが御大のジェファーソンではなくドリティーのせいか、のびのびした演奏で昔のトリオでのケッセルらしさを感じさせて悪くはないのだが、やはり、ポールウィナーズは当時の人気投票の一位同士が集ったオールスターという重みがある。ジャズというのは生き物だ。形を整えれば再現できるというのではない。同じ構成・メンバーでも月日が経てば中身が変わるのが当たり前、人が変われば同じ構成でも別物になるのがまた楽しみの一つにはなるのだが、新たなポールウィナーズの再現とはいかなかった。とりあえず、自分のジャズ入門時代のファイバリッツであったトリオ演奏を腕達者な3人のプレーでまた聴けたということでよしとしよう。
1. Jellybeans Kessel 4:08
2. Stella by Starlight Washington, Young 5:46
3. Mermaid Kessel 4:27
4. My Foolish Heart Washington, Young 4:34
5. Juarez After Dark Kessel 4:26
6. I've Never Been in Love Before Loesser 5:19
7. St. Thomas Rollins 4:45
8. Shiny Stockings Foster 5:14
Barney Kessel (g)
Bob Maize (b)
Jimmie Smith (ds)
Produced by Frank Dorritie
Engineer, Remixing : Phil Edwards
Recorded at Coast Recorders, San Francisco, California, April 1981
Originally released on Concord CJ-164
ゼリービーンズといえばアメリカの代表的な砂糖菓子、何でもレーガン大統領が好物だったとか。きっとアメリカ人にとってゼリービーンズというと、それぞれ百人百様の思い出があるのだろう。色とりどりのカラフルな菓子といえば自分の世界ではマーブルチョコレート。遠足の時のお菓子の定番でもあった。
歳をとると感受性が鈍くなるのか、物事の興味が無くなってくるのか、様々な物や人に接する機会は増えているのに第一印象の記憶がすぐに薄れてきてしまう。ところが若い頃のそれはいつまで経っても忘れない。不思議なものだ。
バーニーケッセルといえば、自分の第一印象はPoll winnersシリーズのケッセルだ。ケッセルのギタープレーもひとつの要素だが、このアルバムは何と言ってもレイブラウンとシェリーマンとのコラボが最高だった。このアルバムがきっかけで、レイブラウン、シェリーマンもファンとなったので。
しばらくして、当時スタジオワークが多かったケッセルが久々に出したリーダーアルバムということで早速買ったのが”Feeling Free“だった。あのケッセルがどうなっているのか興味津々だった。ドラムがエルビンだったりして新鮮ではあったが、今ではあまり印象には残っていない。自分の中ではケッセルといえばやはりポールウィナーズである。
コンコルドで再び復帰したケッセルであったが、ハーブエリスやチャーリーバードと一緒のグレートギターズの一員としての演奏が中心だった。スインギーなプレーは復活したが、自分の中ではポールウィナーズのケッセルとはやはり別物であった。その後トリオのアルバムも一枚あったのだが・・・・。
一目惚れして付き合った女性と長い間付き合うと、色々な良い面、悪い面が分かってくる。付き合いは深まっても、それに反して最初の印象の再現がなかなか出来ないのと同じかもしれない。何事も進歩、進化しているので、昔の物をそのまま追い求めるのは懐古趣味かもしれないが、第一印象が素晴らしいとそれに引きずられる。
このアルバムは久々のトリオの演奏。ケッセルファンはこのアルバムをどう感じるのか興味が沸く。自分は特にファンということも無く、色々なアルバムを聴いたわけでもないので、どうしてもまたポールウィナーズとの比較になってしまう。
このアルバムはプロデューサーが御大のジェファーソンではなくドリティーのせいか、のびのびした演奏で昔のトリオでのケッセルらしさを感じさせて悪くはないのだが、やはり、ポールウィナーズは当時の人気投票の一位同士が集ったオールスターという重みがある。ジャズというのは生き物だ。形を整えれば再現できるというのではない。同じ構成・メンバーでも月日が経てば中身が変わるのが当たり前、人が変われば同じ構成でも別物になるのがまた楽しみの一つにはなるのだが、新たなポールウィナーズの再現とはいかなかった。とりあえず、自分のジャズ入門時代のファイバリッツであったトリオ演奏を腕達者な3人のプレーでまた聴けたということでよしとしよう。
1. Jellybeans Kessel 4:08
2. Stella by Starlight Washington, Young 5:46
3. Mermaid Kessel 4:27
4. My Foolish Heart Washington, Young 4:34
5. Juarez After Dark Kessel 4:26
6. I've Never Been in Love Before Loesser 5:19
7. St. Thomas Rollins 4:45
8. Shiny Stockings Foster 5:14
Barney Kessel (g)
Bob Maize (b)
Jimmie Smith (ds)
Produced by Frank Dorritie
Engineer, Remixing : Phil Edwards
Recorded at Coast Recorders, San Francisco, California, April 1981
Originally released on Concord CJ-164
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