A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

ファーストレコーディングを辿ると、「偶然とも思えるきっかけ」と「思いもよらぬ演奏」が・・・・・

2007-07-01 | MY FAVORITE ALBUM
The GEORGE DUKE Quartet Presented by the Jazz Workshop 1966 of San Francisco

昔活躍していたベテランの、相も変わらない元気な演奏を聴いてほっと一安心することがある。一方で、自分の世界を作り上げた有名プレーヤーの初期の演奏に接するのも現在の名声に至る原点を知ることができ、そのスタイルや音楽に取り組む姿勢に新たな発見ができることがある。
自分の好きなQuincy JonesやThad&Melについては、そのバンドの生まれたプロセスや周囲の演奏についても拘りを持って聴いてきた。

今まで紹介したアルバムの中でも、たまたまChick CoreaKeith Jarrettの若い頃の演奏を紹介したが、そのような視点で聴いてみても面白いものだ。

Concordのシリーズの初期のアルバムに、George Dukeのピアノが入っている
スタンリークラークとの“THE CLARK DUKE POJECT”でDukeを知った人にとっては、「Concordのアルバムに何故?」と、 ジョージデュークの名前を見ることに違和感があると思う。
そころが、その当時のDukeの演奏はConcordのコンセプトにピッタリだったのだ。

このGeorge Dukeの初アルバムはというと、このConcordのEllisのバンドの録音より、さらに遡ること8年前。Dukeがまだ20歳の時だ。
ある偶然から生まれた。
たまたま、ドイツのMPSレーベルのプロデューサーがアートヴァンダムの録音の為にサンフランスシスコを訪れた時、収録も終えてまさに帰国しようとした時、たまたま地元のクラブに出演していたDukeのグループ(それもレギュラーグループが休みの時に代役で出演していた)を聴きに出かけた。
そしてその演奏を気に入り、急遽録音することになったというもの。
偶然の巡り会いが、何を生み出すか分からない。

66年当時は、このようなストレートなJAZZはなかなか録音の機会が無かった。まして、サンフランシスコの地元の無名の20歳のミュージシャンにとっては。
反対に、当時メインストリームジャズに積極的に取り組んでいた海外の「MPS」との出会いというのもラッキーだった。

演奏は、バストランペットを加えたquartet編成。
肝心のDukeのピアノはというと、多少荒っぽいがピーターソンの流れを汲むメインストリーム。少し前に、クラークテリーとピーターソンの共演盤があったがその系統だ。
このアルバムが出発点だったからこそ、今のGorge Dukeがいるのだろう。

The Second Time Around
The Night Has A Thousand Eyes
Days of Wines and Roses
Jeannine
Little Girl Blue
Secret Love

George M Duke (p)
David L. Simmons (b-tp)
John W Herd (b)
George R. Walker (ds)

Recorded in San Francisco , January , 1966


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ギターの魅力を思う存分・・・・ | トップ | JAZZの楽しみはやはりジャム... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。