Soprano Summit / Live at Concord
久々に手にしたこのアルバム。コンコルドのジャケットにしては、珍しくデザインに凝ったジャケットだ。メンバーの一人、ボブウイルバーは、この前聴いたハンプトンの記念コンサートにも参加していた。こんなことを思い出しながら針を落とす。
世の中の流行り廃りに惑わされることなく自分の主義主張を貫くのは難しい。反対にそのような人に出会うと尊敬の念さえ覚える。
自分がジャズに興味を持ったのはディキシーランドから。周りの数少ないジャズファンといえる友人もジャズといえばモダンジャズであった。
その後も、皆がハードバップといえばウェストコースト。コンボこそジャズといわれればビッグバンドに興味を持ち。VOCALがいいといわれればコーラスに。8ビートが流行り出せは、反対に4ビートに拘り、新主流派なるものが台頭すればフュージョンに。
自分はかなり天邪鬼な、ひねくれた性格かもしれない。
最近は、理屈は別として「自分でいいものはいい」で割り切っている。
偏り具合は相変わらずだが、けっして主義主張がある訳ではない。
今の時代、スイングやディキシーといっても昔の曲や演奏のコピーが大分部だ。その演奏スタイルを守りながら、その中で自分の思うままにプレーをし、新たなチャレンジをしているプレーヤーとなるとあまり見かけない。
そんな時、「ソプラノサミット」のこの2人のプレーが光る。
同じ楽器の双頭バンドというのも珍しいが、ピアノレスでギターを加えた5人編成。
そのプレーぶりもユニークだ。
ソプラノはクラリネット、時にはアルトに持ち替えるが、プレースタイルは徹底的に正真正銘の伝統的なスイングだ。いわゆるBopムーブメントを経たモダンジャズの前のスタイルだ。
4ビートのリズムを聴くと自然に足がリズムを刻みだす。ジャズ独特のスイング感の楽しみだ。
彼らの演奏を聴くと、その足の振幅が段々大きくなってくる。そして自然に地面を踏みしめる力が強くなってくる。ハナのドラムやバドウィッグのベースもいつもよりメリハリが効いてくる。ニューオリンズ生まれのストリートリズム感だ。
そして、グロスがギターをバンジョーに持ち替えリズムを刻むとこれは完全に20年代にタイムスリップした気分になる。
曲はというと、昔ながらの曲もあるが半分以上は彼らのオリジナル曲も。昔ながらのスタイルに拘りながら、コピーバンドでなく新しさを追い求めているのは流石だ。
Concordでは2枚目のアルバムになる。前年の’76年のConcord Jazz Festivalに引き続き、その独特な「ハードスイング」の演奏が’77のフェスティバルでも舞台で繰り広げられた。
ジャンルはともあれ、自分は「自己主張の強い演奏」に惹かれるのかもしれない。
1. Strike up the Band Gershwin, Gershwin 4:16
2. Puggles Wilber 4:13
3. Elsa's Dream Davern, Phillips 5:37
4. How Can You Face Me? Waller, Razaf 3:16
5. Dreaming Butterfly Wilber 4:51
6. Tracks in the Snow Grosz 2:32
7. Lament Davern 2:53
8. Panic Is On Waller, Tharp, Clarke, Clarke 2:47
9. Panama Rag Tyers 5:30
Bob Wilber (ss,as,cl)
Kenny Davern (ss,cl)
Marty Grosz (g)
Monty Budwig (b)
Jake Hanna (ds)
Recorded live at The Concord Jazz Festival 1977
Originally released on Concord CJ-52
久々に手にしたこのアルバム。コンコルドのジャケットにしては、珍しくデザインに凝ったジャケットだ。メンバーの一人、ボブウイルバーは、この前聴いたハンプトンの記念コンサートにも参加していた。こんなことを思い出しながら針を落とす。
世の中の流行り廃りに惑わされることなく自分の主義主張を貫くのは難しい。反対にそのような人に出会うと尊敬の念さえ覚える。
自分がジャズに興味を持ったのはディキシーランドから。周りの数少ないジャズファンといえる友人もジャズといえばモダンジャズであった。
その後も、皆がハードバップといえばウェストコースト。コンボこそジャズといわれればビッグバンドに興味を持ち。VOCALがいいといわれればコーラスに。8ビートが流行り出せは、反対に4ビートに拘り、新主流派なるものが台頭すればフュージョンに。
自分はかなり天邪鬼な、ひねくれた性格かもしれない。
最近は、理屈は別として「自分でいいものはいい」で割り切っている。
偏り具合は相変わらずだが、けっして主義主張がある訳ではない。
今の時代、スイングやディキシーといっても昔の曲や演奏のコピーが大分部だ。その演奏スタイルを守りながら、その中で自分の思うままにプレーをし、新たなチャレンジをしているプレーヤーとなるとあまり見かけない。
そんな時、「ソプラノサミット」のこの2人のプレーが光る。
同じ楽器の双頭バンドというのも珍しいが、ピアノレスでギターを加えた5人編成。
そのプレーぶりもユニークだ。
ソプラノはクラリネット、時にはアルトに持ち替えるが、プレースタイルは徹底的に正真正銘の伝統的なスイングだ。いわゆるBopムーブメントを経たモダンジャズの前のスタイルだ。
4ビートのリズムを聴くと自然に足がリズムを刻みだす。ジャズ独特のスイング感の楽しみだ。
彼らの演奏を聴くと、その足の振幅が段々大きくなってくる。そして自然に地面を踏みしめる力が強くなってくる。ハナのドラムやバドウィッグのベースもいつもよりメリハリが効いてくる。ニューオリンズ生まれのストリートリズム感だ。
そして、グロスがギターをバンジョーに持ち替えリズムを刻むとこれは完全に20年代にタイムスリップした気分になる。
曲はというと、昔ながらの曲もあるが半分以上は彼らのオリジナル曲も。昔ながらのスタイルに拘りながら、コピーバンドでなく新しさを追い求めているのは流石だ。
Concordでは2枚目のアルバムになる。前年の’76年のConcord Jazz Festivalに引き続き、その独特な「ハードスイング」の演奏が’77のフェスティバルでも舞台で繰り広げられた。
ジャンルはともあれ、自分は「自己主張の強い演奏」に惹かれるのかもしれない。
1. Strike up the Band Gershwin, Gershwin 4:16
2. Puggles Wilber 4:13
3. Elsa's Dream Davern, Phillips 5:37
4. How Can You Face Me? Waller, Razaf 3:16
5. Dreaming Butterfly Wilber 4:51
6. Tracks in the Snow Grosz 2:32
7. Lament Davern 2:53
8. Panic Is On Waller, Tharp, Clarke, Clarke 2:47
9. Panama Rag Tyers 5:30
Bob Wilber (ss,as,cl)
Kenny Davern (ss,cl)
Marty Grosz (g)
Monty Budwig (b)
Jake Hanna (ds)
Recorded live at The Concord Jazz Festival 1977
Originally released on Concord CJ-52
Soprano Summit 1977: Live at Concord '77Bob WilberConcord Jazzこのアイテムの詳細を見る |