A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

アルトやテナーのバトルは良くあるが、ソプラノのバトルは・・・

2007-07-25 | CONCORD
SOPRANO SUMMIT IN CONCERT

ジャズでソプラノサックスというと、何となくモダンな感じがする。
コルトレーンで一躍有名になったが、それまではソプラノをよく吹いていたのはスティーブレイシーくらいか。あまりジャズの世界で使われることは無かった。
今では、色々なサックスプレーヤーが持ちかえで使うし、フュージョンではよく使われる。
ビッグバンドでも、ソプラノリードのサックスセクションはサドメルが得意にしていたが、ビッグバンドでソプラノを持ち替えでよく使うようになったのは60年代の後半から。

スイング派として、唯一例外がいるとするとシドニーベシェのソプラノ。
ジャズの創生期に活躍した一人だが、クラリネットとは違った音色で魅了して独自の世界を作っていった。
晩年の「小さな花」は、ザ・ピーナツも歌っていたヒット曲。ジャズをよく聴く前から名前は知っていたような記憶がある。

Concordの次なるアルバムは、このソプラノサックス2人の競演。
それもスイングスタイルのソプラノのDuo。あまり例が無い珍しい組み合わせだ。
同じ楽器のバトル物というと、熱っぽいプレーが多いが、ここでは2人の絶妙な掛け合いが見もの。クラリネットも持ち替えているが、2人のスイングプレーをじっくり楽しめる。
日本ではスイング系のクラリネットプレーヤーは北村英治を筆頭に何人もいるが、本家アメリカではクラリネットの有名なプレーヤーというと思い浮かばない。
あまり目立たないが、この2人はこの世界では中堅。このアルバムが録音された70年代中頃は、2人で ”SOPRANO SUMMIT”という双頭バンドを率いていた。

このバンドが中間派を大事にしていたCONCORD JAZZ FESTIVALに登場した。1976年のことだ。
ピアノレスのギタートリオをバックにしているが、このアコースティックギターの響きがいかにも古き良き時代のジャズという雰囲気を醸し出している。
2人とも、トラディショナルジャズの世界で活躍し続けているが、BopやFunky、そしてFusionなどは、彼らには全く無関係。
Concordは、またまた普段聴けない楽しいジャズを聞かせてくれる。

ちょうど、このアルバムの翌年の2人の楽しげなプレーぶりがYou tubeで聴ける。
たまには、こんなジャズは如何?



このアルバムに入っているSTOMPY JONESはこちら


STOMPY JONES

1. THE GRAPED ARE READY
2. SEQUIN GOWN
3. DOI’N THE NEW LOW DOWN
4. THE GOLEDEN ROOSTER
5. MOXIE
6. BROTHER,CAN YOU SPARE A DIME
7, ALL BY MYSELF
8. SWING THAT MUSIC

Bob Wilber (ss,cl)
Kenny Davern(ss,cl)
Marty Grosz (g)
Ray Brown (b)
Jake Hanna (ds)

Recorded live at the Concord Jazz Festival, July 30, 1976

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