A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

こんな感じでDUOをやればノリノリの気分で・・・・悪いわけがない

2011-10-01 | MY FAVORITE ALBUM
On the Road Again / Teresa Brewer & Stephane Grappelli


男にとって女性への憧れは「いい女」と「可愛い女」。人によって好みはあるとは思うが、彼女にするならまずはどちらかがクリアされていればとりあえず合格。
いい女というと、どうしてもお高く留まっていて取っ付き難い。こちらが多少下手に出ると、それに乗じてきつい物言いになることもある。特に、自分の経験では仕事のできる女性は男社会の中で張り合うためにかその傾向が強かった。もっとも最近ではあらゆる職場で女性の進出が当たり前になっているので、また雰囲気も変わっているかもしれないが。
本当は男を立てる凛々しい女性が「いい女」になる条件だと思うが。

反対に可愛い女性というのは、見かけだけでなく、仕草や話い方、性格すべて「可愛さ」を感じることがある。しかし、最近の女性は男っぽい女性が多く、なかなかお目にかかれない。変に男に媚を売ることを可愛いと勘違いしていることもある。
本当は男が可愛がりたくなるのが「可愛い女」だと思うのだが。
それぞれ、なかなか見つからないのに、この2つを兼ね備えた女性というのはめったに見つからない。まあ、「いい女」が可愛さを見せてくれるのは、余程親密にならないと無理な話なので、女性と深く付き合ってみないことには始まらない。中々そのような縁も無いので、しばらくは妄想の世界で「いい女」&「可愛い女」との出会いを楽しむことにしよう。

さて本題に戻って、先日はジョージシアリングとカーメンマクレーのduoを聴いて本物同士のガチンコ勝負を堪能した。男も女もなく2人のコラボレーションは最高だった。それに較べると、このアルバムはジャケットの写真から2人の仄々した感じが伝わってくる。「いい女」が「可愛い仕草」で、こんなキスをしてくれたら、どんな男だってデレデレになってしまう。もちろん、こんな顔になったグラッペリ叔父さんも、彼女の為には大サービス。エレキとアコースティックの2本のギターとベースを従えて、彼女の歌を全面的にサーポート。ドラムもピアノも無い弦のカルテットだが、実にスインギーに、そして軽快にバックを務めている。初顔合わせのレコーディングだったらしいが、2人のコンビネーションはピッタリ。どの曲の2、3回のリハーサルで、後は別録りせずに2人のコンビネーションをそのままに一発録音だったそうだ。もっともレコーディングエンジニアはコンコルドでお馴染みのフィルエドワード。あまり手を加えない自然な録音は大の得意にしているので、この人選も申し分ない。

では、この2人の出会いを企画したのは誰かというとプロデューサーのボブシール。あの有名なImpulse!レーベルのプロデューサーとして、コルトレーンからコールマンホーキンスまで幅広く手掛けたが、どのアルバムもじっくり練られたいい作品になっていた。インパルスを辞めた後は自分のレーベルを作って、引き続き自分の拘りでアルバム作りを続けていた。このアルバムも自分の所有するレーベルDoctor Jazzレーベルでの企画。
実は、このアルバムの片方の主役テレサ・ブリューアーは、当時ボブシールと結婚していた。という訳で、夫婦としてテレサのすべてを知っているボブシールが、自分の女房の良いところを引き出すため、白羽の矢が立って彼女に付き合わされたのがグラッペリだった。
「いい女」&「可愛い女」の代表格のようなテレサを自由に操れるボブシールは男冥利に尽きたであろう。

テレサブリューワーのヒット曲。


これと比較すると、このアルバムでは遥かに「いい女」の歌いっぷりになっている

1. On the Road Again
2. It Had to Be You
3. Come on and Drive Me Crazy
4. Smile
5. After You’ve Gone
6. I Love a Violin
7. Don’t Take Your Love From Me
8. Them There Eyes
9. As Time Goes By

Teresa Brewer (vocal)
Stephane Grappelli (Violin, Piano on smile)
Diz Disley (Acoustic Guitar)
Martin Taylor (Electric Guitar)
Jack Sewing (bass)

Produced by Bob Thiele
Engineer: Phil Edward
Recorded October 20&21, 1981, San Francisco, California

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