A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

Concordの路線とは少し毛色の違うアルバムだと思ったら・・・・

2007-06-22 | CONCORD
Perk Up / Shelly Manne

SHELLY MANNE。
WEST COAST JAZZの第一人者。
このブログで紹介したアルバムで、Shelly Manneがプレーしているアルバムが数えてみたら15枚あった。
比率的には結構多い。どちらかというと自分の好みがWEST COAST派ということだろう。
当然、Concordレーベルがスタートして、この大御所が登場しないかなと思ったら、早々にL.A.4の一員として登場。それはそれとして、いつものマンのプレーはいつ聴けるのかと思っていたら、ようやく20作目にして、リーダーアルバムが登場。

と思いきや、早速針を落とすと少し様子が変だ。別に内容が悪いという訳ではないのだが。
前作のBud Shankのアルバムと同じ印象だった。
一言でいうと、全体のサウンドが現代風。

Concordレーベルの悪い点は、録音日のクレジットが無いこと。
JAZZのアルバムは、仔細に録音データが書かれているのが普通だが、何か理由があったのだろうか?
女性が年を誤魔化したがるのとは分けが違う。素性をはっきりさせて欲しいものだ。

ライナーノーツを読み進むと、実はこの録音は発売から10年近く前、何と1967年に録音されて「お蔵入りしていたものが日の目を見たもの」との記述が。
プロデュースもシェリーマン自身。
どうりで、Concordの「匂い」がしないわけだ。

67年というとConcordレーベルはまだ生まれていない。
Shelly Manneの自分のライブハウスもまだやっていた時なので、多分自分のグループもホームグラウンドで活躍していた時であろう。
もちろん、Concordで出すにあたってはJeffersonがOKを出したのだから、特別な理由があったのかもしれない。

当時は、皆コルトレーンの影響を多少なりとも受けていたとは思うが、フリーでもなく、ロックの影響があるわけでもなく。
演奏はその当時の主流そのもの。

曲も、スタンダードのYesterdaysを除けばメンバーのオリジナル。
当時のShelly Manneのグループが真正面から取り組んだ演奏が聴けたと思えば儲け物だ。
最初からそういってくれれば、誤解しなかったし、最初の印象も違ったかもしれない。

その後、Shelly ManneのリーダーアルバムがConcordから出ることは無かった。
発売されたときには、メンバーはそれぞれ自分の道を歩んでいた。その後のConcordと付き合いの深いメンバーはMONTY BUDWIG以外いない。
Concordの初期の歴史の中にはこんな一枚もあった。

1. Perk Up               Rowles 5:41
2. I Married an Angel          Rodgers, Hart 4:50
3. Seer                 Strozier 5:47
4. Come Back              Strozier 4:49
5. Yesterdays              Kern, Harbach 5:14
6. Drinkin' and Drivin'          Rowles 6:42
7. Bleep                Wofford 6:27
8. Bird of Paradise           Wofford 4:39

FRANK STROGER (as&fl)
CONTE CANDOLI (tp)
MIKE WOFFORD (p)
MONTY BUDWIG (b)
SHELLY MANNE (ds)

Recorded in 1967

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