A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

ヴァイブとベースのコラボを、フルバンドのバックで・・・

2007-07-16 | MY FAVORITE ALBUM
Ray Brown / Milt Jackson Orchestra Arranged and Conducted Oliver Nelson & Jimmy Heath

ミルトジャクソンとレイブラウンの出会いは、はるか昔。ビバップの誕生に関わった2人だ。
1940年代にディジーガレスピーオーケストラに加わって一緒にやっていた頃だと思う・・・・・・・?

その後、色々なところで出会いがあったが、2人をフィーチャーしたオーケストラアルバムがある。2人ともオールマイティーのプレーヤーなので、どのような編成になっても2人のプレーは変わらない。軽快に輝くバイブ、そして図太いスイングするベース。後は何でもござれだ。
オーケストラの演奏といっても、ここではあくまでも2人の演奏がメイン。他にソロをとっているのはクラークテリーとハンクジョーンズのピアノだけ。オーケストラのバックが2人のプレーを引き立たせる。

この頃(60年代中頃)のVERVEは、このようなオーケストラをバックにした演奏が多い。クリードテイラーがプロデュースしていた頃。流行であったのだろうか、流行らせようとしたのか?
オーケストラのバックはアレンジが中途半端だと、せっかくのソロを台無しにすることもあるし、優れたアレンジだとソロを引き立てることもある。
好みもあるが成功と失敗は紙一重だ。特に、日本ではフルバンドはあまり好まれない。
硬派のJAZZファンにとっては、コンボ編成でゴリゴリ吹きまくるのが好まれ、オーケストラをバックにしたある種の調和を求められる演奏はあまり評価されていないかもしれない。

このアルバムのアレンジは、当時のアルバムには色々な場所で顔をだしている売れっ子のアレンジャーオリバーネルソンが半分。
この前聴いたJimmy Smithのアルバムの録音の約1年前。ちょっと聴くと単調に感じるが、分厚い感じをさせるハーモニーの作り方が特徴だ。
そしてジミーヒースが残りの半分。ヒースもこの頃よくアレンジャーで登場。
パーソネルを見ると、またもやPhil WoodsとJerome Richardsonの2人が。
どこのセッションにもお呼びがかかる「便利屋」のようであるが、どのようなセッションであろうとこなせる実力者だったということだろう。

1. Lazy Theme
2. Lined With A Groove
3. In A Crowd
4. Now Hear Me Moaning

Ernie Royal, Clark Terry, Snooky Young (tp)
Jimmy Cleveland, Urbie Green, Tom McIntosh, Tony Studd (tb)
Ray Alonge (frh)
Bob Ashton, Danny Bank, Jimmy Heath, Romeo Penque, Jerome Richardson, Phil Woods (reeds)
Milt Jackson (vib)
Hank Jones (p)
Ray Brown (b)
Grady Tate (d)
Oliver Nelson (arr)

NYC, January 4, 1965

4. Just Can't Fool Myself
5. For Someone In Love
6. Dew And Mud
7. Monterey Mist

Ernie Royal, Clark Terry, Snooky Young (tp)
Jimmy Cleveland, Urbie Green, Tom McIntosh, Tony Studd (tb)
Ray Alonge (frh)
Bob Ashton, Danny Bank, Romeo Penque, Jerome Richardson, Phil Woods (reeds)
Milt Jackson (vib)
Hank Jones (p)
Ray Brown (b)
Grady Tate (d)
Oliver Nelson (arr -3)
Jimmy Heath (arr, reeds -1,2,4, reeds -3)

NYC, January 5, 1965

Produced by Jim Davis

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