本日、岐阜県河川環境研究所の研究発表会が下呂で開かれたので行ってきました。
先日中日新聞の一面にも取り上げられていましたが、あれは同じ発表会が美濃市であったときに取材されたものです。
発表では長良川上流部における天然アユの漁獲動態なんていうおもしろい話もありましたが、今回の注目はやはりエドワジエラ・イクタルリでありましょう。
この会にはここ数年出席しておりますが、今回はエドワジエラ・イクタルリの新聞報道があったせいか、補助席まで出しての満員御礼でありました。
で、内容ですが
一昨年あたりから発生しはじめた冷水病以外と思われる鮎の大量死などを受け、被害の拡大が懸念される状況から県内におけるエドワジエラの浸潤状況を調査したとのこと。
調査箇所は長良川の他、木曽川、揖斐川、宮川、矢作川などで、6月から9月にかけて漁獲されたアユの保菌検査を行った。
結果、長良川で採取した死亡アユについては、エドワジエラ・イクタルリ感染症によるものと診断された。定期的に漁獲したサンプルからは、7月の漁獲アユからもエドワジエラ・イクタルリが検出され、遅くとも7月には長良川に進入していたものと考えられる。
検査を実施した長良川、木曽川、揖斐川、宮川、矢作川のアユについては、いずれの河川で漁獲されたアユについてもエドワジエラ・イクタルリの保菌が確認され、全県的にまん延しているものと思われる。
アユ以外の魚種については、アマゴ、カワヨシノボリからエドワジエラ・イクタルリが検出されたものの、非常に低率であり、本来の宿主と考えられるナマズ類では保菌が確認されなかった。
今後は、引き続きまん延防止を図るとともに、エドワジエラ・イクタルリの感染経路の特定やアユに対する病原性について評価を行う必要がある。
(岐阜県河川環境研究所 資源増殖部 武藤義範氏による発表より抜粋)
とのことでありました。
昨年被害が拡大した背景には、8月以降の川の高水温があるのではないかということ。
また、感染経路などもまだ分からないということ。
しかし、いずれにしてもこんな病気が蔓延してはますます友釣りの危機であります。
釣り人も真剣に考えねばなりません。
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