昨夜、中津川市防災講演会で群馬大学・片田敏孝教授のお話をうかがいました。
片田教授は釜石市の防災アドバイザーとして8年程前から子供達に防災教育を指導してこられ、今般の大津波において2931名の小中学生のうち2926名の子供達が助かったという奇跡的な出来事の陰の立て役者として、今最も注目されている防災関係の研究者であります。
教授は旧加子母村出身ということで(今は中津川市が地元ということになりますので)大変お忙しいなか、お越し下さいました。
講演は2時間近くに及び、東日本大震災からの教訓や、最近頻発するゲリラ豪雨等に対して、これから求められる防災のあり方など、示唆に富んだお話を聞くことができました。
最後に孔子の編集した史書「春秋」の注釈書として知られる「春秋左氏伝」から「居安思危」(こあんしき)が紹介されました。
居安思危 安きに居りて危うきを思う
思則有備 思えばすなわち備えあり
有備無患 備えあれば患(うれ)い無し
備えあれば憂いなしとはここからきているのでありますね。
しかし、その前段である居安思危、平時に危機を考えることこそが大切であるとの教えであります。
住民一人一人が危機を考えるようにすることが、これからの防災の最大の課題であると思いました。
閉会後、一言ご挨拶させていただきましたが、大変お忙しいようで加子母の実家にも戻られず、次の目的地へ向かわれました。
片田教授には10月にも再び中津川市福岡にて講演をしていただく予定です。
地元とはいえ大変有り難いことであります。
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