建築・環境計画研究室 (山田あすか)

東京電機大学未来科学部建築学科

山田あすか・上野淳:こどもと家族の利用実態に基づく 小児病棟プレイルーム改修における 調査・デザインと検証

2016-11-14 22:40:55 | 書架(こども関係)

「プレイルーム」で検索して,こちらに来られる方がいらっしゃるようですので。

日本建築学会技術報告集第13号25巻,pp.219-224,2007.06

掲載の論文を置いておきます。

カラーバージョンですのでこちらの方がj-stageなどで公開されているのより見やすいかと。

 

著作権は放棄していません。引用の際は,出典として

「山田あすか・上野淳:日本建築学会技術報告集第13号25巻,pp.219-224,2007.06」

を明記してください。

必要な方に必要な情報が届くことを願って,あえて公開しています。どうぞご理解ください。

 

 

以下,検索対応のための本文流し込みです。

著作権は放棄していません。引用の際は,出典として

「山田あすか・上野淳:日本建築学会技術報告集第13号25巻,pp.219-224,2007.06」

を明記してください。

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1.研究の背景と目的

1.1 プレイルーム改修プロジェクトの実施とその背景 

 聖路加国際病院(東京:1902年開院)は,1933年に小児病棟内にこどもが遊ぶスペース(以下,プレイルーム)を設置,1954 年には専属の保育士を配置し,こどもと家族に生活と遊びの場を提供してきた.1993年の全面改築に際しても,再びプレイルームが設置された.その後,①疾患構成や年齢構成が変容したこと,②車椅子使用児や年少児は手洗い槽に手が届かないこと,③長期入院児が増え従来の空間構成では複数の集団がプレイルームに居合わせることが困難な状況が発生し始めたこと,などからプレイルームの空間を再考する必要が生じた.他方,治療成績が向上し,元気になるこどもや,障碍や慢性疾患を抱えながらも社会に巣立つこどもが増えた.このため,こどもに本来必要な諸機能の発達を保障するべく,治療・療養期間中にも生活や遊びを提供する意義が一層高まった.

 こうした背景からプレイルームが改修されることになり,2002年9月,筆者らのグループに調査及び提案,計画が依頼された.その後,プレイルームの使われ方の観察調査や医師・看護師・専任保育士らを交えたワークショップを行い,問題点や課題点,その解決方法について子細に検討を重ね,こどもたちの生活や遊びの場としての新たな提案を盛り込んだ計画を立案し,2005年4月に竣工となった.

1.2 関連する先行研究と本研究の位置づけ

 建築計画の分野では,小児病棟や小児病棟におけるプレイルームに関していくつかの先行研究がある.小児病棟についての既往研究としては,医療行為の視点から,当該病院の小児病棟を実例とした患者の属性や病床稼働に関する詳細な研究が挙げられる文1).一方,発達やQOL等の観点から,小児病棟における医療行為時以外のこどもの病棟での過ごし方や活動の重要性が指摘されており,関連する研究も散見される文2〜4).中でも浦添ら文3)は,行動観察調査によるプレイルームの利用状況や遊び方の実態,遊び環境要因の解析から,入院患児にとっての「遊び」の環境という視点でみたプレイルームの建築計画の在り方を考察している.この中で氏らは,プレイルームは入院中の幼児と小学生にとって重要であると同時に,中学生以上の利用に対応できる空間整備が必要であることなどを指摘している.なお,各種建築物の改修手法や事業評価に関する先行研究は数多く見られるが,改修のプロセス及び,改修による空間の使いやすさの変化,そこで見られる場面の変化などの効果を実証的に整理した論考は多くない.本稿で取り上げるプレイルーム改修プロジェクトは,これら先行研究による提言を勘案しつつ,病棟プレイルームの使われ方の実態調査を経て改修提案を行ったプロセスと,改修結果としての使われ方の実態及びその検証を報告するものである.

1.3 研究の目的 

 当該病院のプレイルーム設置の目的は,入院中のこどもに発達の場を,またこどもや家族にくつろげる場を提供することにある.

 本稿は,当該プレイルーム改修に関して,

1)実地調査,課題点の整理,設計提案,改修後の調査分析による実効評価,を一つのサイクルとする計画研究の一事例を報告する

2)プレイルーム改修前後の使われ方を比較し,計画時に指摘した問題点が解消されプレイルームの設置目的が実現されているか,提案した空間が想定のように効果を挙げているか,の検証を行う

 の,2点を目的とする.

2.調査概要

2.1 聖路加国際病院小児病棟の概要

 当該病棟は,病床数36の小児病棟である(図・1,表・2).家族は24時間の面会が可能で,付き添いの家族が多数訪れる.病棟内には骨肉腫等慢性疾患を抱えるこども,骨折で入院しているこどもなどがおり,疾患は多様である.また年齢も0歳〜20歳以上と幅広く,患者の入院期間,疾患,年齢には幅がある.同時に,こうした年齢構成や疾患構成には時期によって変動があることも重要である.

2.2 プレイルームの概要

 プレイルームは,小児病棟の入り口及びナースコーナーの近くに設置されている.プレイルームには,平日は保育士1名が常駐し,こどもたちに遊びを提供したり,こどもたちの自由な遊びの相手,話し相手になっている.なお,読み聞かせの会などのイベントが毎週数回開催され,活発な運営がなされている.広さは個室3室分にあたる約46.5㎡で,改修前の便所,手洗いには使いにくさが指摘されていた(図・2).また,絵本や玩具等の多くのものであふれ ,収納の形状や色がまちまちで全体として雑然とした印象となっていた.

2.3 調査および研究の概要

 本研究では,表・1に示すこどもと付き添い家族の滞在様態と動線の調査,及びプレイルームの利用実態と評価に関するアンケート調査によって改修前後のプレイルームの利用実態を多角的に把握した.なお,いずれの調査とも事前に病院スタッフから患者とその家族に研究・調査の趣旨が説明され,同意を得た場合に限り行った.

 以下,プレイルーム改修の計画プロセスを整理し,改修前後のプレイルームの利用実態を比較しつつ,その効果を分析する.

3.改修前プレイルームの利用実態

 改修前のプレイルームの利用実態を終日の観察調査によって記録した.図・3には平日及び休日各1日の滞在と行動軌跡,図・4には横軸に時間,縦軸に場所をとってこども,家族,スタッフの滞在と移動の様子を示した.また図・5に,調査中に観察された滞在場面のうち,改修に際しての考慮点を示唆する場面を抽出した.これらの図から,プレイルームの利用様態を以下のように整理する.

1)利用人数とこどもの属性  当該プレイルームでは,休日にはプログラムがなく,また付き添い家族が多く,外泊するこどもが平日よりも多い.平日・休日ごとの終日の属性別利用人数注1)及び滞在時間合計示した表・3から,延べ利用者数は平日・休日で大差ないが,休日の利用時間総計は平日の半分ほどで,玩具を借り出すだけなどのごく短時間の利用が多いことがわかる.イベントや食事のための滞在を除いても,平均滞在時間は家族を除いて休日の方が短い.なお,小学生の利用は夕方以降の幼児が少ない時間帯にやや多い傾向があり,プレイルームでは時間による住み分けが起きている(図・4).

2)活動の相手と内容  プレイルーム内では,保育士が主導する5人前後での制作活動や,ままごと・プラレール遊びなどプレイルームにおかれた玩具での1〜3人程度での遊び,イベント時の大人数での活動などが見られる.特に幼児の遊びは,家族または看護師の付き添いのもとで展開することがほとんどである(図・4).しかし,付き添いの大人の滞在が考慮された設えがなされていないため,付き添いの大人は楽な姿勢をとれず,また安定的に「居る」ことが困難な状況である(図・5⑦⑧⑨).

3)限定された滞在場所  平日・休日とも滞在の多くが,滞在場所として設定されている畳コーナーとテーブルで見られる(図・3,図・4,図・5①②).保育士が場所の設定や遊びの提供をする平日には,保育士がテーブルや絨毯を設えるため「その他」の場所も使われるが(図・5⑤),こうした特別の設えがない休日には,滞在のほぼすべてが畳コーナーかテーブルに限られる(図・4).これは,プレイルームではこどもや家族が自ら場所をつくり,滞在することは困難であり,滞在のきっかけとなるような場所をあらかじめ設定することが重要であることを示唆していると考えられる. 

4)居合わせの様子  プレイルームの中では,いくつかのグループが共存的に滞在することがある.中でも畳コーナーと机には合わせて2〜3のグループが同時に滞在していた.しかし,上述3)とも関連して,「居られる」場所が少ないこと,畳コーナーの広さがニーズに対して充分でないこと(図・5①)などから,プレイルーム内に複数のグループが互いの活動を阻害せずに居合わせることは困難である.これは,こどもたちが一緒に遊ぶこと,家族同士が一緒に居合わせることを促す側面もあるが,同時に親子だけで遊ぶ,複数のこどもたちが家族と一緒に遊ぶといった活動の単位に対する選択の余地を少なくしているという側面もある.病気やけがでナイーブになっているこどもや家族がいること,こうした家族の中には必ずしも交流を望まない人々もいること,などに鑑みて,グループの数及び規模の選択可能性を保障する空間構成が望ましいと考えた.

4.課題抽出からコンセプト・ダイアグラム・平面提案に至る経緯

4.1 問題点,課題点の抽出と整理

 観察調査とそれに先立つ設えの現状把握より,プレイルームの改修にあたって克服すべき課題点として以下の項目が抽出された.

① 家具の寸法,形,素材,色彩等,インテリアに統一感がないこと

② 玩具・遊具の使用頻度による整理や,場と関連付けた配置ができていないこと

③ 天井面,照明,床仕上げ,家具などの設えが無機質で冷たい印象であり,あたたかさや柔らかさを感じないこと

④ 流しや便所のサイズ,デザイン,質感がこどものための設えとしてふさわしいとはいえないこと

⑤ 空間が茫漠と連続していて複数の「場」がなく,場の性格に多様性がないため,交流や活動に応じた場所の選択性に乏しいこと

⑥ 家族の存在が考慮された設えとなっておらず,活動が展開する単位に対応していないこと

4.2 コンセプトの整理から平面計画の提案までの経緯

 以上の課題点に基づき,改修コンセプトについて病院側との意見交換を重ね,双方の意見を表・4に示す5つのコンセプトに整理した.

 これを受け,5つのコンセプトに対応した空間構成ダイアグラムを作成した(図・6).同時に,こどもの発達段階による身体寸法の相違などに配慮しながら,以下のように基準となる寸法を設定した.

① インテリアの基準となる高さ:既存の窓台の高さとこどもの身体寸法に合った腰壁の高さとし,600mmに設定

② 畳コーナーの小上がり高さ:安全性,こどもの段差の移動しやすさ,かつ大人の座りやすさなどに配慮し200mmに設定

③ 遊び台の高さ:保育所等でのこどもの遊び場面を参考に,座位で遊ぶ台の高さ:200mm,立位で遊ぶ台の高さ:400mmと設定

④ 小上がりの奥行き:段差の下に点滴スタンドを置いてこどもたちが小上がりで遊ぶことを想定し,点滴コードが安全に届く限界である2,000mmまでと制限

 これら,ダイアグラムによる空間構成の整理と設定された①〜④の数値などをもとに,図・7に示した平面計画を完成させた.

5.改修後のプレイルームの利用実態,及び改修前後の比較による改修提案の検証

5.1 改修前後での変化事項

 改修後の2006年2月調査当時は,改修前の2003年8月調査時に比べ,プレイルームの利用層になりやすい入院期間がある程度長期に渡る乳幼児の数が少なく注3),長期入院児には小中学生が多かった.また,改修前調査時は朝食と昼食をプレイルームでとっていたが,改修後調査時には基本的にナースコーナーの一角でとることとなっていた.さらに,プレイルームをくつろぎ,安らぎの場所としてこどもに強く印象づける目的で,以前はプレイルームでも行っていた手術や麻酔の説明・バイタルサインの測定や服薬などの医療行為は原則禁止された.これに付随して,プレイルームの利用時間は10時以降に短縮された.これらの要因により,プレイルームの利用人数は改修前調査時よりも全体的に少ないことが予想された.

5.2 プレイルームの利用実態の変化

 改修前調査と同様に終日の観察調査を行い,改修後のプレイルームの利用実態を把握した.図・8は平日及び休日各1日のこども・家族・スタッフの滞在と行動軌跡,図・9は同じ2日間の利用の様子をバーチャートで示した図である.図・10は,調査中に観察された場面のうち,改修の効果を示す場面を抽出したものである.これらの結果をもとに,プレイルーム利用実態の変化を報告する.

1)利用人数とこどもの属性  終日の属性別利用人数及び滞在時間を表・5に示した.前述の通り2つの調査時点ではプレイルームの利用が想定されるこどもの数に差異があり,またイベントの開催や食事の取り方に相違があるため単純に比較できないが,前節で述べた状況にも関わらず,平日の自由遊び時間(表中網掛けで表示)の利用者数は改修前の約1.7倍,滞在時間の合計は1割程度の増,であった.平均滞在時間は家族を除いて減少しているが,これは,滞留と移動を繰り返して複数の場所を利用しながらプレイルームに滞在するこどもの増加などが影響していると考えられる.また,改修後は改修前よりも休日のプレイルーム利用が利用者数,滞在時間の合計ともに少なく,特に安静時間終了後の15時過ぎまではほとんど利用がない状況が続く.これは,プレイルームで朝食や昼食をとった後にそのまま遊び始めるといった,プレイルームに来る,プレイルームで遊びはじめるきっかけがなくなったことに起因すると考えられる.

2)滞在様態  図・7及び滞在様態の観察による図・10から,計画時に想定した使われ方と実際の使われ方を比較すると,小中学生のための机の利用頻度が低いものの,ほぼコンセプト及び提案に沿った使われ方となっていると考える.また,図・3及び図・8をもとに,場所別の滞在回数注2)と活動の相手の関係を示した図・11から,利用の相手において,全体に占める「家族のみ」の利用の割合が増加したことがわかる.図・10の場面①③④⑤⑧に見られるように,家族がこどもと一緒に滞在しやすい,また楽な姿勢でくつろいでいられる場所として使われていることが確認できた.また,居合わせの状況を見るため,図・12に,プレイルーム内に居合わせるグループ数注4)を2調査時点についてまとめた.滞在場所の選択肢が増えたことも影響し,複数のグループが同時に居合わせやすくなり,同時に居合わせるグループ数が増えたことがわかる(図・9,図・12).

3)滞在場所  まず,プレイルーム内にデッドスペースが少なくなり,限られた空間を有効に使うことができている(図・8).また,「居られる」場所が,テーブルと畳コーナーのみであった改修前の状況に比べて,改修後は2つの畳コーナー,2つのテーブルスペース,ソファ,本棚コーナーの奥と複数の「居られる」場所を設定している.このため,滞在場所の選択肢が増え,畳コーナー・テーブルへの滞在は他のスペースへの滞在に比して多いものの,複数の場所で滞在が起こるようになっている(図・9,図・11).図・11において,2006年休日の滞在場所を見ると,畳コーナー①②,本棚コーナー,テーブル②への滞在が他の場所への滞在に比して多い.この日は利用者数が比較的少なく同時に滞在する利用者が少なかったため,利用の密度が薄く,このため「広い場所・開放的な場所」よりも「囲われた場所」での落ち着いた滞在が好まれていたと解釈することができる.周囲の状況や他者との居合わせの状況による滞在場所の選択肢が創出されたと考える.

5.3 アンケート調査結果に見る改修の効果

 調査期間中に病棟に入院していたこどもとその家族に対し,プレイルームの使い方と要望等に関するアンケート調査を行った(配布数:33枚,回収:22枚,有効回答数:66.7%).「家庭的な雰囲気で病院でない空間と思える」,「靴を脱がずに座ってゆっくりこどもと遊べるスペースがある」,「親の居場所になっている」,といった改修のコンセプトが実現したことを示唆するコメントがある一方,「大きい子用のスペースが別にあればいい注5)」,「畳コーナーが好きなのでもっと広い方がよい」,といった,ある面では提案の成功による弊害が指摘された.またこれらは,本計画による平面構成及び設えが病棟入院患者の年齢及び疾患構成の変動に充分対応しきれていない可能性を示唆するものとも考える.

 なおプレイルームの改修に対しては家族からの評価が高く,また家族が自然にこどもと一緒にいることができているため,こどもも遊び込めていることが観察された.プレイルームをこどものための空間としてのみならず,家族とこどもの空間,家族のための空間としても位置づけたことは,結果としてこどもにとっても居心地のいい空間と印象づける効果をもたらしていると考える.

6.本稿の成果と今後の課題

 以上,本稿においては実際のプレイルーム改修プロジェクトの経緯に沿って実地調査からコンセプトおよび空間ダイアグラムの整理,設計提案,事後調査による計画案の検証,というプロセスを整理すると同時に,計画実施後の使われ方の実態について評価を行った.本稿は,あるプレイルームの断面調査に基づくケーススタディであり,以下の3点を今後の課題と認識している.

① 年齢や疾患構成の変動による,プレイルームの使われ方の推移を明らかにし,この変動に耐えうる計画を考究する

② 異なる考え方によるプレイルームとの比較を通して,居場所の提供を念頭に置いた本提案の効果について検証を行う

③ 継続的な研究により,こどもやその家族にとってのプレイルームの意味合いや生活・発達への寄与の実態を明らかにする

 これらの蓄積により,当該病院のプレイルーム改修の効果のみならず,広く医療をバックアップするこどもとその家族の療養生活環境の在り方の効果に迫る知見が得られると考える.

  本研究は,聖路加国際病院小児病棟 保育士・大野尚子氏,同  部長・細谷亮太氏,同 師長・吉川久美子との共同研究:「こどもと家族の利用実態に基づく小児病棟プレイルーム改修に関する検証的研究」の一環であり,同病院倫理委員会における審議を経て実施されたものである.なお,本研究の遂行にあたっては,平成18年度 財団法人がんのこどもを守る会治療研究助成による助成を受けた.また,当改修計画は,筆者ら他以下のメンバーの尽力によるものである;青柳由美子,高橋智子,広松はるか,室谷珠穂,福本哲二,星野賢司,加藤田歌,新田佳代,松生明子,申錦姫,坊上南海子.

注釈

注1)延べ利用人数:プライバシー保護などの観点による調査手法上の制約から,グループでの移動時などこども・家族・看護スタッフ個人を完全には特定していないため,プレイルーム内での場所の移動があるたびに,一人としてカウントした.

注2)滞在:立ち止まるなどのごく短時間の定位も含め,こども同士,親子,など活動をともにするグループの定位をカウントした.

注3)急性期入院など,一晩だけの入院などのときにはプレイルームの利用は起きにくい.

注4)食事やイベント時の滞在を除き,居合わせるグループの数に変動があるごとにカウントした.

注5)改修前のプレイルームの様子を知らない,14歳の患者とその家族からのコメント.改修前には幼児の利用が多く小中学生の利用があまり見られなかったため,改修に際しては小中学生の居場所の創出を意図した.その影響と,入院患者に占める小中学生の割合が増えたため,プレイルームの利用者は小中学生が多くなっていた.これを受けてのコメントであることを付記する.

参考文献

1)青柳由美子:患者属性と病床稼動の実態からみた小児病棟の建築計画に関する研究‐聖路加国際病院小児病棟におけるケーススタディ‐,東京都立大学2002年度修士論文,2003年3月

2)浦添綾子,仙田満,辻吉隆,矢田努:あそび環境よりみた小児専門病院病棟の建築計画に関する基礎的研究,日本建築学会計画系論文集 NO.535,pp.99-106,2000年9月 

3)浦添綾子,仙田満,辻吉隆,矢田努:あそび環境よりみた小児専門病院病棟におけるプレイルームの建築計画に関する研究,日本建築学会計画系論文集 NO.550,pp.143-150,2001年12月 

4)仲綾子,仙田満,辻吉隆,矢田努:入院児のあそび環境意識調査にもとづく小児専門病院病棟の建築計画に関する研究,日本建築学会計画系論文集 NO.561,P.113, 2002年11月

 

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