Cooking Project ヤマダキッチン

食を創る・食を愉しむ

ひとくちのチカラ

2015年06月25日 | 食のチカラ
仕事のための健康ビジョン

 昨今、健康に気を使っている故に、食にこだわる経営者は多い。
 この方もそのひとりだ。佐藤可士和さん。クリエイティブディレクター。私たちが目にしない日はないユニクロ・楽天・セブンイレブンなどのロゴ。今治タオルのブランドクリエイティブディレクションを行う。
 これらのスキルは、佐藤さん自身、頭が冴える食生活から生まれてきていると断言している。
では、どのような食生活なのかの興味が湧く。
 子供が生まれたことがきっかけで、「食」に向き合いはじめた。食に気を使える環境作りにと、キッチンにこだわる家を建てた。デッドスペースのない機能性とデザインを兼ね備えたキッチン。思わず、そこに、居たくなるのだろう。
 そして、子供に土に触れさせたいと土地を借り、野菜を育てている。採れたての野菜の美味しさがますます食への興味をかきたてているのだ。
 病院で、遅延型フードアレルギーも調べた。この遅延型フードアレルギーは、じんましんやアナフィラキシーなどの症状とは違い、アレルゲンを摂取してから時間をおいて、肌荒れ・疲労感・イライラなど「なんとなく調子が悪い」と言った症状がでるのである。大好物の食べ物がそうであったりすることも多い。卵と乳製品がそうであった彼は半年間、周りの協力を得ながら、除去をできるだけ実行した。このことで健康のリスクヘッジができたとしている。
 これほどのことまでは、真似できないにしても、思いっきり仕事に打ち込むためには、仕事のビジョンと同時に健康のビジョンも考えておく必要はある。
人は口に入ったものからしかできていない。
 食べることに意識をむけることこそ、仕事の質、健康な心身を手に入れることができると言える。

海南タイムズ6月25日号掲載