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長崎市長・知事も祝福

2017-10-06 18:54:00 | 日記
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1 NHK 長崎県のニュース|NHK NEWS WEB
www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/

ア 長崎市長・知事も祝福
10月06日 16時30分
長崎市出身のカズオ・イシグロさんがことしのノーベル文学賞に選ばれたことについて、長崎市の田上市長は「これまで何度も候補となる中、今回ついに受賞されたことは本当にうれしいことで、心からお祝いしたい。受賞をきっかけに、作品で描かれている長崎が世界中に伝わっていくことは大変名誉なことで、イシグロさんにはぜひ長崎にお越しいただき、文学に関心のある人たちにお話をいただけたら光栄です」と話していました。

長崎県の中村知事は6日の9月定例議会の本会議で、「5歳まで過ごされた長崎を舞台にした長編小説を執筆するなど、ふるさと長崎に対する特別な思いを大切にしていただいている。異なる文化の中でたくさんの作品を執筆し、ノーベル文学賞に選ばれたことは文学を志す人に夢を与えるもので、心から敬意を表します。県民の皆様と共に心からお祝いします」と述べました。

イ いとこ、幼稚園の担任は
10月06日 16時41分
長崎市に住む獣医師の藤原新一さん(71)は、ことしのノーベル文学賞に選ばれたカズオ・イシグロさんのいとこに当たり、イシグロさんの父親と藤原さんの母親がきょうだいだということです。
イシグロさんとは、「カズオちゃん」、「新一にいちゃん」と呼び合う関係だということで、5日夜のノーベル文学賞の発表を受けて藤原さんのところには、親せきなどから受賞の決定を祝う連絡が次々と寄せられています。
受賞が決まったことについて藤原さんは「私はいずれノーベル文学賞をとるだろうと思っていましたが、生きているうちにとってくれてうれしいです。久しぶりにいとこが集まる会を開きたいと思いますし、本人にも参加を呼びかけたいです」と話していました。

また、カズオ・イシグロさんが4歳のときに通っていた、長崎市の桜ヶ丘幼稚園で当時の担任だった田中皓子さん(91)は「候補にあがったと聞いてから、いつか受賞すると思っていたので本当にうれしい。興奮して一晩中眠れませんでした」と話していました。
当時のイシグロさんについて田中さんは「ほかの子どもたちと違って、静かに1人で絵本を読んだり音楽を聞いたりしている子どもでした。ただ、当時から人にはない印象を与えるような子で、イギリスに行ってからもずっと気になっていました」と懐かしそうに振り返りました。
イシグロさんから田中さんの自宅に著作が届けられるなど交流が続いていて、平成元年にイシグロさんが長崎に帰ってきたときには、およそ30年ぶりの再会を果たすことができたということです。
当時のことについて田中さんは「立派に成長した姿に感動したことを覚えています。ぜひまた長崎に帰ってきてもらって、『おめでとう』とお祝いの言葉をかけたいです。そしてイギリスにはない長崎の料理を食べながら、ゆっくりとお話したいです」と話していました。



あの「東京キャラバン」が熊本・天草にやってくる

2017-10-06 16:54:32 | 日記
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1 あの「東京キャラバン」が熊本・天草にやってくる! / 天草市
https://www.city.amakusa.kumamoto.jp/kiji0033863/index.html

あの「東京キャラバン」が熊本・天草にやってくる!
最終更新日:2017年10月4日
東京キャラバンin熊本

 東京2020オリンピック・パラリンピックを契機に文化的な基盤を創造することを目指しスタートした「東京キャラバン」は、これまで、各地で数々のパフォーマンスを生み出してきました。その「東京キャラバン」が熊本でさらに進化します。

 10月9日から同12日のワークショップや同15日の参加型パフォーマンスは誰でも参加可能ですので、この機会にぜひ❝文化混流❞を体感しませんか?

天草でもワークショップが開催されます!観覧無料、見学・参加自由、事前予約不要です。
■とき=10月12日(木)午後2時から同5時
■ところ=天草市民センター

■参加アーティスト=近藤良平氏、熊本県立天草拓心高等学校郷土芸能部、熊本めぐり音楽隊、ほか

■内容=天草ハイヤ踊りとの共演


午後の呟き

2017-10-06 16:36:21 | 日記
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1 NHK 熊本県のニュース|NHK NEWS WEB
www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/

天草で「秋の窯元めぐり」始まる
10月06日 15時09分
良質な陶磁器の原料「天草陶石」の産地で陶芸が盛んな天草地方で、6日から「秋の窯元めぐり」が始まりました。

この催しは、天草灘に面した苓北町と天草市天草町の窯元で作られた焼き物の魅力を多くの人に知ってもらおうと、毎年、この時期に開かれています。
初日の6日は苓北町の窯元、内田皿山焼で式典が開かれ、熱気が漂う窯場で、来年のえと「いぬ」をかたどった置物やカップや皿といった食器など天草陶石を原料にした、美しい光沢が特徴の純白の焼き物が窯出しされました。
また、期間中には参加する各窯元で手びねりや絵付けなどの陶芸体験や、通常よりも割り引いた価格での販売も行われるということで、訪れた人がさっそくお目当ての品を手にとって買い求めていました。
天草市から訪れた60代の男性は「ドライブがてらに訪れました。窯元がたくさんあって楽しいです」と話していました。
天草陶石研究開発推進協議会の木山勝彦会長は「天草西海岸の自然、食べ物、そしてわれわれ窯元が作った焼き物をゆっくりご覧になって、楽しんでいただければと思います」と話していました。
この「天草西海岸秋の窯元めぐり」は、9つの会場で今月10日まで開かれています

2 NHK 長崎県のニュース|NHK NEWS WEB
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ア 書店にイシグロさんのコーナー
10月06日 11時42分
長崎市生まれの日系イギリス人、カズオ・イシグロさんがノーベル文学賞に選ばれたことを受けて、長崎市にある書店では、イシグロ氏の書籍を集めたコーナーが設けられ、訪れた人たちが早速本を手に取ったり買い求めたりしていました。

ことしのノーベル文学賞に選ばれたカズオ・イシグロさんは、1954年に長崎で生まれ、5歳の時日本人の両親とともにイギリスに渡り、その後イギリス国籍を取得しました。
5日夜の受賞の発表を受けて長崎市にある書店では、店内にあったイシグロさんの書籍10冊を集めて、入り口の目立つ場所に特設コーナーを設けました。
6日午前10時に開店すると、早速イシグロさんの本を買い求める人がみられ、開店から50分ほどで売り切れました。
「日の名残り」を購入した長崎市の70代の歯科医師の男性は「今日は診療を任せて来ました。もう本が売れて買えないと思って来たので、買うことができて運が良かったです。イシグロさんが書いたほかの本も読みたいです」と話していました。
また、書店の文芸担当の宅島美由紀さんは「少ない在庫を集めて特設コーナーを準備しました。すぐにお客さんが本を手に取ってレジに向かったので、改めて文学賞の受賞はすごいことだと実感しました。今後は発注を増やして、長崎県民の多くの皆さんに読んでいただきたいです」と話していました。

イ 幼稚園の担任も大喜び
10月06日 12時57分
ことしのノーベル文学賞に選ばれたカズオ・イシグロさんが4歳のときに通っていた、長崎市の桜ヶ丘幼稚園で当時の担任だった田中皓子さん(91)は「候補にあがったと聞いてから、いつか受賞すると思っていたので本当にうれしい。興奮して一晩中眠れませんでした」と話していました。
当時のイシグロさんについて田中さんは「ほかの子どもたちと違って、静かに1人で絵本を読んだり音楽を聞いたりしている子どもでした。ただ、当時から人にはない印象を与えるような子で、イギリスに行ってからもずっと気になっていました」と懐かしそうに振り返りました。
イシグロさんから田中さんの自宅に著作が届けられるなど交流が続いていて、平成元年にイシグロさんが長崎に帰ってきたときには、およそ30年ぶりの再会を果たすことができたということです。
当時のことについて田中さんは「立派に成長した姿に感動したことを覚えています。ぜひまた長崎に帰ってきてもらって、『おめでとう』とお祝いの言葉をかけたいです。そしてイギリスにはない長崎の料理を食べながら、ゆっくりとお話したいです」と話していました。

ウ ~全国のニュース~ 動画が有ります。
イシグロ氏「受賞が平和を求める人の力になること願う」
10月6日 15時20分
ノーベル文学賞の受賞が決まったあとカズオ・イシグロ氏は、文学を通じてよりよい世界になることに寄与したいという思いを語っています。

イシグロ氏は、去年6月に行われた国民投票でイギリスのEU=ヨーロッパ連合からの離脱が決まった直後に有力紙フィナンシャル・タイムズに寄稿し、国民投票の実施を決めた当時のキャメロン首相と離脱を支持した人たちを痛烈に批判しました。
一方、EUについては「戦争と全体主義に覆われたヨーロッパを、友好的でほとんど国境のない民主的な場所に変えた現代史で数少ない真の成功例だ」と高く評価していました。

今回、受賞が決まったあとイシグロ氏は「世界はいま、価値観やリーダーシップ、安全という面で不確かな時期にありますが、この受賞が親善と平和を求める人たちの力に少しでもなることを願っています」というコメントを発表しました。

そのあと開かれた記者会見でも「作家としての私の役割は、今起きている事柄に直接コメントするのではなく、一歩下がって私たちと政治との関係について考えることです。不確かな時代の今、文学が道を探す一助になればと思います」と話していました。


イシグロ氏出身の長崎でも喜び

2017-10-06 09:09:58 | 日記
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1 NHK 長崎県のニュース|NHK NEWS WEB
www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/

イシグロ氏出身の長崎でも喜び
10月06日 06時50分
ことしのノーベル文学賞に、日系イギリス人で世界的なベストセラー作家のカズオ・イシグロ氏が選ばれ、イシグロ氏の出身地、長崎市では、喜びや讃える声が聞かれました。

このうち、長崎市に住む58歳の男性は「先ほど、スマートフォンの速報ニュースを見て知りました。
驚きましたが長崎市民として誇らしいです。作品も読んでみたいと思います」と話していました。
また市内の63歳の女性は「長崎の人にとって目標となるような人だと思います。読書が好きなので必ず読みます。直接会って『おめでとうございます』と伝えたいです」と、拍手をしながら喜んでいました。
カズオ・イシグロさんが通っていた長崎市の桜ヶ丘幼稚園で、年少組の時の担任だった田中皓子さん(91)は、NHKの取材に対し「いつかいつかとずっと待っていたので、本当に夢みたいです。受賞の知らせを聞いてうれしくてことばがありません」と興奮気味に話しました。
幼稚園時代のイシグロ氏については「お母さんと一緒に嫌がらずに幼稚園に来ていました。あまり活発ではなく、静かに絵本を読んでいるか、遊んでいる友達をじっと見つめている姿が印象に残っています。私が生きている間に受賞の知らせを聞くことができて感謝しかありません」と話していました。
長崎県の中村法道知事は「長崎県にとっても大変名誉なことであり、非常に嬉しく思っております。長崎を舞台にした長編小説を執筆するなど、ふるさと長崎に対する特別の想いを大切にしていただくとともに、異なる文化の中で独自の作品を執筆してノーベル文学賞に選ばれたことは、文学を志す人々に夢を与えるもので、心から敬意を表します」とコメントを出しました。
長崎市の田上富久市長は「心からお喜び申し上げます。デビュー作では原爆投下後の長崎が描かれていて、偉大な作家の心の原風景に長崎があり、それが作品の重要な要素になっていることを誇らしく思います。いつか生まれ故郷の長崎市を訪れていただく機会があることを願っています」というコメントを出しました。


深夜の呟き

2017-10-06 01:10:21 | 日記
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世界遺産目指し五島市長が要望
10月05日 17時33分
「潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産がある五島市の野口市長が、5日長崎県庁を訪れ、世界文化遺産への登録を目指して、資産の周辺の景観整備のための補助金を今後も続けるよう要望しました。

五島市の奈留島には来年、建造100年を迎える教会江上天主堂を中心とした江上集落があり、来年の世界文化遺産への登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産になっています。
江上天主堂の近くには廃校になった小学校があり、市は景観を損なうとして取り壊す方針ですが、景観の整備などに使える県の補助金は来年度で終わります。
このため、五島市の野口市長は5費、長崎県庁で中村知事と面会し、「小学校の解体には多額の経費がかかるので、補助金の期間を延長して引き続き支援してほしい」と要請しました。
これに対し、中村知事は「解体だけで止まるのはもったいないので跡地の整備活用も考えてほしい」と答えた一方、補助金の延長については明言しませんでした。
要望のあと野口市長は「知事には前向きに検討してもらえると思う。
補助制度をしっかり使って整備を進めていきたい」と話していました。
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は、来年夏に開かれる世界遺産委員会で登録されるかどうかが決まります。

2 大漁か豊作か勝負 天草市・茂串の十五夜大綱引き = 地域 - 写真 - goo ...
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大漁か豊作か勝負 天草市・茂串の十五夜大綱引き
2017/10/5 22:00
網で作った大綱を懸命に引っ張る住民たち=天草市
 天草市牛深町・茂串地区の「十五夜大綱引き」が中秋の名月の4日夜あり、月明かりの下、千人近くが力のこもった勝負を繰り広げた。

 400年以上続くとされる恒例行事。漁網で練った約150メートルの綱を用い、地区が山側と海側に分かれて先に2勝した側が勝利する。山側の「屯田[どんだ]・向[むこ]」が勝てば豊作、海側の「新貝[しんがい]・村」が制すると大漁になるとの言い伝えがある。

 綱引きは、月が空高く上がった午後8時半ごろ、村田国広区長(74)が主催者あいさつをして地区を貫く県道で始まった。今年も同市と交流する高森町から12人が参加し、両方に分かれて「そーれ」と声を張り上げた。

 勝負は白熱し、2勝1敗で新貝・村に軍配が上がった。新貝・村に加わり勝利をもたらした高森町の民宿経営・寺崎賢治さん(62)は「子どもたちもたくさん参加し、伝統行事によって古里に誇りが生まれていると感じた。高森もこうありたい」と汗を吹きながら満足そうに話した。(上野和伝)

3 [TKU-NEWS 夕方 17.10.05 ] 肥後銀行の移動店舗車で強盗訓練
https://www.tku.co.jp › 熊本のニュース一覧

肥後銀行の移動店舗車で強盗訓練
2017.10.05 19:14
肥後銀行が10月16日から宇城市の三角地区などで運用を開始する移動店舗車『ハモニカ―』を使った強盗訓練が5日、宇城市でありました。訓練は強盗に扮(ふん)した宇城警察署生活安全課の署員が拳銃を持って車に押し入り、窓口の行員に銃を突きつけ現金を奪い、車で逃走するという想定です。行員は110番通報し、駆け付けた署員に身長や服装など犯人の特徴を説明していました。『ハモニカ―』は2台あり、1台は高齢化が進む宇城市三角地区に、もう1台は熊本市や益城町などの仮設住宅を巡回しながら業務を行う予定で、車内には窓口やATMなどが備えられています。

4 ノーベル文学賞にカズオ・イシグロ氏 英国の小説家 | NHKニュース

ノーベル文学賞にカズオ・イシグロ氏 英国の小説家
10月5日 20時03分
ことしのノーベル文学賞に、日系イギリス人で世界的なベストセラー作家のカズオ・イシグロ氏が選ばれました。

スウェーデンのストックホルムにある選考委員会は日本時間の5日午後8時すぎ、ことしのノーベル文学賞の受賞者にカズオ・イシグロ氏を選んだと発表しました。

イシグロ氏は62歳。1954年に長崎で生まれ、5歳のとき、日本人の両親とともにイギリスに渡り、その後、イギリス国籍を取得しました。

1989年に出版された「日の名残り」は、第2次世界大戦後のイギリスの田園地帯にある邸宅を舞台にした作品で、そこで働く執事の回想を通して失われつつある伝統を描き、イギリスで最も権威のある文学賞、ブッカー賞を受賞しています。

また、2005年に出版された「わたしを離さないで」は、臓器移植の提供者となるために育てられた若者たちが、運命を受け入れながらも生き続けたいと願うさまを繊細に描いたフィクションで、2010年に映画化され、翌年には日本でも公開されました。

ノーベル文学賞の選考委員会は「カズオ・イシグロ氏の力強い感情の小説は、私たちが世界とつながっているという幻想に隠されている闇を明らかにした」と評価しています。

イシグロ氏 受賞の知らせ「いたずらかと思った」

ノーベル文学賞の受賞が決まったカズオ・イシグロ氏は、イギリスのBBCの取材に対して受賞の知らせを受けた時の感想について「いたずらかと思った」と述べました。イシグロ氏は「これまでノーベル文学賞を受賞した偉大な先人たちの中に自分の名前が加わることはとても光栄だ」とコメントしています。

数々の優れた長編小説
数々の優れた長編小説
カズオ・イシグロ氏は数々の優れた長編小説を英語で発表してきました。

1982年のデビュー作「遠い山なみの光」は、戦後まもない長崎が舞台で、混乱のなか、たくましく生きる女性の姿を描きました。

1986年に発表した2作目の「浮世の画家」は、戦前の日本人画家が主人公で、終戦をきっかけに社会の価値観が大きく変わる中、とまどいながら生きる姿を繊細に表現しました。

1989年に出版された「日の名残り」は第2次世界大戦後のイギリスの田園地帯にある邸宅を舞台にした作品で、そこで働く執事の回想を通して失われつつある伝統を描き、イギリスで最も権威のある文学賞ブッカー賞を受賞しています。

2000年の「わたしたちが孤児だったころ」では、ロンドンで育った孤児が探偵となり、日中戦争で揺れる中国に渡って両親の行方を捜す姿が描かれています。

2005年に出版された「わたしを離さないで」は、臓器移植の提供者となるために育てられた若者たちが、運命を受け入れながらも生き続けたいと願うさまを繊細に描いたフィクションで、2010年に映画化され、翌年には日本でも公開されました。

最近では、おととし「忘れられた巨人」を発表し、老夫婦が何度も困難に直面しながらイギリスで旅を続ける姿を描きました。

日本に初めて戻ったのは30代

カズオ・イシグロ氏は、1954年、長崎県で日本人の両親のもとに生まれました。海洋学者だった父親が北海油田の調査に参加したことをきっかけに、5歳のとき家族でイギリスに移住しました。

イギリスでは現地の学校に通い、ケント大学やイーストアングリア大学で英文学などを専攻したということです。

イシグロ氏は、父親がイギリスで仕事を続けたため、長年、日本に戻らず、成人したあと、イギリス国籍を取得しました。

イシグロ氏がイギリスに渡ったあと、日本に初めて戻ったのは30代になってからだということです。

イシグロ氏 日本に特別な思い
イシグロ氏 日本に特別な思い
ノーベル文学賞の受賞者に選ばれたカズオ・イシグロさんは、6年前に来日した際、「幼いころにいた日本の記憶がよみがえってくるようで、ほかの国に行くのとは全く違った感じです」と、日本への特別な思いについて語っていました。

カズオ・イシグロさんは昭和29年に長崎市で生まれ、日本人の両親とともに幼いころにイギリスに移住して帰化しました。6年前、イシグロさんの小説「わたしを離さないで」を原作にした映画の日本での公開に合わせて来日し、その際開かれた記者会見で、「街を歩いても食事をしても、幼いころにいた日本の記憶がよみがえってくるようでほかの国に行くのとは全く違った感じです」と語りました。

そのうえで、イシグロさんは、「人生は考えているよりも短いが、その中で最も重要なことは何かを読者にじっくり考えてもらいたいと思っている」と、創作に向けた思いを話していました。

5 イシグロ氏会見「芸術的アプローチは日本的なもの」 | NHKニュース
www3.nhk.or.jp/news/html/20171005/k10011169241000.html

イシグロ氏会見「芸術的アプローチは日本的なもの」
10月5日 23時23分
ノーベル文学賞の受賞が決まったカズオ・イシグロ氏はロンドン市内で記者団に対して、「すばらしいことで、全く予想しなかった知らせだった。キッチンでメールを打っていた時、エージェントから連絡を受けた。その後、BBCから電話を受け、事実だと信じることができた」と述べました。そのうえで自身の作品について、「私はイギリスで育ったが、私の両親は日本人であり、世界を見る、私の芸術的なアプローチの大部分は、日本的なものだ」と話していました。

「親善と平和求める人たちの力に」

カズオ・イシグロ氏は、発表したコメントの中で「まったく予想していなかったことで、信じられない気持ちです。世界は今、価値観やリーダーシップ、安全という面で不確かな時期にあります。この偉大な名誉を受賞することが、たとえ小さくても親善と平和を求める人たちの力になることを願っています」と述べています。

6 イシグロ小説「人間の『記憶』を一貫して描いてきた作家」 | NHKニュース
イシグロ小説「人間の『記憶』を一貫して描いてきた作家」

10月5日 20時56分
日系イギリス人作家のカズオ・イシグロさんがことしのノーベル文学賞に選ばれたことについて、これまで2回、イシグロさんへのインタビューを行ったことがある翻訳家で東京大学名誉教授の柴田元幸さんは、「カズオ・イシグロさんは、1980年代のデビュー以来、常に質の高い長編小説をコンスタントに発表し続けていて、ノーベル文学賞の受賞は妥当だと思います」と受賞についての受け止めを語りました。

そのうえで、イシグロさんの小説の特徴について、「人間の『記憶』というテーマを一貫して描いてきた作家だと思う。人間の記憶がいかに不確かで、人が過去をどうねつ造していくかという問題や、記憶をたどっていくことによって過去とどう向き合っていくかという、世界のどこでも通じるテーマを、読み応えのあるストーリーと明快な文章で描いている」と説明しました。

また、イシグロさんと日本との関わりについては、「カズオ・イシグロさんは日本で生まれたものの、幼いうちにイギリスに渡り、日本のことはほとんど知らなかった。一方、最初の2作の長編小説は日本を舞台にしたもので、これは小津安二郎の映画などを通じて知った日本のイメージをもとに、『未知の国』である日本を夢見て書いた小説だった。小説自体も小津安二郎の映画に見られるような、静かなタッチの作品だった。その後はさらに世界が広がり、スケールの大きな物語を描くようになり、日系であることを土台にした作品は見られなくなっている」と話していました。


翻訳本の出版社社長「内面は古風な日本人」

カズオ・イシグロさんの翻訳本を出版している早川書房の早川浩社長は5日夜、記者会見し、「近い将来、受賞すると思っていましたが、まさかことしとは思っておらず、とても驚いています。早く『おめでとう』と声をかけたい」と喜びを語りました。

また、カズオ・イシグロさんの性格と作品の魅力について、「イギリス人だが内面は古風な日本人だと感じている。作品の魅力はいずれも人間性、人間味を掘り下げているところにあると思っていて、彼の人格に通じるものがある。今回の受賞が、多くの人が彼の作品に親しむだけでなく、文学との距離を縮めるきっかけになればうれしい」と話していました。

早川書房は17年前にカズオ・イシグロさんの翻訳本を出版する権利を取得し、これまでに単行本と文庫本を合わせておよそ100万部、発行しているということです。


BBC「今の時代を代表する作家の1人」

BBCなどはイシグロ氏の受賞決定を速報で伝えています。解説をした記者は、「イシグロ氏は不思議な空間を舞台に、読者を物語にいざなうたぐいまれな力を持っている。今の時代を代表する作家のひとりだ」との評価を伝えました。

また、文学の書評で定評があるイギリスの高級紙「ガーディアン」は、去年のノーベル文学賞がアメリカのシンガーソングライター、ボブ・ディラン氏におくられたことに触れたうえで、イシグロ氏の受賞決定を「去年ほどではないもののことしも驚きの受賞だ」と伝えました。
ガーディアンはさらに、イギリスで最も権威のある文学賞であるブッカー賞を受賞した「日の名残り」などの作品を挙げ、ことし、イシグロ氏の受賞を予想する人は少なかったものの、極めて評価の高い作家のひとりだと伝えています。

ノーベル文学賞にカズオ・イシグロ氏 英国の小説家10月5日 20時03分動画ノーベル賞
関連ニュースイシグロ氏会見「芸術的アプローチは日本的なもの」イシグロ小説「人間の『記憶』を一貫して描いてきた作家」