vol.243 原発事故以来、私の人生観、特に人や物の見方が一変しました

2011年09月28日 | Weblog
これまでの私は「人はそれぞれ個性があって面白い。良いところが必ずある」、また
「物にも常に新しい不可思議な側面がある」と興味深く、一期一会の心で対峙してきました。
浄土真宗の開祖、親鸞の言う「悪人論」の真の意味を判らずに過ごしてきました。

ところが福島原発事故以来、人は皆悪人ではないかと考えるようになりました。
政治家は権力闘争に明け暮れ、人の足を引っ張り合うばかりですし、
官僚も、検察も自分達の組織を守る事ばかりに固執しています。

原子力発電は安全であり、最も安価なエネルギー源であると言われてきました。
電力会社は勿論の事、政治家も官僚も、そして学者すらも一体になって推進派でした。
原子力に詳しい友人が近くにおり、原発にしてもより安全な技術を開発すべきでした。

私は現在、残された僅かばかりの人生を地域の為に役立てたいと行動に移しています。
家の前にある13、000坪の竹林の竹を切り公園にしたいと考え、県や市の賛同をもらいました。
私自身もこの4ヶ月、土日で900本の孟宗竹を切りながら、その利用法を考えていました。

結果として、竹を燃料とするバオイマスの熱分解ガス発電を実現したいと考えました。
現在資料集めをし、有志ある人を集めて勉強会を開催する事からはじめようとしています。
これも原発事故がなければ考える事もしなかったことです。

議員定数削減や公務員2割削減もせず、ただ与野党が罵り合っている姿に幻滅を覚えます。
私が政権交替に期待したのは国の形を変える“廃藩置県”ならぬ“廃県置藩”にもどす事でした。
これを小沢一郎に期待していたのです。並の政治家では官僚に潰されて実現不可能です。

政治家はお金にクリーンな人は皆無でしょう。私も長男を市長選に立てて戦った経験があります。
クリーンな党と言われている党も、お金で票を売り買いしている現状があります。
原発事故以来、学者さえも私には悪人に見えてきました。政治家、公務員はなおさらです。

親鸞聖人の見た地獄を私たちは今年、はっきりと目にしたと思います。
私もそのことにやっと気付きましたが、国会のように人を非難しておれば禄にありつける身ではありません。
事業基盤を築き、森林の復活、農業の再生、支え合う地域社会構築に微力を捧げる所存です。

2 コメント

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竹林の多目的活用の成功をお祈りします。 (ヤーコンおやじ)
2011-09-30 13:47:25
小生も浄土真宗の門徒・総代長でありながら、親鸞聖人のことはほとんど何も知りません。
「悪人論」も今日、ネットで調べて、知ったところです。
それにしても、人間の煩悩なるものは、呆れるほどに凄まじいですね。小生もうんざりしています。
世の中が順調に行っていれば、まだよいのですが、何かが起きると、どうしようもなく、醜くなります。
親鸞聖人に言わせれば、そういう小生も極悪人だそうですが、いまいち合点がいきません。
煩悩ゼロなんていう人間は絶対に在り得ず、煩悩をどれだけかでも抑える心を持つことを褒め称えてほしいものです。
そうすれば、世の中、少しはましになると思うのですが。
現世をみてみると、それは甘すぎる、と親鸞さんはおっしゃるかもしれませんが。

ところで、前から取り組んでおられます竹林の公園化のご努力に敬服いたしておるところです。また、バイオマス計画を立てるバイタリティーに圧倒させられます。
どちらも成功することを陰ながらお祈りいたしております。
小生の地域貢献は、自宅の隣の公園の草刈り作業とトイレ掃除ぐらいなもので、とても渡辺さんの足下にも及ばないですが、少なくともこれだけは、体が続く限り、10年、20年、できればもっと長く続けて生きたいと思っています。
激励頂き力が湧きます (渡邉 最昭)
2011-10-04 15:17:05
いつもながら大所高所からのお考えを伺えて嬉しく思います。今年は原発事故という未曾有の事態に遭遇しました。ある意味ではチャンスと捉え、発電事業が成り立つと考えました。これまで沢山の方にお出会いした貴重な人脈を生かして、実現できるように頑張ります。ご意見賜り有難うございました。

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