vol.187 ヤーコンの健康効果に与える有機栽培の影響について

2009年07月31日 | Weblog
「栽培方法によって野菜の栄養成分は変わるのか、有機栽培すれば
健康効果は得られるのか」についての調査結果が発表されました。
英国食品基準庁の委託を受けてのロンドン大学の調査結果です。

過去50年間に発表された文献から、13栄養素のうち主要10栄養素では、
栽培方法によって大きな違いは出ないとの結果だったようです。
即ち、有機栽培による健康効果は特に認められないとの結論です。

基本的にはその通りで、だからこそ栄養成分表が価値を持ちます。
穀類、野菜、果物などのビタミン、ミネラル含有量が表示できるのです。
勿論、土壌に含まれる有害微量成分や農薬には注意を払わねばなりません。

ヤーコンに関しては有機栽培の健康効果が顕著に現れます。即ち、
ヤーコンの主成分であるオリゴ糖の含有量が、有機栽培すれば
糖類の90%以上がオリゴ糖であるのに対して、
化学肥料を用いると、5~60%に減少してしまいます。

糖度に関しても同様で、有機栽培ではヤーコンの糖度は12~13度、
化学肥料では9~10度と,甘味が少なくなる傾向にありますります。
ヤーコンはオリゴ糖が生命です。だからこそ私達は有機栽培にこだわるのです。

「有機栽培による健康効果はない」と結論付けるのは危険だと思います。

vol.186 私の目指すヤーコン事業の着地点

2009年07月21日 | Weblog
これまでに開発した主な商品は、ヤーコンジュース(商品名;野菜毎日)、
ヤーコン茶(ヤーコン茶王)、ヤーコン麺、ヤーコン酢、ヤーコン初味漬などです。
それぞれ課題はありますが、多くの消費者に受け入れてもらい有難い限りです。

商品別の特徴や残された課題は別の機会に述べたいと考えていますが、
そもそもヤーコンにこだわり続ける理由は私どもの腸を守る事にあります。
「神は、腸の病気で困らないようにヤーコンを創造された」と私は考えています。

それ故に、最も腸を元気にし守ってくれるのはヤーコンジュースだと思います。
ヤーコンジュース100%よりも、ニンジン、豆乳、牛乳などを少し加えることで、
万人に好まれる美味しい飲料が出来上がります。

現在日本では、野菜ジュースとしてはニンジンジュースが一番で、
トマトジュースや青汁が続いています。次いで豆乳でしょうか。
ニンジンジュースはりんごジュースを半分加えて美味しくして売られています。

ヤーコン事業の最終着地点は野菜ジュースのトップメーカーになる事です。
この場合、ヤーコン・ニンジンジュースと、ヤーコン・豆乳が中心になるでしょう。
「これらの需要が伸びるほど腸の病気は激減する」と私は考えています。

vol.185 需要創出型イノベーションへの支援政策を求めたい

2009年07月09日 | Weblog
私はヤーコンで新しい需要を作りるべく、製品開発に没頭してきました。
要した時間は15年、実質延べ1万5000時間を超えました。
この間に出願した特許は20件、維持費を含めた費用は500万円になります。
コツコツと努力を積み重ねると、結果はついてくるものだと感じています。

麻生政権の仕事振りを見ていますと、とても腹立たしくなります。
景気対策と称して財政出動ばかりし、中長期戦略が見えません。
構造改革を放棄し、人材育成や新産業創出の支援策もありません。
国の為にではなく、自己満足のために政治があるのではと考えたくなります。

リーマンショック後の世界経済危機は、日本が最も深刻な打撃を受けました。
「日本への影響は少なく、かつ一番早く立ち直る」と、今でも楽観的です。
「外交日程を間断なく入れ、補正予算を出し続けて政権を維持する。
総理自らの人気だけで政権運営できる」と考えていた節があります。

支持率低下に歯止がかからなくなると、「相手のスキャンダルを探して攻撃する。
人気知事の取り込みを図る」など、なりふりかまわずの有様です。
「県の存在は現状のままで、市町村合併もこれ以上は無理だ」と公言する知事、
「国の統治の姿も描かず、地方分権のみを声高に叫ぶ」知事への誘いは疑問です。

世論調査の結果を見ると、このような状況を国民は賢明にも読んでいるようです。
経済も社会も混迷の限りですが、一番劣化しているのは政治家ではないでしょうか。
「起業家精神を鼓舞する支援策を与野党の区別なしに進めて欲しい」
「人の足の引っ張り合いは止めて欲しい」、これが政治家への私のお願いです。