最終目的地のない旅。
一応、道北エリアの道の駅めぐりという名目である。
8時15分、出発。
田園の里うりゅうとサンフラワー北竜は攻略済みなので、碧水までは国道275号を北上する。
碧水で左折して国道233号に入ると、そこからは一度も行ったことがない地域である。
よくよく考えてみると、支庁レベルでも留萌と宗谷は全くの未踏地域なのだ。
10時10分、美葉牛峠に到着し、ついに留萌支庁に足を踏み入れる。
しかし、そこから留萌の市街地までは遠く、たどり着いた時にはすでに正午。
大して用はないが、折角なので留萌駅前まで行ってみる。
さすがに大きな駅だが、列車の本数は相当少ないと予想された。
赤字ローカル線の駅を持つ町の町民としては、何か感じ入るものが…。
国道232号を辿って日本海へ出ると、遥か遠方に尖った島が見える。
留萌からも天売・焼尻が見えるのかと感心したのだが、その正体は利尻富士だった。
それに気づいたのは、ずっと後のことである。
やや向かい風だったが、13時50分おびら鰊番屋、15時45分風Wとままえ、17時00分ほっと・はぼろと順調に通過していく。
サンセット王国こと羽幌をこの時刻に通過してしまうのは、少々もったいない気もしたが…。
走行距離100kmを超え、だんだん疲れが見え始める。
この時点では、まだ戻る選択肢は「あり」だった。
風向きが変わらなければ、深夜には帰宅できる望みがあったのだ。
だが、日を改めて初山別まで行くのは相当にキツイ。
ここまで来たら、日本海側は制覇しておかねばなるまい。
18時45分、日がかなり傾いてきたころ、初山別村の親水公園で休憩。
顔と手足を洗ってリフレッシュ、まだまだ行けそうな気がしてきた。
どうやら気力が大幅に回復したらしい。
そんな感じで、19時40分にはロマン街道しょさんべつに到着。
完全に日が沈んだので、野営地を探しながら遠別へ向かう。
気を抜くと自転車から落ちてしまいそうなくらい、疲労はピークに達していた。
しかし、いつの間にか遠別の富士見に着いてしまう。
富士見は19時閉店なので、ここで今できることはない。
最終バスが過ぎていることを確認して、バス停で一泊することに決定した。
21時半、就寝。
さて、明日の天気は?
追伸:
バス停を借用させていただいた沿岸バスさんには、この場を借りてお礼を申し上げます。
一日乗車券のビラが印象的なバス停でした。
【本日走行距離】155.08km
【積算走行距離】1472.9km