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世界の覚書

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中国、豚2000万頭の大量死とインフレ懸念

2007年06月03日 | 環境・天災・健康
大紀元:中国豚肉価格暴騰、インフレ懸念
「フィナンシャル・タイムズ」紙5月28日の報道によると、中国の一部の豚肉価格はここ数週間で暴騰し、西安市ではキロ当たり17元(約262円)まで、深セン市南部ではキロ当たり30元(約462円)までに値上がりしたという。2週間で約30%の値上げとなった。農業部の報告によると、豚肉の卸値はさらに上昇するとみており、実際、4月以降はすでに71・3%が上昇したという。
一方、中国にいる5億頭の豚が同国でもっとも重要な豚肉供給源であることから、中国政府にとって、如何なる肉類の供給中断も重要な政治問題になるのである。
報道によると、昨年5月以降中国国内で、通称「ブルー・イア(blue ear disease)」病、いわゆる「豚生殖器・呼吸器症候群」PRRSが流行、さらに一般的に流行っている口蹄疫(foot-and-mouth)を加え、業界関係者は「これらの疾病は2000万頭の豚の大量死をもたらした」とコメントしている。しかし、豚の大量死に留まらず、先週末に広東省で疾病に感染した豚の肉を食した56人は後、病院へ運ばれたという事件も起きた。
(中略)香港高盛集団会社(ゴールドマン・サックス・グループ)の中堅・梁洪(Lian Hong)氏は、研究報告のなかで「豚肉価格の上昇は消費者の物価指数(CPI)を昨年同期比4%以上へ上昇させる可能性がある」と示し、「さらに、肉類構成はCPIの約7%を占めており、その価格の影響力はタマゴ、魚およびその他の食品価格まで影響を及ぼす」との見解を示した。
母数が5億頭とはいえ、2千万頭の大量死は結構大きいのではなかろうか。豚肉の価格上昇で物価指数まで影響を与えるというのもスケールがでかい(1%分の上昇圧力?)。

中国情報局:農業部:広東省の豚大量死は人に感染しないPRRS(2007/05/10)
PRRSはウイルス性の病気で感染力が強く、生産性の低下をもたらすため、日本では家畜伝染病予防法で届出伝染病に指定している。ただし、人間への感染はないとされる。中国国内では今回の豚の大量死の報道が5月6日ごろになってからだったため、一部では人に感染する豚連鎖球菌感染が発生し、当局が報道を規制したのも見方も出ていた。2005年には四川省、広東省、香港で豚連鎖球菌の感染被害が拡大し、死者も出た。
中国情報局:豚肉値上がりで再利上げ?GS証券が予測リポート(2007/05/28)
28日付東方早報によると、ゴールドマン・サックス証券の中国首席エコノミスト、梁紅氏はこのほど発表したリポートの中で、豚肉の価格急騰を理由に中国人民銀行(中央銀行)が再度の利上げに踏み切るとの見方を示した。(中略)リポートによると、06年末、食糧価格の急騰をきっかけにインフレ懸念が高まったのと同様、最近2カ月間、豚肉が2倍近くに値上がりしたことで、中国は10年ぶりにインフレの危険に限りなく近づいた。
ところで、松屋の豚めしが5月に値上げしたのだが、この豚肉は中国産だ(松屋>原産地情報、なお定食系の豚肉はデンマーク産やチリ産)。やはり中国での暴騰状況と関係あるんだろう。

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