木に想う

家も建てちゃうドア・家具も創っちゃう材木屋 加藤木材の社長の想う木の話

百年杉の家具と取材

2015-12-28 10:48:17 | 木(杉)の話

記したい事はいくらでもあるのですが…

なかなか時間がとれませんでした…。

 

今日は久々に事務所に上がって記しています。

「幅はぎ」といって、百年杉の板を横接続して幅広の板を作ります。この板がすべて付加価値のついた家具とならなければ、年は越せないのです。

板を四角く加工してから横接続してから、接続の際にはみ出した接着剤を除去しながら

また真四角に加工します。

 

少し形になってきましたね。

 

わかってた事なんですがシルバーウィークに尾鷲に行った日より休日無しでございます。

 

ウッドデザインのエントリーやら

誰もが知るであろう…お隣は皇居という、ものすごく大きなビルのキテレツな百年杉家具製作とか

弊社のweb改編に伴う「百年杉リフォーム」や百年杉ベッドの「眠れる森のSUGI」の使用後の個人の感想の取材とか…

実用新案の出願文書の作成とか…

 

ぼくの身体は寒くなると…

持病の胸郭出口症候群が痛くて痛くて

両手が痺れてしびれて…でも頑張りましたぁ~

 

ほれほれ形になってきたでしょ。

工場で1回組んどけば、現場に行っても、工場で組んだ再現までは組めるはず。

だから日にちが無くても1回組んどくのは重要。

でも今はそれさえもしない会社が多いそう。

 

店舗の家具とかは

完全に製作と取り付けが別会社だから

「現場で楽」とか、かんけーない!!…のだそうだ。

さみしいやねぇ…。

ほい!取り付け完了!!

ここは友人=盟友である(株)協和建築さんの打ち合わせルームでして…

 

予約をすれば「体感可能」なお部屋です。

オープン時にはまた改めてご案内いたしますね。

http://www.kyouwa-const.com/

 

床も壁も弊社の百年杉を使っていただいています。

 

さてさて…さっき・・百年杉ご使用のお客様の感想の取材の話をさせていただいたのですが…

ほんと、いろいろ考えさせられました。

 

そこらへんは改めてちゃんと記しますが

既存の慣行建築業界はいわば病気の片棒を担いでいるかのごとく…の印象を持ちます。

(もちろん他者の批判だけでなく、ぼく自身の過去の罪も認めます)

 

「住まいに百年杉を!」は言わば環境要因の変化なのですが

その環境要因の変化によって

これほどみんな元気になってる!ってことは

既存の状態の環境要因がいかにヒドいことなのかって事ですよね。

 

悪口を言うことはつらいし嫌なんだけど

百年杉の素晴らしさを探究していけばいくほど

その素晴らしさの発信に傾注すればするほど

 

現状のひどさが身にしみるのです。

 

「いのち」を太く、「いのち」を救うには

百年杉はきわめて有効なマテリアルなのですが

そんなビジネスにならなきゃ教えないよ的な考えでは…

…それだけではアンフェアだと思うのです。

 

現時点で、百年杉を買えない人だって

「知る」ことによって、守れる命があると思うのです。

 

そうなると

どうしても「いのちを削る環境要因」=「建築」について言及しなければなりません。

 

「百年杉が無くたって、ビニルクロスだけでもやめとこうよ。」

 

…とかの発言は、そういった悶々とした苦悩から生まれた台詞でもあります。

 

 

 

 

 

 


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