もう11月近いというのに、まだステラトマトが成っている。原種に近い固定種の種というのは遅いんですね。
母「なんで、11月近くになってもトマトができるんだろうかね。」
「もともとの原種に近いトマトでしょ、このトマトは・・・ほら固定種ってヤツだって言ったじゃん。」
「それにしても凄いんだよ。こないだ芽欠きしたのを差したら・・・ほら」
「おっ!凄ぇ!!実が成ってる!!」
「それにね。こないだの台風で、茎が折れたから・・・(新聞紙を縛るような)ビニルテープで巻いといたんだけど・・・それでもたわわに実が成ってるのよ。」
「凄い生命力だね。」
「なんでなの?」
シンプルベジ http://simple-vege.jimdo.com/ でもあり
エコ食品研究会 http://ecoken-consulting.org/ の代表でもある
久保さんから聞いたんだけど・・・
もともとのステラトマトにはこれくらいの力はあったのよ。
だけど早い時期にできたトマトの方が高く売れるでしょ。
だから品種改良とか言っちゃって、ドンドン早く実になる品種になってったのよ。
そしたら・・・肥料も必要だとか、農薬もこれを使った方がいいとか・・・
まぁトマトはどーだか知らないけど・・・
農薬も使わない方が儲かるとか・・少ない方が儲かるとなると・・
ネオニコチノイド系の強力な農薬を使ったり
遺伝子組み換えの野菜になってったり・・
ぜんぶ「お金儲け」につながる方向に
種屋さんとか苗屋さんとかの(彼らだけじゃないけど・・)提案してくる品種に乗っかっていっちゃったら、早く成長するんだけど・・
土中に菌が無いような消毒された土が必要だったり
化学肥料が必要だったりで・・・
まぁ「あまやかさないと」できない品種になっちゃった訳よ。
そうなったら・・・その植物の持つ本来の力は無くなってちゃうよね。
「あまやかす」為のモノも売れて、売り上げは伸びるしね。
農家の方々もその分、もっと高く売れるって思ってやってきたんだけど
しまいにゃ種もとれないような植物になっちゃったって訳。
(かなり乱暴な説明なんだけど・・・)
外国に種や苗を売らないって言われたらどーすんだろうね?
「ふーん、しかしこの歳になって、肥料もやらずに、こんなのを見れるとは思わなかったよ。」
母は最初は肥料無しで出来るわけ無い・・・ってタカをくくってたんだろうな。きっと。だけど、70歳を過ぎてからでも「見える」ようになる事はあるんだよな。
「建築も同じでしょ。何千万円どころか何億円だして家を買ったって、日本の持続可能な木なんて1本もないじゃん。
そういう”住まい”を売ってる人も作ってる人も、個人個人はみんなイイ人で、電車で年配者に席を譲って、家族思いでさ・・・それなのに仕事じゃ病気の方棒を担ぐような家ばっか世に出して不幸な人を増やしてるでしょ。
核家族のたった2人~3人しか幸せにしないで、数千人や数万人の不幸につながるような仕事しちゃってるでしょ。
お袋が去年種がとれないトマトを買ってきて育ててたから、今年は久保さんにお世話になって、会社にこれを持ってきたのよ。喜んでもらえてよかった。”杉!”とか言ってるぼくらが種がとれないトマトじゃいかんでしょ。(笑顔)」
「そうだねぇ。(笑顔)」
「だけど・・・こんな小さなプランターだからできたんだよ。広大な農地でやるには大変だよ。農家の方々の大変さは、また別モンなのは忘れちゃならないよね。」
「そうだよね。」
このプランターは無肥料無農薬の土と固定種の種とやはり固定種の大豆の種とのセットで1万円くらいしちゃうんだけど、(お陰で今年はさっぱり売れなかったっす 涙)実際に植物の凄さと現在の品種との違いだとかを体感して「考えさせられる」素晴らしい教材なんだけどなぁ・・・
http://www.woody-katoh.com/sugiguri/
来年はもっと売れるようにがんばろう!っと。