Cosmos

 徒然に委ねて自己と宇宙との対話メモ

忍 辱

2008年02月25日 | Weblog
 
 忍辱とは他が自を害しようとも、自は他へ害し返さず只管我慢する。これは頂くばかりで何一つとして返さない吝嗇・恩知らずとして蔑むのを社会通念としているのに反する。加害側の任意にさせておき、被害側は不服を言わず静かにうける。これは、生物の本然とも乖離した理念である。可能・不可能はともかく可としても、生物でありながら何故その本然から外れ背かなくてはならないのか。そのような所業にたいしてどこからも異議を挿まず、なすがままを放置しておけば、その行為をする者はそれを非とは認識できず、是と思い込む結果となり、忍辱者はその悪を是認・奨励する同罪者となる。面を揚げ声を挙げるのは権利性よりも義務である側面が強い。