Cosmos

 徒然に委ねて自己と宇宙との対話メモ

情 熱

2008年01月28日 | Weblog
 情熱は常に唆し、励まさないと姿を出さない。熱を注ぎ込む器となる対象が存在しなければ動き始めず働かない。欲望を実働させる燃料であるが、自然発火はせず蓄えも無用、欲さえ沸けば本体の影のようにどこまでも従順に離れない。欲望が生じればそれに促されて起動し掩護の立場に徹する。涌欲にしたがう当に欲望の落とし子・産物である。生命維持の不可欠な欲望とは異なり、既存機能ではないが必要に応じて用命を果たす。発生する欲望の大小、強弱、濃淡、重軽に準じ連動・同調する。


価値(意識・観)

2008年01月05日 | Weblog
 時代と場所を越えて、人である限り寛容を異様なほどに高く評価するけれども、私備する値打ち基盤で尺取りし、その中味のありようを言葉に置き換えると品行の悪い行い(ふしだら)、不真面目、不誠実、欺瞞の全部をこね合わせて真薯にした塩梅である。こんなものは当然食いたくないので拒否する。このように全人類を天敵としかねない生存様式では楽ではないが、楽であるだけが全ての優先順位とはならず、また、食うに食えないものを無理やり押し込み食中りでのた打ち回って死んでいくのもそんなに幸せとはいえなかろう。かくまで高い点付けをするのはそうありたいけれどもきわめて困難だから理想願望に因る捩れ・矛盾の露呈でもあろう。

不 滅

2008年01月01日 | Weblog
 滅するものは何一つとしてないのに、全ては消滅するものと固く思い込み、そこを定礎(幻想1:錯誤)にして歩き出し、次は無限の不滅を願い、あれやこれやと不滅の幻想(幻想2:無変化)にしがみついて現実と抗い徒労しているけれどもそれこそが当に生きる営みの奥義だろう。それを関心の外に置くようでは魔神からでさえも疎んじられるにちがいない。
 
 幻想1は変化と消滅の取り違え、あるいは混同。幻想2は不可能な事態に対しての願望。