
トッド・フィールド監督、2006年アメリカ、トム・ペロッタのベストセラー小説を本人の脚色により映画化。
大人になりきれない男女の群像劇。全ての登場人物に弱さがあり、不倫や受刑者イジメを扱っていながら笑いを散りばめている。
ラスト意外な脇役に焦点があてられ胸を打たれた☆☆☆☆
郊外に住むサラ(ケイト・ウィンスレット)は幼い娘を公園に連れていき
母親たちを観察している醒めた主婦。
夫がエロサイトにハマっている事を知り、公園で知り合った子連れのブラッドと
市民プールで子供と共に午後を共有するようになる。
そんな中、街では小児犯罪受刑者ロニー(ジャッキー・アール・ヘイリー)が釈放され話題になっていた。ロニーを糾弾するビラを町中に貼る元警官ラリー。
ブラッドの妻(ジョニファー・コネリー)は夫に司法試験受験を勧め、
家計を支える才色兼備の女性。
ラリーに誘われたブラッドがアメフトの楽しさを思い出し、
サラとの「お遊び」に熱中する一方で・・・。
****************
自分の欲求を最優先するサラ、ブラッドへの客観的な視線。
母親が強大すぎて「ナイス・ボーイ」以上になれないロニーと、
過失のトラウマから立ち直れないラリーへの温かい視線。
映画は子供と大人の境界が曖昧になっている現代社会を描き、
「誰かといる幸せ」に気づかせる展開になっている。
冒険した後で、娘と向き合う気持ちになれたサラが主役になっているが、
実際の主役は、過去に囚われて自分らしく生きられないでいる二人だと感じた。
「母親を失って初めて自立を迫られるロニーと彼を不満のはけ口にしたラリー」
二人が奇妙な因縁で交わるラストの映像と「失敗しても、やり直せる」という
ナレーションが印象に残る

誰もが何か欠落しているように見える登場人物たちだが、
監督は即座に否定してはいない。冒険してもよい。
失敗は時には出発点となる。
娯楽映画ではないが、笑えるシーンを多くして、不安定な人物の
心の動きを体感させようという試みが面白かった☆
冒頭に整然とならんだ人形に不気味さを感じたが、その人形(幼児性)を
壊し、自分を罰するロニーと彼に謝罪し、命を救おうとするラリーの姿が
最も心に残る
脇役が光るように演出したとしたら凄い

大人になりきれない男女の群像劇。全ての登場人物に弱さがあり、不倫や受刑者イジメを扱っていながら笑いを散りばめている。
ラスト意外な脇役に焦点があてられ胸を打たれた☆☆☆☆
郊外に住むサラ(ケイト・ウィンスレット)は幼い娘を公園に連れていき
母親たちを観察している醒めた主婦。
夫がエロサイトにハマっている事を知り、公園で知り合った子連れのブラッドと
市民プールで子供と共に午後を共有するようになる。
そんな中、街では小児犯罪受刑者ロニー(ジャッキー・アール・ヘイリー)が釈放され話題になっていた。ロニーを糾弾するビラを町中に貼る元警官ラリー。
ブラッドの妻(ジョニファー・コネリー)は夫に司法試験受験を勧め、
家計を支える才色兼備の女性。
ラリーに誘われたブラッドがアメフトの楽しさを思い出し、
サラとの「お遊び」に熱中する一方で・・・。
****************
自分の欲求を最優先するサラ、ブラッドへの客観的な視線。
母親が強大すぎて「ナイス・ボーイ」以上になれないロニーと、
過失のトラウマから立ち直れないラリーへの温かい視線。
映画は子供と大人の境界が曖昧になっている現代社会を描き、
「誰かといる幸せ」に気づかせる展開になっている。
冒険した後で、娘と向き合う気持ちになれたサラが主役になっているが、
実際の主役は、過去に囚われて自分らしく生きられないでいる二人だと感じた。
「母親を失って初めて自立を迫られるロニーと彼を不満のはけ口にしたラリー」
二人が奇妙な因縁で交わるラストの映像と「失敗しても、やり直せる」という
ナレーションが印象に残る


誰もが何か欠落しているように見える登場人物たちだが、
監督は即座に否定してはいない。冒険してもよい。
失敗は時には出発点となる。
娯楽映画ではないが、笑えるシーンを多くして、不安定な人物の
心の動きを体感させようという試みが面白かった☆
冒頭に整然とならんだ人形に不気味さを感じたが、その人形(幼児性)を
壊し、自分を罰するロニーと彼に謝罪し、命を救おうとするラリーの姿が
最も心に残る

脇役が光るように演出したとしたら凄い


意外なほどにけっこう笑えるシーンも多くて、
ケイトウィンスレットには全く共感どころか
不振感も覚えるくらいだったけど(最後の最後まで、)
随所にいい演出あったね
家の前にいたずら書きされて、ひとりで消してるロニーのお母さん、過保護すぎてダメ親なんだけど、ちょっとぐっときちゃう、、。
残されたロニーが、独りでお皿を洗い、
お母さんの集めた置物を全部壊すシーン。。。
不倫の話しよりもこっちにずしんと響くものが、、、、
リトル・チルドレンは誰も不完全で人間らしく描かれている点が好感高いです!綺麗事じゃないからホロってなりました…
親子って愛の分量が難しいのかしらねぇ。
最終的にはラリーとロニーが一番印象に残りました。
あ、でもロニー…もう少年の頃の面影はびっくりするほどなくって呆然としたりして。
その後で画像の検索かけたら、また印象変わって
ちょっと安心したりしました。
ジャッキー・アール・ヘイリー
凄い役者になったんですねぇ~(笑)
ラリーとロニーが殻を破ることができたのが
救いでした
ジャッキー・アール・ヘイリー
この映画で初めて知った俳優だったのですが、
にゃんこさんは「がんばれベアーズ」などの
子役時代をご存知だったのかしら