ゆったりと生きたい

私も若くないし~~~
しんどい時もあるけどゆっくり生きようと思う。
日記代わりのブログです。

低体温症の恐怖

2012-11-06 | 山歩き

山の天気を心配しながら車を走らせた。

山と違う方面には青空も見えるけれど風に乗って霧のような雨がフロントガラスに付く。

茶臼岳は雲がかかりはっきりと見えなかった。

登山入り口にあたる峰の茶屋下の駐車場に到着した時、車外に出ると寒さで身震いした。

風も強く、雪が地面から舞いあがっていた。

山頂は雪雲がかかりどんよりとしている。

ロープウェイも止まり、山頂辺りはかなりの強風と想像がつく。

オットもせっかく休みを取って来たのだからここで断念も勇気がいる。

登山口からは何組かの一行が歩いて行くのが見えるから余計に辛い。

どうした晴れ女?

この所、私のパワーも不足気味だ。

ダウンをはおり雨具の上下を着てもまだ寒い。かじかみ手先がうまく動かない。

駐車場でもこんなに寒いのだから山頂はさらに風も強く地獄と思う。

ここの気温と山頂では10度くらいの差もあるとのことだから氷点下5,6度になっていると想像する。

例の尾根の辺りは風当たりが強く地獄だろう。

防寒具を着ていても寒さがこたえ私の体力ではもたないのを感じた。

風さえなければスキー場で雪も慣れているし決行したと思うけれど、風に吹きあおられてしまうのが怖い。

冷たい風が顔にあたり唇もよく動かないし、体も動かしにくい。

ちょっとした低体温症の恐怖を茶臼岳の登山口で思い知った私。

 自分たちの年齢も考えて・・・・勇気を持って戻ることにした。

 

 

私たちが登山を断念した日、中国では万里の長城で遭難事故があったのを知った。

エッ?! 観光地で遭難?と思ったがニュースの映像を見てうなづけた。

死亡した全員は60歳以上。助かった二人は60歳以下。

50年来の豪雪であり、しかも急に降りだしたため防寒具もなかったのかもしれない。

低体温症で身動きが取れなくなり遭難し、死亡したのだろう。

山では引き返す勇気が大切と言われるけどその言葉をつくづく感じる日でした。

 

 

後記

茶臼岳と違う空は青空も見えたので、車を山に向けて走らせていた。天気予報では今日は晴れのはずだった。山道に入り天気雨のような雨粒がフロントガラスに付き始めた。だんだんみぞれに変わったが、道路は普通に走れた。峰の茶屋下の駐車場近くに来るとみぞれは雪に変わり始めた。駐車場はうっすらと雪に覆われていた。このまま降り続けると積もるかも知れない。下山する時に普通タイヤでは怖いので、道路に雪が積もっていないうちに下山した方が賢明と判断した。茶臼岳には心残りがあったけど引き返す勇気も肝心と思う。

 

 

 

 

 

 



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