ゆったりと生きたい

私も若くないし~~~
しんどい時もあるけどゆっくり生きようと思う。
日記代わりのブログです。

ロシアあれこれ

2013-05-28 | その他

 ロシアについて無知だったもので先入観がないぶん見たり聞いたりするものが新鮮に思えました。帰国後、忘れないようにとメモしたことをブログに残してみようと思います。

① 天気

モスクワ、サンクトペテルブルグとも高緯度にあるので寒いイメージがあった。実際、私たちの行く5月の気候は日本の3月くらいの気候と書いてあった。日本でも今年の4月は気温が低くかったこともあってロシアにはダウンも必要かと思っていた。荷物を用意する2週間前にロシアの天気予報を見て、びっくり。

なんと、モスクワ最高気温30度とあるではないか!!!!サンクトペテルグは日本の気温よりちょっと低めだったが暖かい。3月頃に着ていた衣類をそのまま詰めれば良いと思い荷造りは楽チンと思っていたから慌てた。出発近くになると日本も暑くなってきた。モスクワも31度????同行する友人は冬物を中心に用意するつもりだと言っていたので、メールで気温を連絡した。友人も慌てていた。

この時期ロシアは寒暖の差があり、晴れると夏のようになり、雨が降ると冬に逆戻り。一日でも天気は目まぐるしく変わるので衣類は脱ぎ着のしやすい重ね着を中心に用意すると便利だと思います。幸い私たちの旅行中は温暖で寒いと感じた日はありませんでした。特にサンクトペテルブルグはフィンランド湾からの風向きによっては夏でも寒く感じることがあるそうです。 

② 物価

        

ロシアの通貨はルーブルで「P」と表示される。ルーブルは成田空港で円と交換できた。

1万円で2,980Pだったから、1P=約3.75円      

ルーブルは他の国では使えないし少なめにと添乗員のアドバイスがあった。US$やユーロを持っていくと交換しやすいのでUS$を5万円位用意した。あとユーロの残りが300ユーロくらいあった。1ドル=102円 1ユーロ=130円、円安が進んできていると思った

前回のヨーロッパ行きの時には1ユーロが102円で交換していたのでラッキーだったが、最近の円安のせいでロシアでの物価が高く感じたのかもしれない。 

モスクワでのレストランでの話、一般のモスクワ市民は滅多に外食はしないけれどレストランに行く時は2万円くらいが普通とのこと。デパートの商品もかなり高めに感じた。比較がしやすいと思いレモンの値段を見たら・・・・なんと1個500円~600円につくので驚いた。それにしてもそのレモン余り新鮮と見えなかったが、ロシアではレモンは貴重品?

物価が高そうなので所得はかなりよいのかと現地ガイドさんにお聞きしたところ、若い人の収入は月に10万円、一般人は20万円とのことで余り高くはないのに驚いた。それで、レストランでの食事代に2万円は高くない??? その答えは、『私たちは通貨に信頼をしていませんから、預貯金などはあまりしません。働いたお給料は全部消費します。過去に何回も政府やその発行する通貨に裏切られた経験がありますから・・・・。』そのような答えでした。

      

③ 交通渋滞 

  

10年前に友人がロシアに行った時、道路はかなり広く感じたそうだが、モスクワでもサンクトペテルブルグでも、市内はいたるところで、渋滞があり、車が溢れていた。ロシア人はこの渋滞を余り不自由に感じないらしい。そして渋滞は日本のせいだとふざけて言うことがあるとか。

それは日本車の性能が非常に良いので皆、日本車を欲しがる。1日辺り日本から500台の割で車が増えているので渋滞する。良い車を作る日本が悪い・・・・・こういうジョークだそうです。

多忙なプーチン大統領、モスクワ郊外の自宅からクレムリンへの通勤に時間がかかり過ぎることを問題視して、クレムリン内にヘリポートを作り、最近はヘリで出勤しているらしい。離婚した奥様とのコミニュケーションを取る時間が余りなかったらしいけど・・・・もし、この渋滞がなかったらお二人の時間を有意義に過ごせて離婚もなかったかしら?(笑)

 

④ ロシア人気質 

モスクワのホテル、空港などで働く人の様子はかなり固そう。日本で普通のにこやかな態度はない。なんとなく緊張感と威圧感を感じる雰囲気がする。硬い表情で大きな体躯だけに尚更、威圧感を感じる。モスクワのホテルでの事、ロビーからエレベーターホールに行こうとしたら強面の男がむんずと私の腕をつかみ「カルテ!!」と言う。どうもカルテとは、部屋番号を書いたカードでキーになっているカードと一緒に渡されたもの。このカルテがないと誰も、部屋に行けない。客のひとりひとりに与えられ、家族や友人と一緒でも持っていない人はダメ。添乗員から説明されていたものの、いきなり腕を掴まれた時はビックリだった。

モスクワの同じホテルの部屋で困ったことが起こり、添乗員に連絡した。来てくれたルーム係りの女性は何だか話し方も怒っているみたいな態度だった。「私のほうが怒っているのに・・・」と思った。こんなわけで、ロシア人の第一印象は余りよくなかった。

モスクワで小さなスーパーに行った時も、従業員のサービスは余り良くない。英語で話しかけると「私はわかりませ~~んから。」というな顔をするだけ。それ以上の対応はなかった。レジ係なども椅子に座ってレジをしていた。愛想がないから日本人的には変な感じがする。レジや品出しをしている人に訪ねても、英語が通じないのかそっけない。首をすくめられて「No!!」と言っているみたい。サービス心のなさは社会主義時代の気質が続いているから?・・・・・かもしれない。 

それでもサンクトペテルブルグの大きなスーパーに立ち寄ったとき、アルコールを売っているコーナーで、英語を話す店員が寄ってきて、「May I help you?」と声をかけられた時はかえってびっくりした。

もちろん、「Tnank you.」と言ってウォッカやビールのことを聞いてみたら、とても親切に教えてくれた。もしかしたら普通のロシア人は英語を話さないので外人である私たちに緊張しているのかもしれない。 

そういえば、サンクトペテルブルグの連泊のホテルで朝食後、屋に戻った時に清掃の従業員と部鉢合わせをしたが、感じたのはおおらかでのんびりとした気風だった。本来のロシア人はこうなのかもしれない。私には通じないロシア語で話していたけどニコニコと笑って応対してくれたのは、嬉しかった。荷物を減らすために靴と衣類を捨てることをお願いしたのだけど終始にこやかに応対してくれたので嬉しかった。私の変な英語が通じたかどうかは分からないけど。

サンクトペテルブルグでバスの運転手の若い男性、大人しいというかほとんど話をしない。バスの乗り降りの時も下を向いているばかり。恥ずかしいからだろうか?

最後の日、チップを渡したら、大きな声で「ボリショイ・スパシーバ」と言っていた。これは「どうもありがとう。」という意味。添乗員が挨拶の中で教えてくれていたから私にも解った。パッと赤らめて私を見た顔はとても若い男の子だった。きっかけがないと気楽に話ができないのはロシア人の性格なんだろうか。

ロシアではバスの運転手は大学を出てからつく職業とのことでこれにも驚いた。彼らは自分のバスを購入して運転手をしているそうだ。若者によい働き場所がなくなりつつあるとのことでロシアばかりでなく何処の国でも同じような問題があるようでした。 

 

⑤ 文化 

日本では普及している温水便座は全くなかった。この便利な器具はアメリカなどでもほとんど使われていないと、アメリカ人の英語の先生が言っていた。日本では当たり前になっているトイレの温水便座、世界に広がったら爆発的な人気が出るでしょう。

トイレで使用した紙を流してはいけないと言われたときは驚いた。排水パイプが細い上に紙が水に溶けにくいからだそう。ホテルでもレストランでも空港でも、トイレの中に大きな汚物入れがあって使用した紙はその中に捨てるそうだ。  

モスクワのホテルでは流しても良いと言われたけど、大きな汚物入れが備えられていたから出来るだけ流されたくないのだろう。                  

トイレは普通は有料で20ルーブル(約80円)支払う。

トイレの入口にスカーフを頭に被ったロシア人らしい大柄な中年の女性が座っていて、料金を徴収する仕組みだ。つり銭をくれるのも面白い。

ロシアではどこのトイレはとても清潔で、意外にも匂いが全くしなかった。質の良い芳香剤の香りのするトイレさえあったのは嬉しい。観光客に不快感を与えないように係りの従業員は神経を使い清掃しているのだと想像する。  

 

⑥ 経済

若者の給料は10万円くらいで平均労働者の賃金は20万円くらいと現地の観光案内の女性が教えてくれた。それにしては物価が高いようで、生活が大変ではないかと思った。

ロシア人は過去に政変や改革で、経済の体制が何度も変わり人々はそのために貨幣に裏切られたという歴史があるから、皆、余り貨幣に信頼を持っていないから収入はほとんど使い、将来に向けて貯蓄を余りしないそうだ。収入全部使っても良いと思っているから高い物価でも欲しいものは手に入れるそうだ。

 

⑦ 別荘ライフ(ダーチャ)

ソビエト連邦が崩壊した時、以前、国によって貸し与えられたアパートは住民の保有財産になったそうだ。モスクワの住宅は人気があってアパートを手に入れた一部の人は売って新しいマンションを買ったりしているそう。都市部ではマンションの売り買いで財産が豊かになりお金持ちになった人もたくさんいるそうです。

市内に住んでいる人は、ダーチャと呼ばれる田舎部に600㎡くらいの土地も与えられ別荘を持っているそうです。モスクワ市民は別荘は普通だそうです。ダーチャでは農作をしたりや家畜を育て、週末になると畑での野菜作りのために一斉に郊外に車で移動するそう。別荘を持たない人も頭金を作って郊外に土地を買って別荘を建てる努力をしているそうです。このダーチャ制度はピョートル大帝の時代からあったロシア独特の制度で、ペレストロイカ時代の困窮した生活をこのダーチャが産み出す食料で乗り越えたそうです。

ダーチャは豪華なものもあればほったて小屋ていどのものと様々で、都市部に住んでいた人たちは家族全員でダーチャに移る人も増えて来ているそうです。

 

⑧ 白夜

サンクトペテルブルグやモスクワは、雪深い長い冬が続くそうです。それで短い夏の間は一斉に道路工事が始まるそうです。観光シーズンと道路工事の期間が重なり更に交通渋滞の原因になっているそうです。5月末頃から白夜に向かって昼間が長くなり夜の10時を過ぎても人や車の往来が多く、フラッシュなしでも十分にカメラ撮影ができるのには驚きました。又、このシーズンは色々なイベント、結婚式やお祭りなども一斉に行われ街が活気づくシーズンだそうです。

 

⑨ 窓

ロシアの人たちは窓枠にとてもこだわっているようです。郊外の戸建の家の窓枠には巧みな彫刻がされているものがあり、この窓枠は家を建てる以上に費用がかかることもあるそうです。それで、引越しの時は窓枠をはずして引越し先に持って行くこともあるそうです。窓枠が家具のような感覚なのもかもしれません。

又、モスクワ市内のアパートのベランダはガラスが取り付けられているのを見ました。このベランダで人々は野菜を栽培しているそうです。ロシアの冬の寒さが厳しいのでガラス張りのベランダは園芸をするのに都合がよいのでしょう。古いアパートは各人がそれぞれのガラス戸を取り付け圧巻でした。市ではアパートの住民ににガラス張りのベランダを作らないように言うそうですが止めないそうです。

 

⑩ 子供達

ロシアでは子供たちの夏休みがとても長いのには驚きました。6月から9月、3ヶ月以上も夏休みがあるそうです。さほど暑くないロシアで夏休みが長いのは意外です。この期間に子供たちは海外に留学に行き、学校ではできない勉強をするそうです。現地のガイドさんにも子供さんがいるそうでイギリスに行かせるそうです。

日本の高校生くらいの学生の卒業式があったようで着飾った男女のティーンに会いましたが、ちょっと内向的な大人たちとは違って、快活で明るい子供たちにロシアの将来が見えるようでした。

 

⑪ 社会問題

ソ連が崩壊した頃はロシアは経済的に困窮してスーパーなどから商品が消え、物価が非常に上がったことがあるそうです。その頃、マクドナルドのハンバーグを食べるために行列をして並んだそうです。

現在は何処でも商品は豊富で当時の面影は全く見られませんでしたが、どこの国でも今の経済状態は芳しくないようで、若者は職業選択に恵まれていないようです。

10年くらい前に比べるとから少しずつ改善してきたようですが、街にはスリが多くて観光客が被害にあっているそうです。添乗員も現地ガイドさんも何回も、混雑する観光地では油断をしないようにと言っていました。 

すりや置き引きは10年以上前でしたらとても多かったようです。今でも混雑する観光地では被害者が必ず出るくらい横行しているようです。添乗員やガイドさんから何回も注意を受けました。男性の方がこういったことに無防備で被害を受けることが多いと言っていました。

 

スリは集団でやっているようで、アベックを装って相手にスキを与え、無防備になっている人に狙いを定めてチャンスを伺っているそうです。注意を呼びかけている添乗員さえ被害者になっていると、私たちの添乗員は言っていました。

 

空港のセキュリティ検査の時に荷物をX線検査器に通した後に、荷物が見当たらなくなるケースもあるようで要注意とのことでした。路上でお土産などを売りに来る人たちにも要注意だそうです。

 

 

 

⑫ 政治

現在のプーチン大統領は2回目ですが、彼はかつての困窮したロシアの経済を立て直した人です。大統領として2回目も選ばれたわけで国民は彼のことどう思っているのか興味がありました。

最近のプーチンさんの顔の表情は以前より和らいだような気がしますが、以前彼の冷徹そうな顔に、私は驚いたものです。現地のガイドさんにプーチン大統領のことを聞くと、ほかに誰も良い候補者がいないから彼が大統領になったと言うのです。

 

⑬ セキュリティ

ロシアの空港は非常にセキュリティが厳しいようです。持ち物の検査は2回します。入口で一回目、手荷物とスーツケースの検査。2回目の検査は靴まで脱いでX線検査とボディ検査されます。

もちろん、帽子、マフラー、時計、ベルトなども取ります。テロなどの防止策でしょうからしっかりやっていただくのはありがとことです。でも時間がかかりました。

 

⑭ 食事

   

ロシアのレストランでは、ツアー客のランチにはミネラルウォーターのペットボトル1本と、コーヒか紅茶のサービスが付きます。このペットボトルがとても有効で、残りはバスに持ち込み観光の際の水補給に役立ちました。現地のロシア人も水道水は飲まないようですし、かなりの硬水のようで日本人は必ずといっていいくらいお腹にくるそうです。

ドイツやオランダではこういったサービスはなかったので有料で注文しましたので、ランチには飲み物代の3~5ユーロが必ず入用でしたので、ロシアのサービスは嬉しかったですネ。でも、インスタントのコーヒーの袋や紅茶のティーパックが出た時には驚いたけど。

予想外のボルシチ、ピロシキですが、味はずまずです。つぼ焼きやビーフストロガノフは美味しかったし食事は好き嫌いのない私は、全て大丈夫でした。

帰りのロシア航空の機内食が何故か口に合わなくて、付け合せのケーキだけしか食べられないのが意外でした。オムレツらしきものを食べたら、甘くて香料が入っているのはびっくり。思わず口から出してしまいました。行きの機内食は結構、美味しかったのに・・・・そう思ったのですが行きはロシア航空は日本の業者から調達したからでしょう。

 

⑮ 美術館、教会などの見学

美術館や教会などでは予約がないと入場出来ないところが結構あるようです。日付はもちろんですが、時間厳守でそれを守らないと入場させてもらえない事もあるようです。又、写真を写すのに有料の場所もありました。入場料のほかに100ルーブルくらい徴収されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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