奥様が亡くなり独り暮らしをするようになった友達のHさん、以前から動物が好きで犬や猫などを可愛がり、ペットを飼っている。高齢になった今、自分が世話が出来なくなった後の事を心配している。
我が家のちっちのことも心配になることがあるからHさんも然りなんだろう。
奥さんが元気だったころから料理や買い物などは好きでやっていたから一般的な男性に比べたら生活も今のところ支障がないように見受ける。
一人で食事するのも淋しいらしく声をかけてくれるので一緒する。すき焼き、穴子の天ぷら、ビーフシチュー、カレーと彼は作ってくれる。
普通、女性は85歳位、男性は76歳位が独り暮らしの限界だそう。彼の場合は80歳を過ぎている。若いころに地下鉄サリンの被害にあったり、心臓などの手術も受け、体はガタガタだと言いながらも万年青年のように情熱を持っている人だ。
彼の場合は情熱と精神力で持ちこたえているように私は感じる。
雄弁な彼に比べてオットット様は無口で、食事しながらの会話の楽しさを味わえない。黙々と食べる彼にいつも物足りない。オットット様曰く、『食事は黙って食べる。』としつけられたと。しつけ??・・・・・その割には食べ方が行儀悪いのは何故?と思うが。
オットット様との老後生活が始まったような今の生活。
先の事を考えるといろいろと心配になって来る。
Hさんのように頑張っている高齢者を見るのは励みになる。